美容家・神崎恵さんの
「年齢を重ねるごとに自分も更新しなければ古くなる」
美容家であり、3人の男の子の母でもある神崎恵さん。40代を迎えてもなお、生き方を更新し続けるその姿に、同世代の女性たちから厚い支持を得ています。
「すべての原動力は、自分がどうしたいか、どうなりたいか。20代のときのように何をしても平気! いつまでもそういられたらよいけれど、なかなかそうはいきません。どんどん年齢は重なっていくし、肌も体も放っておいたら衰えるだけ。着たい服も似合わなくなったり、若いときのメークでは顔年齢を重ねるごとに自分も更新しなければ古くなるが古くなる…だから大人になるほど、今の自分を意識し、メークやファッションをアップデートをする必要があると、思います」
シミ、シワ、肌の元気のなさ…40代になると、目に見えて顔にも体にも、気になる部分が増えていきます。肌の曲がり角を迎えたのは、一見ツヤツヤの美しい肌をもつ神崎さんも同じよう。
「ああ、こんなところにシミができた、とかシワが増えた、肌がしぼんだ…と変化を感じるタイミングは、30代半ばから怒濤のように押し寄せてきました。最初は、ひとつひとつを見つけては落ち込んでいましたが、逆にチャンスと思うように。新しいケアをはじめるきっかけになったり、今まで気づけなかった自分の好きなところを見つけられたり。変わっていくことは、自分を更新していくこと。自分らしさや意識を更新し続けていくことは、同時に新しい発見や輝きを与えてくれることでもあります。恐れずに新しい自分になり続けるというプロセスが、人生を豊かにしてくれるはずですよ」
ワンピース¥32,000(RICO.〈STAIR〉)ブラックパールピアス¥120,000・ダイヤリング¥200,000・チェーンリング¥132,000・チェーンブレスレット¥250,000(hum 神宮前 アトリエ&ショップ〈hum〉)
神崎恵’s Beauty History
今、キレイを発信する立場の神崎さん。その、美との出合い、美をめぐるルーツは小学生時代にまでさかのぼります。
《7歳》バニラエッセンスをつけて学校に行きたがる、ませた子供でした
「料理に使う、バニラエッセンスの甘いにおいが大好きで。小学生のころは、その香りを本能的に好んでつけていました」
《14歳》部活で皮がめくれるほどの日焼け。母が与えてくれた1本の化粧水
「部活でキャプテンをやっていたので日焼けはあたりまえ。真っ黒に日焼けした私を心配した母が、〝資生堂〟のカーマインローションで保湿することを教えてくれました」
《17歳》芸能界入りで知ったメークの力。まったく違う私になれる魔法みたい
「17歳で一度芸能界に。プロのヘア&メークさんにメークをしてもらい、そのテクニックや、メークによって違う顔になれる面白さに夢中になりました」
《28歳》年配の女性たちがメークで元気に。美容を一生の仕事にと決意
「知り合いの頼みで、70~90代の女性たちにメークをする機会が。普段は動くのもやっとな方たちが、メークでキレイになると背筋までピン! とする姿に感動」
Domani2018年9月号『「神崎恵」という不器用な生き方』より
本誌撮影時スタッフ:撮影/YUYA SHIMAHARA スタイリスト/石関靖子 へア&メーク/赤羽麻希(joemi by Un ami) 構成/山梨智子(本誌)