1時間に1m!?丁寧に編まれた生地が人気の秘密
かれこれ7、8年ほど前からでしょうか、洋服好きな夫が毎年少しずつ集めているスウェットがあります。ブランド名は〝loop wheeler(ループウィラー)〟。メイドインジャパンの上質なスウェットとして根強いファンを多く持つ日本のブランドです。
袖を通した瞬間に感じる〝生地の柔らかさ〟が最大の特徴であるこちらのスウェットは、長時間着ていてもまったくストレスを感じない着心地の良さ!そのうちに私もハマってしまい、我が家のループウィラーコレクションは毎年増える一方です。
袖口についているオリジナルネームがまた可愛いんです!
今ではとても珍しい存在になってしまった〝吊り編み機〟という編み機を使って、和歌山県で作られているこちらのスウェット生地。編み地の種類にもよりますが、なんと1時間に1mしか編めないのだとか!ゆっくり、ゆっくりと丁寧に生地が編みあげられていく姿が眼に浮かぶようです。
昔は世界中で使われていたこの機械も、大量生産の時代に突入後、次第に姿を消し、今では世界中を探しても和歌山県だけ。それも職人さんの細やかなメンテナンスありきなこともあり、あまり大量に作ることは出来ません。
うーん、洋服好きとしてはたまらないエピソード!このエピソードをおかずに白飯3杯はいけそうです。笑
千駄ヶ谷店では、店頭で実際に編み機を見ることも!
某大手アパレルショップ等の別注でウィメンズも展開しているものの、基本的にはメンズアイテム中心。ですがオーバーサイズ気味に着ても可愛いアイテムのため、常日頃より夫のものを拝借しております。
ちなみに、一緒に合わせているスウェットパンツは、GUで900円程度で購入したもの。スウェットには珍しいオフホワイトの色味がとても気に入っています。
海外工場でスピーディ&大量に作られているものと、日本国内で効率度外視でゆっくりと作られているもの。まったく正反対の存在ですが、どちらも自分にとっては欠かせないお気に入りの1枚。これからも大切に着ていきたいと思います(パーカは夫のものですが…笑)。
数をたくさん持つよりも、自分にとって価値ある1着を大切にしたいこの時代に。ぜひ一度、袖を通して頂きたいブランドです。気になった方はぜひ、チェックしてみてくださいね!
Domanist
杉本緑
1児の母。洋服への愛が高じてアパレル業界へ飛び込み、某アパレル会社で企画、生産に携わる。舞台や落語などの芸術鑑賞で自らの感性を刺激。娘との日常を描いたユニークなイラストもSNSで発信中。
Instagram:https://www.instagram.com/green_sgmt/