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FASHION ファッションニュース

2023.05.14

歌舞伎俳優・初代尾上眞秀の初舞台を記念し、シャネルが祝幕の制作をサポート

 

現在、銀座・歌舞伎座で開催中の「團菊祭五月大歌舞伎」で公開されている「祝幕」。初代尾上眞秀の初舞台を記念し、シャネルが制作に関わった注目の逸品です。

初舞台を記念するラグジュアリーな「祝幕」に注目

歌舞伎俳優・初代尾上眞秀(10歳)の初舞台を記念した「祝幕」の制作を、シャネルがサポート。現在開催されている「團菊祭五月大歌舞伎」初代尾上眞秀初舞台『音菊眞秀若武者』にて公開されています。

現代アーティストのデザインと匠の技が共演

デザインを手がけたのは、パリ在住の現代アーティスト・グザヴィエ ヴェイヤン。立体作品、ペインティング、インスタレーション、パフォーマンス、映像、写真など多様な媒体を用い、ヴェルサイユ宮殿での「Veilhan Versailles」(2009年)やヴェネツィア・ビエンナーレにおけるフランス館での「Studio Venezia」(2017年)をはじめ、鑑賞者が〝役者〟へと昇華する空間を創出してきました。

グザヴィエ ヴェイヤンの写真▲グザヴィエ ヴェイヤン
Photo: Claire Dorn

「グザヴィエ ヴェイヤンのような偉大な現代アーティストと協働することができ、光栄に思います」と語るのは、祝幕の刺繍を担当したアトリエ モンテックスでアーティスティック・ディレクターを務めるアスカ ヤマシタ。モンテックスは1939年に創業したフランスの刺繍工房で、2011年にファッションのクリエイションを支えるメティエダールのアトリエとしてシャネルの傘下に加わり、現在はパリにある「le19M」に拠点を置いています。グザヴィエ ヴェイヤンとアスカ ヤマシタが協働し、今回の舞台幕が構想されました。

アスカ ヤマシタの写真▲アスカ ヤマシタ

「この祝幕のコラボレーションにより、アトリエ モンテックスのサヴォアフェールを紹介することができ、そして同じフランス人と日本人の血を引く眞秀のキャリアの第一歩を見守りながら、自分のルーツと再会できることをうれしく思っています」(アスカ ヤマシタ)

オレンジやブルーなどの色の丸いパーツが敷き詰められた祝幕を背景に座る4人の写真▲左からアスカ ヤマシタ、グザヴィエ ヴェイヤン、尾上眞秀、尾上菊五郎

祝幕はエクリュカラーのファブリックの上に、マルチカラーのオーガンザをレーザーで丸くカットした直径12cmのパーツ約8,900枚を組み合わせたもの。ピクセルアートのような形で抽象的なモチーフが形づくられています。仕上げにチャコールグレーのシルクオーガンザで描かれたのは、「眞秀」の名と音羽屋の家紋である重ね扇に抱き柏。さらに縁の部分には、コーネリーミシンを用いてチェーンステッチの刺繍が施されました。

祝幕全体の写真 手前に座席、上部には天井が見えている〈 Le Rideau de Maholo 〉 2023
Artwork by Xavier Veilhan produced by Atelier Montex
commissioned by CHANEL

横25.4メートル、縦5.3メートルという巨大なスケールの幕の表面に、20色の色鮮やかなオーガンザが組み合わされたその姿は圧巻。パリにて行われた制作作業には800時間を超える時間が費やされ、伝統的な刺繍の技法とサヴォアフェールを前面に押し出したデザインに仕上げられました。

祝幕を背景に話すアスカ ヤマシタの写真▲アスカ ヤマシタ

祝幕を背景に座っている2人の写真▲左からグザヴィエ ヴェイヤン、尾上眞秀

この祝幕は、5月27日まで東京・銀座の歌舞伎座で開催されている「團菊祭五月大歌舞伎」初代尾上眞秀初舞台『音菊眞秀若武者』の舞台でお披露目中。世界的に活躍する現代アーティストによるデザインと、ラグジュアリーブランドを支える高度な刺繍の技術が共演を果たした逸品に注目を。

▶︎シャネル

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