【I/Identity】個性を大事に。自分がだれかわからなくなるようなおしゃれなら、しないほうがいい
何年も前、メンズのファッションイベントに、 場違いながらも出席したことがあるのですが、会場にいらした男性の多くが「つばの広い中折れ帽・ベージュのステンカラーコート・極太黒ブチ眼鏡・リュック・あごヒゲ」だったのに驚愕しました。当時の最先端がこのスタイルだったのでしょう。しかし、普段見慣れていないこちら側にとっては、とにかく全員同じに見える。特に黒ブチ眼鏡&あごヒゲは、本来の顔立ちをわからなくさせていま す。でもこれって男性だけのことでなく、女性にも当てはまりませんか? 雑誌やインスタグラムに登場しているそのシーズンの鉄板コーディネー トをまんま身につけると、着る人の個性や魅力が失われる危険性が。ワーママのオフの日の定番「Tシャツ・フレアスカート・スニーカー」――ワーママ同士の間では差別化できていても、世間からは「みんな同じ」に見えるかもしれないのです。そこにどう個性を加えるか、色使いでもブランド選びでもいいから、もう少しだけ踏み込んで考えたいものです。
自分が何者であるかわからなくなるようなおしゃれなら、しないほうがいい。〝らしさ〟っておしゃれである以前に、大事なものだったりしますから。
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Domani10/11月号 『読む』〝たった5枚〟より
イラスト/そで山かほ子 構成/湯口かおり 再構成/Web Domani編集部