英国気分を味わうなら、帝国ホテル 東京へ
帝国ホテル 東京で9月1日〜10月31日まで開催されている「英国フェア」。2016年から開催されているこのフェアの今年のテーマは、「イングリッシュガーデン」と「アンティーク」。
英国気分を楽しめるさまざまなプログラムが開催されている中、今回は、東京料理長 杉本 雄氏が手掛けた “イングリッシュガーデン” アフタヌーンティーを堪能すべく、WEB Domaniきってのアフタヌーンティー愛好家、ライターOとMの2人と共に帝国ホテル17階の「インペリアルラウンジ アクア」に行ってきました。
ラウンジに足を踏み入れた瞬間から気分は、I’m in the UK!
エントランスホールには絵画やアンティークの銀器や陶器の数々。そして、その先に広がっているのは東京の中心地を一望できるラウンジスペースです。
今回私たちが案内していただいたのは、自然豊かな皇居側の景色を望むことができる席。まわりのお客さんの話し声もほぼ聞こえないくらいテーブル同士の距離が保たれているので、プライベート空間をゆっくりと楽しむことができました。
席につきしばらくすると、ウェルカムティーの「ウィッジウッド オリジナル」と共に、本日のメイン、“イングリッシュガーデン” アフタヌーンティーの3段ティースタンドが運ばれてきました。いちばん上の段には、小さな英国式の庭園。ひとつひとつがまるでアート作品のよう。
さて、「どこからいただこう」!
▲ ランチを控えてきた私、まずは下段のセイボリーのプレートから始めることに。※ 画像のティースタンドは2名分
下段がこちら!
まずは、プレート中央の「キャロットケークサレ スティルトンチーズのクリーム」から。ニンジンの甘味にスパイスを効かせたケークサレに合わせたのは、英国産スティルトンチーズのクリーム。鼻に抜けるチーズの香りが食欲を大いに刺激します。
その勢いに身を任せ、続いては「ローストビーフ/キュウリ/チェダーチーズのイングリッシュマフィン」。細長くスライスされたきゅうりのシャキシャキが、食感の異なるローストビーフとチェダーチーズ、そしてふわふわのイングリッシュマフィンと融合し、口の中はちょっとしたお祭り状態。ひと口サイズでこのような異なる食感を同時に表現できるだなんて…♡
そして、見た瞬間から「絶対おいしい」と目をつけていたのは、花弁があしらわれた「和牛バラ肉のビール煮込み ヨークシャプディングにのせて」。ひと言でいわせてください、「どタイプです」!
続いては中段
興奮冷めやらぬまま (!) 次にいただいたのは、英国伝統の家庭料理コテージパイを帝国ホテル風にアレンジした、「牛肉とポテトのコテージパイ」。ひと口頬張った瞬間、ふと20年以上も前にホストマザーがつくってくれたパイを思い出しました。なんとも優しくて懐かしい、癒しの味。
続いては「スコティッシュスモークサーモンを華やかに」。王道のスモークサーモンの旨みに、「うん、これこれ」と納得の安心感。サワークリームの絶妙な酸味があとを引きます。
飲み物は好きなものを随時オーダーすることができます。20種類を超えるティー/コーヒーの中から私が選んだのは、「インペリアルブレンドティー」。基本、アフタヌーンティーのときは、スタンダードなティーをセレクトします。すると隣でライターOとMも「インペリアルブレンドティー」を飲んでいました。「スタートはシンプルに。もしミルク系を飲みたいときは、できるだけ最後にしたほうがお腹のスペースに影響を与えにくいよ」と、ライターO。
ちなみに、この2人の食べる順番を見てみると、私とまったく違う! ライターMは「大好きなセイボリーは最後に残しておきたい派」。また、ライターOは「飽きないように、スイーツとセイボリーをいったりきたりする派」とのこと。アフタヌーンティーの食べかたにも性格が出ますね、笑。
スコーンは蓼科高原 バラクライングリッシュガーデン特製レシピ!
今回のスコーンのお供は、イチゴのジャム・ハチミツ・クロテッドクリームの3種類。蓼科高原にあるバラクライングリッシュガーデン特製レシピで作成された「プレーン スコーン」も、香り高い「アールグレイ スコーン」もすべての味をトライしたかったので、まずは両方とも4等分に。はじめはオリジナルのテイストを、そのあとは味変を楽しみました。個人的にはアールグレイはそのままの風味、プレーンにはクロテッドクリームを添える食べかたが好きでした。
最後は上段の “イングリッシュガーデン” にお邪魔します!
こちらの2名分で運ばれてきたガーデンは、食べる前に1名分ずつに取り分けをしてくれます。真ん中にあるふわふわとしているのは、石をイメージしたアールグレイのスポンジ。
迷ったけれど、ここは「マカロン ローズ」から。味や食感を想像しながらひと口でパクリ。「んん!!」、なんと口の中に入れた瞬間、バラの華やかな香りがふわっと広がると同時にマカロンはとろけて消えていきました。まるで儚く甘酸っぱい夢を見たような気持ち、とでもいいましょうか。
次に、お隣の「ジンジャーレモンとチャイのムース」。少し大きめサイズだけどこれもひと口で。ムースの中のレモンと生姜のつぶつぶとしたコンフィチュールで余韻を楽しみます。
ラストは、ムースマロンに銀箔があしらわれ、アンティークの鏡を表現しているその名も「マロン ミラー」。食べ応えがあるクッキー生地とマロンクリームに忍ばせてあるのはカシスのジャム。自立するよう、後ろ側は盾のようなつくりになっていて、こういうところからも細部へのこだわりが感じられました。
抹茶とピスタチオでできた〝芝生〟がおいしい!
そして実は今回のダークホースがこちら、抹茶とピスタチオでできた “芝生”。ベースのクッキーのサクサク感と、緑のクリームの軽やかなふわっと感の相性が抜群すぎて、さまざまなアフタヌーンティーを食べ歩いてきたライターOもこれには意表を突かれたよう。しばし黙々と食べ進めていました。またこちらの芝生は割とボリュームがあるので、前半のほうでまず少し手をつけておくのもアリかもしれません。
まわりの柵もチョコレートでできているので、こちらも余すことなくいただけます。テンパリングしたチョコレートをあまり厚みをもたせず細工してあり、クッキーのサクサク感とクリームのしっとり感にアクセントを添える食感もクセになります。
結果発表!? いちばん心に残ったピースは…
今回、私の中の栄えある第1位は、前半でいただいたこちらの「和牛バラ肉のビール煮込み ヨークシャプディングにのせて」。ビールとデミグラスソースで煮込まれた和牛バラ肉の濃厚な旨味の広がりは、無限でした。
ちなみに、ライターMのイチオシは「プレーン スコーン」、ライターOのサプライズ賞は「芝生」!
ごちそうさまでした
今回、美しくおいしいものを囲むよろこびをひさしぶりに味わうことができ、普段よりも心の深いところに残るティータイムとなりました。
こちらの “イングリッシュガーデン” アフタヌーンティーは、帝国ホテル 東京、本館17階の「インペリアルラウンジ アクア」にて、10月31日まで楽しむことができます。
“イングリッシュガーデン” アフタヌーンティー
場所:帝国ホテル 東京 本館 17階、インペリアルラウンジ アクア
住所:東京都千代田区内幸町1-1-1
電話:03-3539-8186
提供時間:11:30 ~ 17:00 (ラストオーダー) ※9月10日 現在
料 金:¥7,150/人 ※消費税込、サービス料別
ライター
有田 千幸
外資系航空会社のCA、建築設計事務所の秘書・広報を経て美容ライターに。ニュージーランド・台湾在住経験がある日・英・中の トリリンガル。環境を意識したシンプルな暮らしを心がけている。プライベートでは一児の母。ワインエキスパート。薬膳コーディネーター。@chiyuki_arita_official