ムートンコートは、サファリカラーで辛口に着る!
芹名と打ち合わせやら取材やら…この日も一緒に行動中。道を歩いていると、おもむろにメモ帳を取り出してペンを走らせ始めたので、何かと聞くと「向こうのベンチで電話してるワーママっぽい女の人が素敵だから、コーデをメモしてる!」との返答。そうそう、日常の何気ないシーンにネタが潜んでいるんですよね。そんな芹名の着こなしにも、さりげなくオシャレのネタが仕込まれておりました。
芹名がムートンコートを着てるの珍しい! というかムートン姿、初めて見たかも。
「私、ムートンを着ると一気に老けて見えちゃうんだよね。マダム感満載になっちゃうっていうか。それで今まで手を出さすにいたんだけど…。この前、仲良しのスタイリストかおちゃんに相談してみたら『じゃあアースカラーで着てみたら?』ってアドバイスをもらって」
(※スタイリストかおちゃん…芹名本人の書き下ろし記事によく登場する人気スタイリスト。かおちゃんと芹名が二人三脚で、グレーニットとアクセの相性について分析しまくった記事が秀逸です)
「ムートンコートは淡いグレージュ、ボトムはカーキ、そしてバッグはベージュ。トップスは、アースカラーをパッと明るく見せてくれる白を選んで出来上がり。辛口カジュアルな色あわせで着こなせば、ムートンも今っぽく見えるよ。…………ってかおちゃんが教えてくれた! ここまでのセリフ、全部受け売りね(笑)。でも本当にその通りで、オシャレの幅が広がった気がする!」
ムートンってどうも〝重い〟イメージが強いアイテムだけど、こういう淡いカラーリングを選ぶことで軽快に見えるし、それも〝脱マダム〟につながっている気がする。リッチな素材感だから、品よく着ようって考えがちだけど、その思い込みを捨てて〝カジュアルに徹する〟。その発想の転換が重要なんですね。
ヘアもラフに、ざっくりとひとつ結びが正解
ムートンコートを主役に、ラフなコーディネート。だから、ヘアも決めすぎないのが大切です。ゆるっと巻いた髪を、手ぐしでざっくりとひとつにまとめて。
「ヘアスタイルもちょっと力が抜けた感じがいいのかな、と思って。結ぶ位置も低めにして、ザクザクと手ぐしでひとつ結びに。これくらいゆるい雰囲気に落とし込めば、今っぽくカジュアルにムートンを着られるよね」
うんうん、〝脱マダム〟できてるよ! でもここで重要なポイントがひとつ。こんな無造作ヘアをつくるときこそ、この芹名のように軽くでいいから〝髪を巻いておく〟ことを欠かさずに。ニュアンシーな髪の動きがあってこそ、洗練されたカジュアルヘアを生み出すことができるのです! カジュアル≠手抜き。この事実、くれぐれもお忘れなきよう!
コート¥220,000(シシ) ブラウス¥8,900(ゲストリスト<ステートオブマインド>) パンツ¥18,000(LOUNIE/ルーニィ) ピアス¥40,000(H.P.FRANCE<IOSSELLIANI>) リング¥15,000(アガット) バッグ¥38,000(CPR TOKYO<フリン>) 靴¥26,000(ファビオ ルスコーニ 有楽町店<ファビオ ルスコーニ>)
※商品の価格はすべて、本体(税抜)価格です。
【問い合わせ先】
アガット 0800-300-3314
H.P.FRANCE 03-5778-2022
ゲストリスト(ステートオブマインド) 03-6869-6671
CPR TOKYO 03-6438-0178
シシ 078-327-6710
ファビオ ルスコーニ 有楽町店 03-6268-0538
LOUNIE/ルーニィ 03-4578-3466
撮影/中田陽子(maettico) スタイリスト/角田かおる ヘア&メーク/秋山 瞳(PEACE MONKEY) モデル/望月芹名(本誌専属) 構成/旧井菜月