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LIFESTYLE インタビュー

2022.10.21

宝塚歌劇団OGクロストーク vol.2|ドラマ『合コンに行ったら女がいなかった話』

タカラジェンヌ時代は男役として活躍した3人。スマートで紳士的な所作など、培ったものが生かされるような役だと思いますがそのあたりはどう捉えているのでしょうか。

七海:蘇芳は男役とは違うので、そこは意識して演じていました。ずっと男役を演じてきたから、男役感の強い仕草が出てしまいがちで…「少し背伸びして男らしく振る舞っているイメージ」で臨みました。あとは、SSRのプリンスということなので(笑)、カッコよく素敵にってことに注力しました。

如月:うん。カッコつけるとかキザるとかより、「この人はどうしたら振り向いてくれるんだろう」みたいなね。男役ということは意識せずに、カッコいい人はカッコいい、かわいい人はかわいい。男女の性の区別はしていないね。

七海:私は、常盤役の井上さんに壁ドンしたり引っ張って押し倒すシーンがあるんだけど、引っ張る時はリフトのことを考えたりとかはしたかも(笑)。そういう動きは、男役が生かされているかな。

瀬戸:確かに。「おいで」と言って手を取る人は今までは娘役さんだったのに、なんで今は男の子にやっているんだろう…と不思議な感覚はありました。そのしぐさが普通にできちゃうからね。

七海:藤は「おいで」だよね。「ちょっと来て」じゃなくて(笑)。

瀬戸:あと、ジャケットを羽織るところとか。やりませんでした?

七海:やったね。「ようこそ、男装BARへ」の時。あそこは、「今までやってきた技術を使うぞ!」って気合いが入った(笑)

瀬戸:血が騒ぐというか。藤が浅葱くんを芝生に押し倒すシーンがあるんですよ。それを全部別撮りしたんですけど、5回目くらいの撮影の時に「そこ歩いて」「ジャケット投げて」っていう指示によくわからないまま「はいっ!」って。あそこ、どんな感じになっているんだろう…?

七海:音楽や効果音も入るもんね。

如月:楽しみー!

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宝塚歌劇団在籍時は、七海さんと如月さんは星組、如月さんと瀬戸さんは90期とそれぞれつながりはあったものの、3人となると…?

七海:現役時代の3人でのエピソードはあまりないかもね。あきら(瀬戸さん)とは、すれ違う時に挨拶する程度だったかも。

如月:お兄さま(七海さん)はあまり「わー」っていくタイプじゃないもんね。

七海:もともとはね。(組替えでいった)星組の人たちがすごくウェルカムでにぎやかな感じだったから、自分が少しずつ変わっていきました。3人となると、音楽学校時代かな。ふたりが予科生で私が本科生で。

如月:でもお掃除場所はみんな違ったよね?

七海:私は4階トイレの責任者。

如月:私は一番教室。

瀬戸:私は講堂。ロビーの担当でした。

七海:あきらとは、私が最後に出た『タカラヅカスペシャル2018』で一緒に歌ったね。

瀬戸:そうそう。

如月:あ、それ覚えてる。なっちゃん(90期白妙なつさん、現星組副組長)と「尊い…!」って言ってた(笑)

七海:舞台にいるあきらしかあまり知らなくて、イメージとしては花組のアニキ的存在で頼りになり、みんなを包み込む愛…って感じだった。たくさん話したのは今回が初めてだけど、とても話しやすくて心地いい。楽しいです。

瀬戸:タカスペの時は「よろしくお願いします」くらいでしたよね。もちろんうれしかったです。でもタカスペは稽古を重ねるという感じではなく、限られた時間の中で組を越えて行うお祭りのようなものだから。

七海:今ならあきらのことをいろいろと知っているから、今タカスペをやったらきっと違うよね。

瀬戸:あの頃はオフィシャルなイメージですもんね。

如月:3人でのエピソードを作っているのは今だね。

瀬戸:撮影もこうやって3人で呼んでいただいて。

如月:3人でお出かけしたいねと言っているのですが、まだ行けていないんだよね。

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3人の普段の生活についてもうかがってみました。ドラマでは周りをときめかす存在の3人ですが、今自分がときめいていることは?

七海:この撮影が始まる少し前くらいからガジュマルを育てています。買った時の写真と、何か月後かの写真を見比べると、すごく育ってるのがわかる。1週間に1〜2回程度水をあげるくらいでいい、手のかからない子で。その成長を眺めるのが日々の癒し。葉っぱの生え具合がかわいいなーとか。

瀬戸:なんて平和なマイブーム!

如月:私はTwitterで毎日おやつをアップしているんですよ。そこでね、湖池屋の工場から直送される「工場直送便ポテトチップス」を取り寄せたらめちゃめちゃおいしかったんですよ!おかかとのりが別袋になっていて、最初はそのまま、それから味変していただくの。さらにちょっとチンするといいみたい。注文時期が決まっていて6袋単位という特殊な注文なんだけど、これは最近のヒットだった。

瀬戸:へぇー、ポテチをチンするの? しんなりするのかな。

如月:数秒だからしんなりせず、揚げたてっぽくなるみたい。

瀬戸:蓮がすごくうれしそう、目が輝いてる(笑)。私は夏野菜を食べること。なす、トマト、おくら、みょうがなどなど。忙しいと食生活が乱れるから、旬の野菜を食べようと心がけています。

七海:トマト好きだよね? 現場にもタッパーに入れて持ってきているのを目撃しました。

如月:あきらはファッションの幅が広がったんじゃない?

瀬戸:お洋服は普通に好きだよ。スカートもワンピースも買った。

七海:蓮くん買ったの?

如月:買ったよ。

瀬戸:ヒュー!(笑)

七海:ごはんに行く時に、ふたりのレディな姿を見せていただきましょう。


取材が行われたのは8月後半。その頃には撮影も終え3人もばっちりなじんでいて、愉快な雰囲気の中、お話をうかがうことができました。

次回は、番組のプロデューサーに3人をキャスティングした理由などを取材。ここでしか聞けない裏話です。ご期待ください!

ドラマ『合コンに行ったら女がいなかった話』

※10月20日(木)いよいよスタート!

【Story】
あまり女子との縁がない大学生活を送っている常盤(トキワ/井上想良)&浅葱(アサギ/小西詠斗)&萩(ハギ/増子敦貴)の3人。その前を通りかかる女子学生たちがキャンパス内に現れるSSR(スーパースペシャルレア)のプリンスの話で盛り上がっている。「あんなにモテる男がいるのに俺たちはなぜ!?」とボヤく3人。

そんな時、常盤のスマホにメッセージが届く。なんと、同じ講義をとっている大学院生の蘇芳(スオウ/七海ひろき)からの合コンの誘いだった!ドキドキしながら、合コンにやってきた常盤&浅葱&萩。「どんな女の子なんだろう?」とソワソワしながら店内へ。しかし、そこにいたのは超絶キラキラオーラをまとったイケメン3人、蘇芳&藤(フジ/瀬戸かずや)&琥珀(コハク/如月 蓮)でーー。

【Cast】
蘇芳(スオウ):七海ひろき
大学院生。男装BAR「Rose」でアルバイトをしている。正統派王子様系男装イケメン。時々男装姿で学内に現れ、謎の“SSRのプリンス”として女子の間で噂になっている。

常盤(トキワ):井上想良
大学生。同じキャンパスに通う蘇芳に誘われ、初めて合コンに参加する。男装女子たちのイケメンオーラに圧倒され翻弄されるが、たまに鈍感さをいかんなく発揮する。

藤(フジ):瀬戸かずや
男装BAR「Rose」のオーナー。クール系男装イケメン。漫画同人誌の作家でもあり、作品の参考になりそうなシャッターチャンスを常に狙っている。合コンで出会った浅葱を撮影のモデルにスカウトする。

浅葱(アサギ):小西詠斗
大学生。同級生の常盤に誘われ、初めて合コンに参加する。のほほんとしているが何事にもフラットで動じず、合コン相手が男装女子でもわりとすぐに受け入れる。

琥珀(コハク):如月 蓮
男装BAR「Rose」の店員。“俺様系男装イケメン”を目指し、オーナーの藤の指導のもとで試行錯誤している。普段は蘇芳と藤の突拍子もない行動を止めようとする真面目な性格。

萩(ハギ):増子敦貴
大学生。女子にモテたい気持ちが強く、合コンの誘いに前のめりに参加する。想像していた合コン相手ではないことにとまどい、男装女子にときめきを感じてさらにとまどう。

【放送日時】
関西テレビ:毎週木曜 深夜24:25〜 TOKYO MX:毎週木曜 深夜25:00〜
※見逃し配信:カンテレドーガ・TVer

▶︎最新情報は公式サイトをチェック!

 

撮影/大靏 円 構成/淡路裕子

アーティスト

七海ひろき

ななみひろき/1月16日生まれ、茨城県出身。2003年、89期生として宝塚歌劇団に入団。月組大劇場公演『花の宝塚風土記/シニョール ドン・ファン』で初舞台を踏み、男役として宙組へ配属。星組へ異動し、2017年にバウホール公演『燃ゆる風』で単独初主演。2019年、星組大劇場公演『霧深きエルベのほとり/ESTRELLAS』で惜しまれながら退団。その後は、俳優、声優、音楽活動など、枠にとらわれることなくさまざまなフィールドで活躍を続けている。
▶︎七海ひろき 公式サイト 
▶︎Instagram @hirokinanami773
▶︎Twitter @hirokinanami773

俳優

瀬戸かずや

せと・かずや/12月17日生まれ、東京都出身。愛称は「あきら」。2004年に90期生として宝塚歌劇団に入団。雪組大劇場公演『スサノオ/タカラヅカ・グローリー!』で初舞台を踏んだ後、男役として花組に配属。2010年の花組大劇場公演『麗しのサブリナ』で新人公演初主演。2016年『アイラブアインシュタイン』でバウホール公演初主演、2020年には『マスカレード・ホテル』で東上公演初主演。2021年『アウグストゥス/Cool Beast!!』で退団。退団公演ではファン待望の2番手羽根を背負った。退団後は舞台を中心に活動している。
▶︎瀬戸かずや 公式サイト
▶︎Instagram @kazuya.seto_akira

俳優

如月 蓮

きさらぎ・れん/9月7日生まれ、神奈川県出身。2004年に90期生として宝塚歌劇団に入団。雪組大劇場公演『スサノオ/タカラヅカ・グローリー!』で初舞台を踏んだ後、男役として星組に配属。子役、青年役、父親役など幅広い役柄を数多く公演し、個性派としても活躍。ダンスに定評がありながら歌手の役も多く、ストレートプレイの出演者にも選ばれ舞台を支えた。2019年『GOD OF STARS-食聖-/Éclair Brillant』にて退団。退団後は舞台のほかMCやYouTubeなど活動の幅を広げる。
▶︎如月 蓮 公式サイト 
▶︎YouTube 「如月 蓮-ren room-」
▶︎Instagram @kisaragi.ren2
▶︎Twitter @kisaragi.ren2

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