アラフォーが知っておきたいデリケートゾーンのケア方法
顔と同様、ケアを怠ると歳を重ねるごとにエイジングが進んでしまうデリケートゾーン。膣周りの粘液力は、幸せを感じる力に直結していることを心しつつ、丁寧なケアを今こそスタートさせよう。
アソコもたるみます!オイルマッサージを!
デリケートゾーンの弾力をキープすることは、健康を保つという点からも重要 「20代のときのようなぷりんとしたデリケートゾーンをちゃんとケアして保つことは、加齢とともに起こりがちな尿もれや子宮脱など、骨盤底筋のトラブルを予防することにもつながります」
「また、将来に渡って膣の弾力を保っていくには、膣の中のマッサージが有効です。膣が乾きやすくなっている方や膣の老化が気になる方は、普段から行いましょう。高齢になれば、どうしてもあらゆるところがたるみます。ところが、膣周りに関しては、早めにケアをすればピンと保てるんです」(森田先生)。
黒ずみ予防にも効果があるので、膣の乾きを感じていなくとも、30代からは週末のスペシャルケアに専用オイルによるマッサージを取り入れてみて。
(左)肌に優しいエモリエントオイルを採用。デリケートゾーンの血行を促し、なめらかに整える。BCL ウーマンエッセンシャルズ マッサージオイル 100mL ¥4,200
(右)出産前の会陰マッサージ用につくられたオイル。膣内のマッサージにも使える。サンルイ・インターナッショナル インティメール バーシングオイル 30mL ¥10,000
ハーブの〝自然ぐすり〟で気分を高めよう
「自然界にある、私たちの健康や美容を支える栄養素や機能性成分は、いわゆる〝自然ぐすり〟。その中には、女性性を高める効果が証明されているものもあります。たとえば、多幸感やリラックス感をもたらす香りが特徴的なネロリの精油。ストレスが多く官能的な気分になれない現代女性におすすめです。また、ホルモン分泌を優しく促して免疫力を高め、精力増進作用でも知られるハーブ、高麗人参もおすすめです。そのほかパチュリ、サンダルウッド、イランイランの精油も性的欲求の喚起に役立ちます。精油は、ホホバオイルなどのベースオイルに混ぜてマッサージすれば、女性らしい気分を高めてくれます」(森田先生)
質のよい睡眠とバランスのいい食事は必須
「粘液は寝ている間につくられます。といっても、粘液がつくられるのは成長ホルモンが分泌されている質のよい睡眠時だけ、と言われています。また、ストレスが粘液力を低下させるので、脳内のイヤな記憶を消去する睡眠は重要です。成長ホルモンが分泌されるような質のよい眠りには、メラトニンというホルモンが不可欠。就寝 2 時間前には間接照明に切り替えてリラックスモードに。メラトニンの分泌を抑制するブルーライトを発するPCやスマホは電源を落としましょう。その他、ホルモンの材料となる必須アミノ酸のトリプトファン(含有する食材の代表はブロッコリーやブロッコリースプラウトなど)や、オメガ 3 系オイルの摂取など食からのアプローチも忘れずに。冷たい物や添加物はできるだけ避けましょう」(森田先生)
今回お話をお伺いしたのは植物療法士の森田敦子さん
日本での植物療法の第一人者。客室乗務員時代、アレルギー性喘息を患い植物療法で回復したことから、退職し渡仏。仏の国立大学で植物薬理学を学ぶ。40代で第一子出産。現在は、介護の分野でも精力的に活躍。最新著書『潤うからだ』(ワニブックス)が話題に。
Domani 11月号「HAPPYエイジングは「デリケートゾーン」から」より
撮影/金野圭介 イラスト/ホンダ シンイチ 文/いしずか久見子 構成/高橋知代(本誌)