お近づき
「お近づき」という言葉も、「知己」の類語です。「近付き」と同じ意味で、知り合うこと、親しくなること、またその人を意味します。「知己」の代わりに話し言葉などで使うことができます。
「お近づき」に「になる」をつけて「著名人である彼とお近づきになることができた」というように使います。また、「お近づきになれて光栄です」や「お近づきのしるし」といった言葉もよく使われているため、馴染みがある人も多いはずです。
【御近付き:おちかづき】 「近付き」に同じ。「お近付きになれて光栄です」
知人
「知人」は互いに知っている人、知り合いという意味です。知らない人はいないといえるほど、頻繁に使われる言葉です。「知己」と共通していえるのは、顔や名前、人柄などお互いのことを知っていて、ある程度のつきあいがある点です。
「知己」の言い換え表現として使うことができますが、「知己」には自分の気持ちや考え方まで理解してくれている相手というニュアンスがある一方で、「知人」にはそこまでの関係性の深さはないことを念頭において使用しましょう。
【知人】互いに知っている人。知り合い。
〔類語〕面識、顔馴染み、顔見知り、馴染み、幼馴染み、昔馴染み、知り合い、知己、知音、存じ寄り、隣人、旧友、旧知、旧識、故人、故旧、古馴染み、幼友達、竹馬の友、知る辺、近付き
「知己」の対義語
「知己」は「自分のことをよく理解してくれる友人・知り合い」という意味であるため、その対義語としては、「互いに理解し合えない関係」「表面的な関係」「疎遠な関係」「敵対する関係」といったニュアンスを持つ言葉が挙げられます。
疎遠
「疎遠」は、親しかった人との交流や連絡が途絶え、関係が遠くなることを意味します。「知己」が密接な理解関係を示すのに対し、「疎遠」はその関係が失われた状態を指すため、対義語の一つとなります。
赤の他人
「赤の他人」は、全く面識や関係がない、見ず知らずの人を意味する慣用表現です。「知己」が深い相互理解に基づく人間関係であるのに対し、「赤の他人」は文字通り関係性のゼロを意味するため、最も強い対義語の一つとして挙げられます。
「知己」に関するよくある質問
「知己」という言葉は、単なる「知り合い」や「友人」よりも深い相互理解や信頼を伴う関係性を示すため、ビジネスやフォーマルな場面での使用には特別な注意が必要です。ここでは、「知己」の核心的な意味と、他の表現との違いについて解説します。
Q. 「知己を得る」とは何を意味しますか?
「知己を得る」とは、自分のことを深く理解し、志を同じくする友人や協力者、あるいは信頼できる人物との親しい人間関係を築くことを意味します。単に知り合いが増えるという意味ではなく、強い信頼と相互理解に基づく、得難い縁を結ぶというニュアンスが込められています。
Q. 「知己」と「親友」の違いは何ですか?
「親友」は私的な感情の繋がりが強く、最も親しい友人を意味します。一方、「知己」は相互の能力や考えを深く理解し、共通の目標や志で結ばれているという、知的な理解や信頼に重きが置かれます。ビジネスや社会的な文脈で、信頼できる協力者を指す場合に「知己」を用いることが多く、より格調高い表現です。
Q. ビジネスで「知己」は使えますか?
はい、ビジネスにおいて「知己」は非常に効果的に使えます。「長年のご支援により知己を得ました」のように、単なる取引関係を超えた深い信頼と理解があることを示す際に適しています。ただし、自分の知り合いを指して「知己」と言う場合は謙譲語や尊敬語を付けないのが原則です。
Q. 「知己朋友」とは?
「知己朋友(ちきほうゆう)」は、「知己」と「朋友(友人)」を合わせた四字熟語的な表現で、「互いをよく理解し合っている親しい友人」という意味を強調した言葉です。基本的に「知己」だけでも同様の意味が通じますが、この四字熟語を使うことで、その親密さと相互理解の深さをより格調高く表現できます。
「知己」の意味を理解し正しく使おう
- 「知己(ちき)」は、単なる知人ではなく、自分のことを深く理解し、志を共有する友人を意味する格調高い言葉である
- 「知己を得る」は相互理解に基づく関係構築であり、「知遇を得る」は目上の人から特別な引き立てを受けることで、意味が全く異なる
- ビジネス文書やスピーチなどで、信頼性の高い、深い人間関係を表現する際に効果的に使える表現である
「知己」とは、自分のことをよく理解してくれる友人や知人を指す言葉です。ややかしこまった表現であるため話し言葉としてはあまり使われませんが、スピーチなどでよく使われるため、覚えておくと便利です。

使う際には、相手に対して「自分のことをよく知ってくれている」という敬意を込めるとよいでしょう。「知己」の意味を理解して、正しく使えるようにしましょう。
写真・イラスト/(C)Shutterstock.com
(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
Domani編集部
Domaniは1997年に小学館から創刊された30代・40代キャリア女性に向けたファッション雑誌。タイトルはイタリア語で「明日」を意味し、同じくイタリア語で「今日」を表す姉妹誌『Oggi』とともに働く女性を応援するコンテンツを発信している。現在 Domaniはデジタルメディアに特化し、「働くママ」に向けた「明日」も楽しむライフスタイルをWEBサイトとSNSで展開。働く自分、家族と過ごす自分、その境目がないほどに忙しい毎日を送るワーキングマザーたちが、効率良くおしゃれも美容も仕事も楽しみ、子供との時間をハッピーに過ごすための多様な情報を、発信力のある個性豊かな人気ママモデルや読者モデル、ファッションのみならずライフスタイルやビジネス・デジタルスキルにも関心が高いエディターたちを通して発信中。https://domani.shogakukan.co.jp/
▼あわせて読みたい


