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FASHION ファッションニュース

2017.12.15

六本木ヒルズで「ブルガリ」のアートを体感。蛇に託されたメッセージとは?

 

「ブルガリ」の象徴的モチーフである「セルペンティ(蛇)」をテーマにした展示が六本木ヒルズで開催中。今回来日した、ブランド ヘリテージ キュレーターのルチア・ボスカイニさんへお話をうかがってきました。

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「BVLGARI(ブルガリ)」で最も成功したモチーフのひとつである「セルペンティ(イタリア語で蛇の意)」。

そんな「セルペンティ」をテーマにした展示「ブルガリ セルペンティフォーム アート ジュエリー デザイン」が東京にて、絶景のシティービューを望める六本木ヒルズ展望台にて開催中。

今回の展示に合わせて来日した、ブルガリのブランド ヘリテージ キュレーターのルチア・ボスカイニさんへお話をうかがってきました。

身につけることで体感できるブルガリのジュエリー

編集部:そもそもブルガリとは、どんなブランドなのでしょうか。

ルチアさん:ブルガリは、イタリアのローマで生まれたブランド。美や革新性、想像力を大切にしているブランドでもあります。また、デザインのみならず、素材やクラフトマンシップに優れたイタリアの模範ともいえるブランドだと思っています。

編集部:Domaniの読者は、働く女性が多いのですが、そんな女性たちにとっても相性が良いように感じています。

ルチアさん:そうですね。ブルガリは、ただ美しいことだけではなく、「ウェアラビリティ=身につけられること」がとても重要だと考えています。Domani世代の女性たちには、仕事やパーティ、女友だちとのちょっとしたときなど、いつでも身につけてほしいですね。エレガントで洗練された女性たちに身につけてほしいと思っています。

編集部:今回の展示のテーマ「セルペンティ(蛇)」。日本だと、蛇は金運が上がるというような、ラッキーなモチーフとしても考えられているのですが、ブルガリにとってヘビはどんな意味を持っているのでしょうか。

ルチアさん:ローマやギリシャなどの神話の世界では、誘惑や再生、変容を象徴とするシンボルとして捉えられています。また、蛇は、いつも動いていて、曲がりくねって形も変わる、脱皮もする、というように、常に進化していくシンボルとして、ブルガリは考えています。

イエローゴールドの腕統計からスタートした、セルペンティモチーフ

編集部:ブルガリがもつ約130年の歴史のなかで、ヘビの表現はどう変化してきましたか?

ルチアさん:1940年代、第二次世界大戦の直後に、イエローゴールドの腕時計から、セルペンティのモチーフが始まりました。イタリアの女性が毎日身につけられるように、ひかえめでモダンなデザインが特徴です。その後、1950年代になると、クリエイティブがとても進化し、翡翠やその様々な石をつけたり、太いデザインになったりしていったのです。そして、1969年にブルガリ初のジュエリーとして、セルペンティのネックレスを発表しました。

編集部:セルペンティのモチーフも時代とともに変化してきたんですね。

ルチアさん:そうですね。ただ、その長い歴史のなかでもセルペンティのモチーフを常に美しく表現している、というクリエイティビティは一貫しています。

コレクションからも同僚からも、インスピレーションをもらっている

編集部:ブルガリのヘリテージコレクションを探求しているルチアさんですが、仕事を通じてやりがいを感じるときは、どんなときでしょうか。

ルチアさん:今回の展示会のように何ヶ月もかけて準備して、実現できたときは、とても誇りに思います。また、ブルガリの進化のストーリーを伝えられるようなヘリテージコレクションに出会ったときは、本当によろこびを感じますし、同時にインスピレーションも得ています。そして、世界中の同僚からもたくさんのインスピレーションをもらっています。今回の展示や、本の出版のようにチームワークで成り立つことも私にとってはとても重要なこと。やっぱり、チームワークがうまく機能したときは本当にうれしくなりますね。

編集部:グローバルで仕事をされているルチアさんですが、仕事をするうえで、大切にしていることはありますか?

ルチアさん:本当にたくさん出張していて。いろいろな場所へ行っています。そうすると、行った先々でいろいろな文化に出会うことができるんです。そこでたくさんのことを学んだり、個人として成長できたりする気がしています。

編集部:お忙しいと思うのですが、仕事とプライベートのバランスはどのようにとっていますか?

ルチアさん:働く女性なら誰もが共通することだと思うのですが、仕事と家族の両立は本当に難しいです。でも、ネガティブなこととポジティブなことを比べたときに、私にとってポジティブなことの方が勝つんですよね。だから、がんばっていける気がしています。出張の空き時間には、いつも家族へのお土産を買っていますよ。

編集部:最後に、Domani読者へメッセージをお願いします。

ルチアさん:ぜひ、今回の展示「ブルガリ セルペンティフォーム」を体験してほしい! 何かを学んでというよりも、セルペンティを肌で感じてほしいですね。きっと豊かな体験になると思うので、ぜひいらしてください!

荒木飛呂彦さんの作品やプロジェクションマッピングも!

荒木飛呂彦
康穂と由花子、2017 墨(墨汁)とリキテックス カラーインク アーティスト提供、日本
©荒木飛呂彦&LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

この秋話題となった「ジョジョの奇妙な冒険」の作者でもある荒木飛呂彦さんの作品や、テクノロジーを使ったプロジェクションマッピングなど、セルペンティの世界観をたっぷり体感できる「ブルガリ セルペンティフォーム アート ジュエリー デザイン」。12月25日(月)まで開催中です。

ブルガリ セルペンティフォーム アート ジュエリー デザイン
日程:〜12月25日(月)まで
場所:六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー
お問い合わせ先:六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー
TEL:03-6406-6652(10:00〜20:00)

取材・文 / 篠田慶子

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