下地はナシ! ファンデーションブラシ塗り+コンシーラ、クリームチークまでがツヤ肌ベースメイク
ベースメイクと聞くとファンデーションを塗るまでのことかと思いますが、早坂さんはチークまでをツヤ肌ベースメイクのプロセスととらえているのだとか。
「ツヤ肌の場合、チークはクリームタイプを使いますが、こちらも肌に内側から滲み出るような血色を与えると言う意味でベースメイクの一環と考えています。このベース作りで、全体のメイクの8割が決まります」(早坂さん)
それでは詳しいツヤ肌ベースメイクの方法を教えていただきましょう。目指すのは、『Domani』6/7月号の表紙の「芹名メイク」です。
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1:クリームファンデーションをブラシで塗る
「この表紙のときは、すごくナチュラルにしたかったので下地は使っていません。直接、RMKのクリーミィファンデーション EX 201を塗りました。このファンデーションのすごいところは、パウダーいらずで素肌感を残してくれるところ。テカリではなくツヤっぽい質感にしながら、カバーしたいところはちゃんと隠してくれるんです。日本人の肌に合う色が多く展開されているので、ファンデーション迷子になっている人は、自分の肌色に1回合わせてみるといいかもしれません」(早坂さん)▲RMK クリーミィファンデーション EX [SPF21・PA++] 30g
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「このファンデーションを指でサッと塗る時もありますが、今回の表紙のようにナチュラルにしたい場合はyUKI Brush(ユキブラシ)のファンデーションブラシを使います。平らなブラシで中心からサッと広げていくのですが、顔の輪郭まで全部を塗らなくても大丈夫。輪郭までしっかり塗ってしまうと首との境目ができてしまい、残念に見えます。それで写真を撮るとお面のように見えてしまうため、私は頬の下あたりで止めます。フェイスライン近くもどうしてもカバーしたい場合は、輪郭で止めるのではなく首まで少しのばして。ブラシだと、薄くみずみずしく、簡単に塗ることができるんですよ。目の周りや鼻、口の周りなど細かい部分も塗り残しなくつけらため、ひとつあると便利です。
ブラシを使うと線が残るとか崩れるという場合は、ファンデーションをつけすぎているのが原因。私たちプロのメイクアップは、意外と少ない量しか使っていないんですよ。ファンデーションは塗りすぎると後から取るのが大変なので、そこは慎重にいきましょう。足していくことは簡単です。ブラシは、1回使ったら必ず洗ってください。面倒に感じるかもしれないんですけど、お風呂に入る時に一緒に洗っちゃう。専用のもので洗う人もいますが、石けんで十分です」(早坂さん)
2:アプリコット系コンシーラーで気になる部分をカバー
「表紙の芹名ちゃんのメイクではコンシーラーは使っていないのですが、隠したい場所がある場合はオレンジ系カラーのコンシーラーを使うのがいいです。私が最近使っているのは、BISOU(ビズゥ)のエンハンシングスティック。リップスティック型コンシーラーで、中心部分がバームになっているんです。目立つ部分すべてをカバーすると、いかにも塗っています感が出るので、ポイントで使うのがコツ。例えば、法令線の影ができるところにのせて指でのばす、目頭側の下に逆三角形に入れる、色素の目立つ目尻のキワ、小鼻の赤み、口元のくすみなどをカバー。眉間の上や鼻の頂点にも少しのせてブラシや指でなじませ、ハイライト効果を。光を受けるところが高く見えるようにします」(早坂さん)
3:クリームチークを斜めに入れる
「チークもベースメイクの一部だと、私は考えています。今回使ったのは、セルヴォークのインフィニトリー カラー 09というクリームチーク。パウダーチークにすると、顔一面をツヤ肌にしたいのに頬だけマットになってバランスが悪くなるから。このチークはちょっとグレーがかったスモーキーなピンクなので、赤くなりすぎず、ナチュラルだけど大人のカッコいい雰囲気を出すのにぴったりなんです。
チークを指に取ったら直接頬につけず、一旦手にトントンとならします。それから黒目の少し下の、頬の高い位置に置いてから、こめかみに向かって引き上げるようにのばします。頬の高い部分だけで止めてしまうと子どもっぽくなるのでNG。この入れ方なら骨格が際立ち、立体的に仕上がります」(早坂さん)
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メイクアップアーティスト/ビューティディレクター
早坂香須子
W所属。元看護師という医学的知識と観点から、インナービューティー、オーガニックプロダクトコンサルタントなど多岐にわたり活躍。アロマやフィトテラピーにも精通し、その豊富な知識を活かした美容メソッドを提案している。著書に「YOU ARE SO BEAUTIFUL」(カエルム)、「100% BEAUTY NOTE 早坂香須子の美容A to Z」(KADOKAWA)がある。NEROLILA Botanica(ネロリラ ボタニカ)ブランドディレクターを務める。
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構成/斉藤裕子