「男は最初から本命か遊びの相手かを決めている」
前回のお話▶︎合わない妻と離婚したあと、僕が再婚相手に求めた条件
「再婚はすると決めていました」という賢治さん。離婚当時はシカゴ在住だったため、町の掲示板やマッチングアプリ、パーティなどに積極的に参加して、たくさんの女性たちとデート。
さかい:デートしたのは全員日本人女性なんですか?
賢治さん:そうですね。僕はやっぱり日本人女性が好きかも。そんな感じで1年以上はフラフラと遊び回っていたんです。そうやって知り合ったのが再婚相手となるB子でした。
賢治さんの知り合いの飲食店経営者が、自分の店で開いた誕生日パーティが出会いのきっかけ。B子さんは、その店でアルバイトしていた従業員でした。
賢治さん:パーティではひと言しか話していないんですが、何か気になって。そのあと知り合いに名前を聞いて、SNSで検索して友達申請して、その2週間後にデートにこぎつけました。
結婚中の8年間は出会いの場に行かなかったという賢治さんですが、この流れでデートまで持って行くなんて、話を聞く限り、もともと恋愛のポテンシャルは高かった様です。
賢治さん:男性の心理として、最初にだいたい「この人は遊び、この人は真面目にいきたい」って決めてるものなんですよ。僕にとって彼女は後者。「この子はいいんじゃないか」とピンとくるものがありました。
男性みんなが当てはまるのかはわかりませんが、遊び人男性ってそうやって冷静にデート相手をアリナシで判断しているということでしょうか。だとしたら、ちょっと打算的で怖いなぁ。
お酒が飲めない賢治さんがB子さんを気に入ったいちばんの理由は、パーティでお酒を飲まなかったこと。以前の結婚相手が、しょっちゅう自分を置いて飲み歩いていたことを考えると納得できる気がします。
賢治さん:お酒を飲まない人って、実はこの世でかなり少ないと思うんですよ。だから僕のその「お酒を飲まない」という狭き門の条件をクリアしただけでも、B子はポイントが高かったんです。もうひとつは、最初のデートで彼女がファッションを勉強してるということがわかったこと。僕もファッションが好きなので、そこで意気投合しました。
2回目のデートで彼女に告白したもののフラれて、めげずになんと7回も告白を繰り返したそう。
さかい:7回も!? すごい根性ありますね〜!
賢治さん:彼女も僕のことを最初から気に入ってくれてはいたみたいなんですが、当時の僕はいろんな女性と遊んでいてチャラチャラしてた。それを見抜かれて、「信用できない」と何度も拒絶されました。実は、彼女はバイセクシュアルなんです。僕の前には女性と同棲していたことがあって。だけど男性不信があって、余計になかなか心を開いてくれなかったんですよね…。
えっ? どういうこと? 予期しなかった様々な情報の洪水で、頭が混乱する私。気になる詳細は、次回に続きます!
インタビュー・文
さかい もゆる
出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。