長さ別に提案! 頭の形を素敵にカバーするヘアスタイル3選
頭の形のお悩みはだいたい、
✔︎後頭部に丸みがない「絶壁」
✔︎頭全体が大きく見える「ハチ張り」
のふたつ。「絶壁」の場合、後頭部がストンとしているので髪がぺったり見えたり、丸みがないためどこかいかつい感じになったり。「ハチ張り」は相対的にトップがつぶれて見えたり、なんとなく頭が大きく印象になったり。スタイリングで解決することもできますが、その前にスタイル自体にちょっとした工夫をすることで見た目がグッと変わります。
それではさっそく、おすすめのスタイルを紹介します。
【絶壁をカバー! 襟足をキュッと締めたくびれショートボブ】
頭の丸みをキレイに見せるショート。前髪は長めに残して幼く見えないようにし、大人の女性の雰囲気を存分に発揮。ショートスタイルは、顔が大きく見えたり、頭の形の悪い部分が目立ってしまったりとネガティブな印象を持つ人が多いですが、耳周りを透けさせて抜け感を出したりくびれを作って絶壁を補正したりとカバーテクはたくさん。スタイリングが簡単なのも大きなメリット!
カット
レングスはあごラインに設定。前髪は頬骨にかかるくらいから耳につなげる。後頭部の丸みに合わせてくびれを作る。
カラー
ショートスタイルの軽さが引き立つよう、9〜10トーンのシフォンベージュに。透明感がありクリアな印象が期待できる。
パーマ
髪質によりトップがペタンとしてしまう場合は、ポイントでパーマをかけて。直毛の人も髪が柔らかく見えるパーマをしておくのがベター。
スタイリング
寝グセがつきやすいショートスタイル。もし気になった時は根元を軽く濡らして、分け目がつかないように根元をこすりながら様々な方向からドライヤーの風を当てて、クセを直す。トップはペタッとしないように毛束を持ち上げて根元に風を当て、襟足部分は手で抑えながらブロー。少量のバームを手に広げ、手ぐしを通しながら全体の形を整える。
似合う顔型や髪質
※前髪の長さを調整するだけで、どんな顔型にも会うようになる。クセ毛や毛量が多い人、髪が硬い人は、毛量調節をしっかりめにすること、顔周りだけストレートパーマをかけることなどで、スタイリングを楽にする方法を取り入れて。
◆スタイルを担当したのは
MINX 原宿店
総代表 大竹祐紀さん
【万能なひし形シルエットで美バランスに魅せる華やぎミディ】
ハチ周りは抑えながらもサイドに少しボリュームを持たせ、レイヤーでくびれを生かしてバランスのよいひし形シルエットに。大人の女性の華やかさを引き立てつつ、軽やかな顔周りの動きでトレンド感を意識。
カット
全体の長さは鎖骨から肩上あたりに。ひし形シルエットになるよう、骨格に合わせて全体にレイヤーを入れる。目元の長さにした前髪はやや薄く作り、隙間を生かしたスタイリングに。
カラー
落ち着いたトーンのパールベージュカラー。赤みや黄みを抑え、肌をキレイに見せる効果が期待でき、暗いトーンでも透明感が出る。
パーマ
基本はノンパーマだが、直毛で動きが出にくい人や朝のスタイリングを時短したい人は、毛先を中心にランダムな動きが出るようなパーマをかける。硬い髪質の場合は低温デジタルパーマで髪を柔らかく、細毛の場合はエアウェーブでふんわり感を出すのがおすすめ。
スタイリング
裾の毛先は外巻きにして、レイヤー部分はミックス巻きに。カールをほぐしたらオイルやバームをなじませて束感とツヤ感を出す。パーマをかけている場合は、濡れている時にミルク系トリートメントをつけてドライ。乾いたらオイルやバームをもみ込むようになじませる。
似合う顔型や髪質
※面長やエラ張りなどの場合は、サイドにボリュームが出るようにレイヤーを入れる。骨格に合わせて顔にかかるおくれ毛を作るのも効果的。
◆スタイルを担当したのは
MINX 青山店
店長 石塚マサトさん
【ハネ&レイヤーでふんわり。カジュアルのモードのセミロング】
のばしかけの人にイチオシなスタイル。顔周りに入れたレイヤーでハチ周りをカバーしつつ小顔見せも。くびれを作ってから毛先をハネさせるため、シルエットにメリハリがついて頭の形悩みも解消。
カット
鎖骨下3〜5cmで設定し、顔周りにレイヤーを入れる。裾の重さはそのまま残し、トップから中間あたりに軽めのレイヤーを。前髪は、おろした時に眉にかかるくらいの長さで薄く作る。
カラー
やや暗めのピンクベージュ。暖色系でツヤっぽさとしなやかさを添える。
パーマ
髪がペタッとする人は、大きめのロッドで平巻きのパーマをかける。ウェーブというより、カールが重なるイメージ。
スタイリング
裾の毛先は外ハネのワンカールに。表面の髪は縦のミックス巻き。顔周りはリバース(外向き)になるように巻き、前髪は毛先に軽く丸みをつける。巻く時はやや強めに巻き、最後にオイルをなじませてカールを落ち着かせる。
似合う顔型や髪質
※丸顔やベース型の顔の場合はある程度レイヤーの厚みが必要なので、少し重めのレイヤースタイルとオーダーするといいかも!
◆スタイルを担当したのは
MINX 銀座二丁目店
デザイナー 橋口建太さん
構成・文/斉藤裕子