こんにちは、editor_kaoです。
前回【vol.84大人のメガネ選びが難しすぎるPart2:模索編】の続き!とうとうメガネがないと仕事に支障をきたすようになった私が、紆余曲折を経ながら、自分に似合うメガネ探しの旅に出たというエピソード。最終的に、どんなデザインにたどり着いたかのお話です。
どのお店を選ぶか、まずはそこから!
これまで「メガネのある生活」というものに、ほとんど関わってこなかったので、あまりに迷いすぎ、一度は「メガネ探しは人生探し」の境地にまで至ってしまった私。ですが、あまりにとっ散らかってしまったので、もう一度、原点に戻ることにしました。
真剣にメガネを探すぞと、いろんなショップを回ったのですが、東京にはショップの数もメガネの数も膨大にそろっている。まずはここからお店を絞ろうと考えました。
お店選びにおいて、私が考えたポイントは
(1)ブランドとして信頼ができる
(2)適度な価格帯
(3)メガネの種類が多すぎない
(4)店員さんが親切
の4点です。
(4)については、どこも親切だったので、あまりポイントではないのですが、私が考えていることに共感してもらえるか、という意味合いが強いでしょうか。メガネを買おうと決めてから、最初にずっと気になっていたショップを訪れたのですが、原宿という土地柄か、ファッション性の高いデザインばかりで……。なんだか私が思っているようなデザインがなかったんです。店員さんも個性が強すぎて、聞けばいろいろ教えてくださったでしょうけど、すっかり気後れして、サササと足早に店を後にしてしまいました。街選びも選択基準のひとつなんだと思った瞬間でした。
(1)については、メガネ初心者がゆえ、購入後もいろいろ相談に乗ってもらいたいという思いから。今やメガネはファッションツールでもあるので、さまざまなところで販売されていますが、今回はおしゃれに振りきるより、実用性を重視したい。レンズのことやフィット感についても、実際に身につけてみてから、感じることがありそうです。
(2)はいわずもがな、ですが、特にフレームについて。ただ私の場合はデスクワーク用なので、そのメガネをして外を歩くことはありません。だからそこまで頑張らなくてもいいのではと思いました。(3)は、ただただ私が迷ってしまうから!最初から選ぶ範囲を狭めようという作戦です。
やっぱりプロはすごい!店員さんのセンスに身を委ねて
そういうわけで、ショップは2軒まで絞りました!あとはどちらかで、より気に入ったものを選ぶだけ。というわけで、それぞれのお店でいくつか候補を決め、写真を撮らせてもらい、もう一度お家で見比べたりしながら、あれこれ悩んでいました。
ただ、どちらのショップでも感じたのですが、店員さんがおすすめしてくれるメガネは、どれもいい!私がかわいいなと手に取ったメガネが、試着してもなんだかしっくりこないということは往々にしてあったけど、「お客様にはこちらが似合いそう」と出していただいたものは、どんなデザインにしても、顔なじみがいいものばかりです。さすがプロ!さまざまな顔立ちに合うメガネを提案してきた知識と経験値が違います。
ついに決定!自分でも意外だったデザインに
そして、最終的に選んだ私のメガネですが、自分でも想像しなかった、意外なデザインとなりました。
最後まで候補に残ったのは、優しい雰囲気のべっ甲風フレーム、細身のグレーのセルフレーム、多角形シェイプのメタルフレームの3本。どれもやや個性はありつつ、頑張りすぎていない雰囲気が素敵です。これらを何度も何度もかけ変えて鏡を見たり、着用した姿を店員さんに撮影していただいたりしたのですが、どうにもここから先が絞れない……。べっ甲風フレームは、私がすでに近眼用のメガネとしてもっているため、なんとか候補から外すことにしたのですが、残りの2本からは、どちらに決めることもできません。賞レースの審査員の気持ちがわかります。
えーい、こうなったら奥の手!「あのー、もしよかったら、店員さんおすすめの1本を選んでもらえませんか?」私がこれまでのメガネ選びで学んだ、困ったら「プロのセンスに身を委ねる」です。
そうして出てきたのが、びっくりするほど、まん丸なメガネ!ヴィンテージ感があっておしゃれだけど、滝廉太郎チックというか、ちょっとふざけてるように見えるというか。「いえいえ、意外と顔なじみがいいんですよ。試着してみてください」。そういわれてかけてみたのですが、あら、ほんとだ……。
予想外のセレクトに戸惑いましたが、すごく新鮮な気持ちに。これまでの候補にはまったくなかったデザインだけど、えーい、ここは思いきって提案に乗ってみようかしら。お買い物するときに、人のアドバイスを聞くことはほとんどない私ですが、この日は素直な気持ちです。
そんなこんなで無事、メガネを選ぶことができました!最初はドキドキした丸デザインも、すっかりお気に入り。今は日々使いながら、感覚をチェックしている状況です。まだまだ着用することに慣れていないけど、自分がメガネに何を求めているかは、これから徐々に、深くわかっていくのではと思います。
【今日のひと手間】
私が選んだメガネ、こちらです!
“ディグナ クラシック”というブランドで、母体は「パリミキ」というところも、昭和生まれとしては安心感が。ショップ自体はかなりメンズっぽいのですが、ユニセックスで身につけられるデザインが豊富でした。
エディター
editor_kao
大人の実用ファッションを中心に、人物インタビューや日本の伝統文化など、ジャンルレスで雑誌やブランドサイト、ウエブマガジンで活動中。また、インスタグラム@editor_kaoでは、私服コーディネートを紹介するかたわら、さまざまなブランドや百貨店とのコラボレーションも手がけている。ライフスタイルWEBメディアkufura(クフラ)でも「4ケタアイテムで叶えるオシャレ」を連載中。
イラスト/柿崎こうこ
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