スキンケアは量が多すぎても少なすぎても、ファンデが厚づきになってしまうので要注意!
朝は忙しく、スキンケアアイテムをひとつひとつなじませる行為すら、面倒に思えるもの。はっきり言って少量をパパッと、または塗ったものがまだなじまないうちに、ベースメークに突入、このどちらかに陥りがちでは!?が、しかし、スキンケアは、量が多くても少なくても、ベースメークの厚塗りやムラづきの原因になる、と語るのは、ヘア&メークアップアーティストの岡野瑞恵さん。
「スキンケアの量が少なすぎて、肌が乾いている状態、または、量が多すぎて、浸透していない状態、このどちらも、ベースメークがぼてっとついてムラになりやすいんです。まず、化粧水でたっぷり水分を与え、アイケアで目元にハリを与え、さらにクリームの油分でツヤを出す。あれこれ重ねるよりも、この3ステップを適量、そしてよくなじませることが大切。これだけで、ベースメークの仕上がりが、格段に変わりますよ!」
朝のスキンケアはもはや“ベースメークの一部”と心得て!
▲右/乾燥した環境でも潤いを持続させる。程よいとろみで浸透が速い。エスト ザ ローション 140mL 6,000円 中/肌を潤しながら引き締め、ぱっちりとした目元に。エスティ ローダー アドバンス ナイト リペア アイ コンセントレイト 14g 9,000円 左/肌にピタッと密着し、輪郭を引き上げるようなハリを与える。カネボウインターナショナルDiv. KANEBO スキンタイトニング クリーム 40mL 20,000円
大人の肌に不足しがちなハリや潤い、明るさを、ベースメークだけで蘇らせるのは大変。朝のわずか一分を、厳選3品の正しいスキンケアに費やすだけで、ツヤや透明感が出やすくなります。
朝のスキンケアに必要なのはこの3アイテムだけ!
【ローション】とろみ化粧水でしぼんだ肌をふっくらさせる!
潤いと透明感を引き出すために、朝の化粧水はたっぷりと。大人の肌にはとろみのある濃密な化粧水を選ぶと、ふっくらとしたハリが出て、毛穴もなめらかになります。化粧水はコットンに裏までしみ込むほどの量をとり、顔全体になじませて。
【アイクリーム】乾燥した目元には潤いを重ねて!
皮膚が薄く、潤いを保つ力も弱い目元。アイケアで一枚多く潤いを重ねてあげると、ハリも出て、重ねるベースメークがヨレにくくなります。アイケアは米粒大でOK。上下まぶた全体に、広めになじませて。
【クリーム】ツヤ肌のためにはクリームの油分が不可欠!
クリームを塗ると油分で素肌にツヤが出ますよね。それがベースメークを塗ったあとも生きて、内側からにじみ出るようなツヤ肌になります。仕上げのクリームは、小豆粒大を両手のひらにのばし、顔を包み込むようになじませると、ベタつかずにしっかりと密着します。
【今回お話を伺ったのは・・・】
ヘア&メークアップアーティスト・岡野瑞恵さん
大人の女性を美しく見せるセンスと技術をもち、多くの人気女優からも指名される。著書『大人のMake Book』(ワニブックス)も好評。
Domani2017年9月号「疲れていても!?肌がきれいな人になる ベースメークやり直し塾」より
本誌構成時スタッフ:撮影/石倉和夫(人物)、池田 保(静物) ヘア&メーク/岡野瑞恵(STORM) スタイリスト/角田かおる(人物) モデル/阪井まどか 構成/大塚真里