退団後の彩風咲奈さんの癒しの時間や心が躍ること、おしゃれについてもじっくりネホハホ!
スカパー!などで視聴できる「時代劇専門チャンネル(CS292)」では、数々の時代劇の名作を24時間365日放送。10月20日より毎週月曜日22時には「華麗なる宝塚歌劇の世界〜Season7〜」が放送されます。宝塚歌劇の中から、日本物(和物)作品を厳選してお届けしている人気番組です。
さらなるお楽しみとして展開しているのが、宝塚歌劇OGをスタジオゲストやVTRゲストに迎え、フリーアナウンサーの中井美穂さんがお話をうかがうナビゲート番組。
10月放送『夢介千両みやげ』(’22年雪組 宝塚大劇場)の番組ゲストには元雪組トップスターの彩風咲奈さんが登場し、作品にまつわるお話を中井さんと繰り広げました。
今回は、収録後のインタビューの中から浮かび上がってきた、宝塚歌劇団を退団した後の彩風さんの現在の姿を深掘り。時間の過ごし方や、美容・ファッションについてなど、お仕事からちょっと離れた話題をお届けします。
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家族であるフェレット&犬のわちゃわちゃしている姿を見ているのが幸せ♡
――番組でもお話されていましたが、昨年10月に宝塚歌劇団を退団してちょうど1年が経ちます。心境の変化はありましたか?
彩風さん(以下敬称略):大好きな場所でしたので、退団したばかりの頃はタカラヅカロスになりまして(笑)。「私の大切なものが全部あるあの劇団に明日から行けないんだ」「もう雪組のみんなとお芝居はできないんだ」という気持ちに陥りました。
ですが、『no man’s land』という退団後初のコンサートで新しい仲間と出会い、そのステージを劇団に残っているみんなが観にきてくれたり、ファンのみなさまが変わらず応援してくださったりするのを感じて。私がタカラヅカで過ごした日々は自分の中にずっとあって、みんなとつながっていることは変わることがないんだな、と気持ちが変わっていきました。
今はどんなことにもチャレンジできる自由さを楽しんでいます。もちろん今までの男役人生も充実したものでしたが、その道を飛び越えて可能性が広がっていることを考えるとワクワクしますね。
――どんな瞬間に退団を実感しましたか?
彩風:退団した後の雪組の別箱公演『愛の不時着』のときです。観客として客席から舞台を観たときに、「ああ、私は退団したんだ」と深く実感しました。
――退団して時間の過ごし方も変わったと思います。最近は何をしているときが癒しの時間ですか?
彩風:フェレット1匹と犬2匹のペットと過ごす時間です。
フェレットは「ジェラルド」という名前の6歳でまあまあ高齢なのですが、退団後に引っ越してからすごく元気でびっくりします(笑)。日中に家にいると「出してー!」とゲージやハンモックをガリガリするから、出してあげて。
でもあまり一緒には遊んでくれないんです。おもちゃにちょっと興味を持つだけで、あとは床にゴロンと(笑)。
最近はクッションを置いてある犬のベッドがお気に入りらしく、犬と一緒によく寝ています。
犬は、「シェリくん」という狆とチワワのミックスと、「エメちゃん」というマルチーズ。ジェラルドは男のコで、同じく男のコのシェリと特に仲良しですね。エメはジェラルドが近寄ってくると離れちゃうんです。
そんな3匹が本当にかわいくて、その姿を眺めている時間は最高の癒しです。

――インスタでかわいい姿を見かけました。ちなみに現役時代はどんなことでリフレッシュしていましたか?
彩風:外に出るようにしていました。どうしても稽古場にいる時間が長くなるので、お休みの日はカフェでのんびりするとか、ちょっと足をのばしておいしいものを食べに行くとか。そんな時間で気分転換をしていました。
――最近はどんなところに出かけましたか?
彩風:韓国でミュージカルとショッピングとグルメを楽しんできました。韓国料理が大好きなので行きたいお店をリストアップし、「このお店は何時までやっているからこういうルートでここに行く」と細かく決め、最後に東大門でお買い物。旅行は計画的に巡りたいタイプです。
――楽しそうなフルコースですね! 韓国料理でいちばん好きなものは何ですか?
彩風:最近までサムギョプサルばかりでしたが、この前ナッコプセを食べてハマりかけています。魚介とホルモンの両方を楽しめるのが魅力的。そのままでももちろんおいしいのですが、ご飯にお惣菜やナムルなどを全部のせて、さらにお鍋の具材をかけて混ぜて食べるとよりおいしくて。エゴマの葉に巻いて食べるのもいいし、いろいろな食べ方ができるのも楽しいです。

――退団してから目覚めたことや、今夢中になっていることは何かありますか?
彩風:ものすごく飽き性なので、ひとつのことを追いかけるという経験が芸事以外にはあまりなんです。時間ができて動画のサブスクを観るようになっても1〜2話でやめてしまう中、Netflixの『グラスハート』はコンプリートしました。音楽のお話だから楽曲が全部素晴らしくて、佐藤 健さんをはじめとする役者さんたちもみなさんカッコよかったです。
『ナビレラ ―それでも蝶は舞う―』という、おじいさんがバレエを始める韓国のドラマもとても面白かったです。芸術愛にあふれたというか、芸術が軸になっている作品はじっくり観られるのかもしれません。
――クリエイティブなことに関連して、シソンヌ以外で気になる芸人さんはいますか?
彩風:うーん、なかなかいないですが、友近さんのYouTubeやロバート秋山さんの『クリエイターズ・ファイル』はチェックしていますね。芸人さんでありながらお芝居が上手な方が好きなのかもしれない。役者として出られたりもしていますもんね。芸を極めていらっしゃる方々は、本当に尊敬します。

美容のこと、ファッションのこと。彩風さんが注目している秋冬のトレンドは?
――スキンケアにこだわりのある彩風さん。インスタでは落とすアイテムを紹介されていました。今、スキンケアで気になっていることはありますか?
彩風:保湿です。まだ汗ばむ日もあるので冷蔵庫にあるボックスに化粧水を10本くらい入れ、肌の調子や天候によって使うものを選んでいます。夜なら「日中に日差しを浴びたからビタミンC系のにしよう」とか「今日はエアコンで乾燥したから保湿力が高めのものを使おう」とか。
朝はあまりベタつかせたくないから、水分と油分のバランスがいいものをセレクトすることが多いですね。今日の朝も、そのタイプのオイルインローションをつけてきました。
化粧水は手にとって、手で顔を包み込むようにしながらまんべんなく浸透させています。
――夏のダメージが蓄積されたお疲れ肌にはどんなケアを重視したいですか?
彩風:やっぱり保湿が最重要。簡単なケアで済ませたいから、美顔器を使って美容液を入れ込むことを丁寧に行っています。
使う美容液はさまざまなのですが、美顔器はどんな美容液でも使える「メディキューブ」を愛用。この方法がいちばん手軽で効果も感じられるので、持続できています。

――ファッションのお話もうかがいたいです。秋に向けてほしいもの、狙っているものはありますか?
彩風:デパートで最新のトレンドをチェックするのも楽しいですし、「ZARA」や「H&M」のファストファッションでそのトレンドをいちはやく体感するのもいいですよね。プチプラで取り入れやすく、回転が早くて次々と新しいアイテムを見ることができます。
いろいろ見たところ今年気になったのは、ブラウンとヒョウ柄。今日もさっそくブラウンを加えてみました。男役のときはシャープに見せたかったので、黒を選ぶことが多かったんです。小物でも茶系のものはあまり持っていないから、これから見に行きたいですね。
インパクトが大きいヒョウ柄を全面に使うのは難しいので、ベストなどで取り入れたいです。
色づかいは現役の頃の方が派手でした。自分の選んだ着こなしで『宝塚GRAPH』や『歌劇』の誌面に出ることが多かったため、印象に残るものを選びがちでしたから。
今はもっと着回しがきくことや素材感などを気にしながら、トレンドも意識しつつ選んでいます。

――スカートは未経験ということで今日もパンツスタイルですが、パンツの選び方は変わりましたか?
彩風:男役のときは、「ワイドすぎるとスカートっぽくなってしまうからやめよう」とか、「細すぎるものは脚のラインがはっきり見えすぎるから避けよう」とか、いろいろ気にしていたんです。
今はもうそんなことはなく、自分に似合う・似合わないで選んでいますね。今日のように、ゆったりしたものを穿くことが多くなりました。
足元も、今まではスニーカーが多かったですがフェミニンなアイテムを組み合わせたりすることも。パンプスはまだ履いていませんが、ブーティが気になっています。

「飽きっぽくてハマるものはあまりない」と言いながら、興味のあることはとことん追求している彩風さん。これからもそんな「おたくな一面」を見せてくれることを楽しみにしています!
『夢介千両みやげ』(’22年雪組 宝塚大劇場)を取り上げる「華麗なる宝塚歌劇の世界〜Season7〜」は10月20日(月)22時がファーストラン。番組でも退団後のライフスタイルやファッションのこだわりなど、彩風さんの魅力を堪能できるお話が満載。そちらもぜひチェックしてくださいね。
番組情報
時代劇専門チャンネル【華麗なる宝塚歌劇の世界~Season7~】
2025年10月20日(月)22時/[再]11月3日(月・祝)22時
『夢介千両みやげ』(’22年雪組 宝塚大劇場) 番組ゲスト:彩風咲奈
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▶︎時代劇専門チャンネル【華麗なる宝塚歌劇の世界~Season7~】特設サイト
撮影/黒石あみ イラスト/春原弥生 ヘア&メイク/栗原里美 構成・文/淡路裕子


