今年はシンプルよりもディテールを〝ちょい足し〟した白Tシャツがきてます!
ここ最近の夏のトレンドといえば、シンプルで少し地厚な白Tシャツが目立っていましたが、今年はどのようにトレンドが動いているのでしょうか?シンプル&定番なアイテムだけに、今っぽさはしっかりとアップデートしておきたいところ!「今年のTシャツはいつもよりちょっと華やかで、ワンテク利かせたデザインが増えていますよ」と語ってくれたのは、本企画担当スタイリスト・角田かおるさん。自身もオンオフとTシャツを着る機会が多いという角田さんに、今年の夏に押さえておきたいTシャツのトレンドについて伺いました!
トレンド1:今年一枚は必ず手に入れておきたい、トレンドど真ん中!袖コンシャスTシャツ
▲ 一般的なナイロンよりもやわらかく、ソフトな張りが絶妙なふんわり袖のラインを表現。Tシャツ¥16,500(バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター<バーニーズ ニューヨーク>)
角田さん:
展示会やリースを回っていると、どのブランドも必ず袖コンシャスのTシャツを押している印象で、袖がギャザーやタックでふわっとした女性らしいシルエットのものが増えています。リモートワークが普及し、オンラインミーティングの回数が増えたことで、華やかなトップス需要が高まっている今、このようなTシャツのバリエーションはこれからますます増えていきそうです。袖がふんわりとして甘い雰囲気が苦手という方は、シルバーのアクセサリーを身につけたり、黒いアイテムをミックスさせながら辛口に仕上げると◎。
トレンド2:シンプル派はボックス型のクロップド丈Tシャツを狙って!
▲ ざっくりしたシルエットながらもクロップド丈で着ると女性らしさが滲みでるデザイン。Tシャツ¥20,900(ボウルズ<ハイク>)
角田さん:
メンズの白Tシャツのような地厚素材のタイプは今年も人気継続中。今年はボックス型で丈はやや短く、逆に袖は肘にかかるくらいの5分丈のものがおすすめ! 体が泳ぐようなゆったりとした形なので体型カバーができ、ハイウエストの細身パンツなどと合わせるとスタイルもよく見えます!
トレンド3:真夏のワンツーコーデに利く! プチロゴのワンポイントTシャツ
▲ 小さくても存在感のあるチェーン刺繍のワンポイントロゴ入り。カジュアル好きな大人にぴったりな一枚。Tシャツ¥10,780(エストネーション<ブランバスク>)
角田さん:
ロゴTシャツ人気もじわじわと上昇中。ただし今シーズンはTシャツの中心にドーンとインパクトのあるロゴをあしらったタイプではなく、小さく短めのロゴが胸元をさり気なく飾る感じが断然気分です。写真のロゴは刺繍になっていますが、プリントされたロゴよりもカジュアルな印象になり過ぎず、大人の女性も取り入れやすくおすすめ! コーディネートのワンポイントになるのでワンツースタイルが多くなる夏にとても重宝します。
トレンド4:繊細な素材をミックスした女っぽ白Tシャツ
▲ 部分的なチュールミックスが女性らしさを加速。Tシャツ¥11,000(バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター<バーニーズ ニューヨーク>)
角田さん:
もはや制服のように真夏は週5日くらいのペースでTシャツを着ている私ですが、私のようにTシャツを着る頻度の高い人におすすめしたいトレンドが異素材ミックスデザイン。写真のTシャツは襟や袖口にソフトチュールが細く入っているためカジュアルさが軽減し、お仕事服としても活躍してくれます。ミックスするならチュールやシフォンなどのやわらかく繊細な素材が女性らしくておすすめ。
トレンド5:バストが大きい方や体の厚みが気になる方はシアーTシャツを選んでみて!
▲ ヘルシーな肌見せでコーディネートがさらに清々しく。Tシャツ¥14,300(ショールーム 233<メゾン・シャントワーズ>)
角田さん:
透け感のあるTシャツは10代・20代の女性に人気の高いアイテムですが、上半身の厚みが気になる大人の女性にもぜひ試していただきたいアイテムです。肌が少し透けて見えるシアー素材が抜け感を出してくれるので、バストの大きさが気になる方や肩まわりに厚みがある方など、上半身のボリュームに悩む人が着ると、とてもスッキリとした印象に。さて、透けるトップスを着る場合、インナー問題に必ずぶつかりますが、私のおすすめは次のようなインナーです!
補足:透けるトップスの下に合わせるならカップ付きインナーがマスト!
シアーTシャツの下に合わせるならキャミソールがおすすめですが、キャミソールの場合、ストラップ部分からブラジャーの紐がチラ見えしてしまうのが気になりませんか? いちばんはカップ付きキャミソールもしくはタンクトップにすること。リブなど表面感のあるタイプではなく、できればフラットなものが良いでしょう。
一枚は欲しいトレンドTシャツ! 今年はどれが気になりますか?
今年は着るだけでちょっぴりハッピーな気分になるようなディテールTシャツがそろっていましたが、皆さんはどちらが気になりましたか? いつもコーディネートがシンプル一辺倒になってしまう方も、今年はちょっとディテールの効いたアイテムを身につけて、トレンドをさりげなく漂わせて!
撮影/有馬修正(MOUSTACHE)、寺山恵子 スタイリスト/角田かおる 構成/望月琴海