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2022.10.13

宝塚歌劇団OGクロストーク vol.1|ドラマ『合コンに行ったら女がいなかった話』

10月20日より始まるテレビドラマ『合コンに行ったら女がいなかった話』には宝塚歌劇団OGの元男役3人が出演。出演者の七海ひろきさん、瀬戸かずやさん、如月 蓮さんがワイワイクロストークを展開! 2回に分けてお伝えします。

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『合コンに行ったら女がいなかった話』というタイトルそのままの状況から、あれやこれやが起こっていく話題のマンガが、この秋テレビドラマ化。男子大学生3人と、男装BARで働くイケメン女子3人がメインになるストーリーで、そこに元宝塚歌劇団男役の3人が出演。本作に出演する、蘇芳(スオウ)役の七海ひろき(ななみ・ひろき)さん、藤(フジ)役の瀬戸かずや(せと・かずや)さん、琥珀(コハク)役の如月 蓮(きさらぎ・れん)さんにお話をうかがいました。

原作は、オンラインにて連載されており単行本も4巻発売されている人気マンガ。男子大学生の常盤(トキワ)は、大学の知り合いの蘇芳に誘われて3対3の合コンをすることに。そして当日待ち合わせの場所に行くと、待ち構えていたのはキラキラのイケメンたち…! 常盤たち男子が超絶イケメンな男装女子に翻弄されるボーイ・ミーツ・イケメン女子の新しいラブコメディです。

▶︎宝塚歌劇団OG連載一覧はこちら

6人の個性のぶつかり合い! 合コンゲームではガチ勝負に

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七海さん(以下敬称略):出演のお話をいただいて初めて知ったマンガなんだけど、男子大学生とイケメン男装女子っていう設定から面白くて。1話を読んだら一気に最後まであっという間に読んじゃった。pixivで先のお話も読めるんだよね。もうそこまでハマっちゃってる。

瀬戸さん(以下敬称略):4巻まで出ているらしいですよ。「次にくるマンガ大賞2022」でも7位にランクインしていますもんね。

如月さん(以下敬称略): 盛り上がってるね。

七海:6人(イケメン女子の蘇芳・藤・琥珀、男子大学生の常盤・浅葱・萩)全員が魅力的で個性たっぷり。誰を推しにしようかな…、みたいなところあるよね。

合コンにいったら女がいなかった話の番組写真▲(写真下段左から)萩役の増子敦貴(GENIC)さん、常盤役の井上 想良さん、浅葱役の小西 詠斗さん

 

瀬戸:あるある! 今までのマンガでこういう関係性の恋愛コメディってなかったから、興味深いアプローチだなと思って。私たちはタカラヅカの男役をやってきたから「なるほど」と思うところもなかった?

如月:わかるー!タカラヅカにいた時に「男役がもてなす喫茶店を作ったら絶対に繁盛するんじゃない?」という話をしていたので、まさにこの男装BARってぴったりじゃん!と思って。彼女たち(蘇芳・藤・琥珀)が、合コンで出会った男子大学生たち(常盤・浅葱・萩)との関係を深めていく過程がちょっと想像と違って面白い。似ているようで全然違ったり、逆にシンパシーを感じる部分があったかも。

▲七海ひろきさん演じる蘇芳(スオウ)は、男装BAR「Rose」でバイトする大学院生。

 

すでに役名が出てきていますが、男装BARで働くイケメン女子は、蘇芳(七海さん)、藤(瀬戸さん)、琥珀(如月さん)の3人。七海さんも言うようにとても個性的な3人なので、それぞれ自己紹介をしてもらいました!

七海:私が演じる蘇芳はとてもミステリアス。あまり自分の歪みを見せない人だと思っています。蘇芳は常盤くん(井上想良さん)のことが好きなんだけど、分かりやすいアプローチはしなくて、でも気づいてほしくてどうしたらいいか…みたいなかわいらしいところがあります。実はそこも、蘇芳は計算してやってると思う(笑)

瀬戸:頭いいなぁ。

七海:そうそう。頭の回転が速いからこそできるんだと思うんだよね。だいぶ私とは違うかも。藤さんは?

瀬戸:クールで、淡々とした存在感。ちゃんと目を光らせて、周りのことをよく見ていると思いますね。強火の趣味である同人誌の制作にかける情熱がものすごくて、普段の無気力なイメージとのギャップがとても大きいという、ある意味まっすぐな人です。

七海:藤の視点って鋭いよね。

瀬戸:そうですね。その観察眼が同人誌のネタ探しに生きているのかも。琥珀はどう?

如月:ひと言でいうと天然かな。周りは気づいているけど本人だけは気づいていないことが、恋愛に対してもあるんですよ。萩(増子敦貴さん)と惹かれあっていることも気づいていなくて、ワタワタしていて、それを蘇芳さんと藤さんが「かわいいなぁ」って見ている感じ。男装BARで働くのってかなり特殊だと思うんですけど、藤さんに言われたとおりにオレ様キャラを演じてみたり、褒められたらすごく喜んで、ダメ出しされたらもっと頑張っちゃう素直なところがあって。でもツッコミどころの多いふたりにツッコんだり、急に行動力を発揮したりと、そのバランスが琥珀だなと思います。居心地がいいんでしょうね。でも琥珀って取り残されがちなんですよ。蘇芳さんと藤さんだけで成り立ってるよね。

七海:琥珀は、蘇芳が常盤くんを気にかけていることにも気づいていない鈍感ちゃんだからね(笑)

如月:だからギスギスはしないのかも。ポワーっとかき混ぜているだけ、って感じで。天然のバランサー。

瀬戸:こっち(蘇芳と藤)もちゃんと面白がって突いているところがあるからね。

瀬戸かずやさんのソロ写真

▲瀬戸かずやさんは、男装BAR「Rose」のオーナーの藤(フジ)役。

 

ドラマの中の3人も個性的ですが、元男役のお三方も魅力たっぷり。役とリンクするところ、逆にまったく似ていない部分はどこでしょうか?

七海:蘇芳と似ているところは服装!(笑)

瀬戸・如月:あはははは、間違いない!

七海:マンガもそうだけど、ドラマの衣装も「自分の私服かな?」っていうのばっかり。

如月:いつも「自前ですか?」って聞いていますもんね(笑)。動物園のシーンの時も私服でしたよね?

七海:そうそう、私服(衣装です)。…って、そのくらいそっくりなんですけど、中身は真逆。「次はこうしてみよう」とかまったく計算できないタイプなので、その部分の役作りは難しかった。藤はどう?

瀬戸:藤は、物事を俯瞰して見ているところがあり、それは私もわからないでもないなと思います。藤の同人誌に対する情熱は、「男役に対する情熱かな」と似ているところを寄せて作っていきましたね。「これはこうだからこう」みたいな突き詰めた情熱の注ぎ方も似ているかも。一緒にお芝居をさせてもらった浅葱役の小西詠斗くんにすごく助けてもらったから、自分だけではできなかったところもありますね。

七海:ふたりの作る雰囲気が素敵だったよね。

瀬戸:マンガで関係性がしっかり描かれているので、私たちはそこに息を吹き込むイメージで。でもマンガにないドラマ独自のシーンでは正解がないから、どうしようかと思った時に、小西くんは藤のセンサーをくすぐるように演じてくれるんですよ。藤として「かわいいー」ってキュンとしちゃう(笑)

如月:私が琥珀と似ているのは、素直で真っ直ぐで、ワーッと頑張れるところかな。あと、お兄さんたち(蘇芳と藤)に振り回されている感じも、いつもの私に近いものがありますね。年上の人と一緒にいることが多くて、自由に生きるその人たちのお世話をする係(笑)。それが自分の性に合っていると感じることは、琥珀ちゃんも同じかもしれません。似ていないのは、鈍感すぎるところ。

七海・瀬戸:(爆笑)

如月:職業柄、感情を持ち合わせた時に「今この感情はイライラなのか緊張なのかどっちなんだろう」とわりと細かく分析するクセがあるんですよ。如月 蓮ならすぐに「お萩ちゃんのことが好き♡」ってわかると思うのに、琥珀はまったくその自分の感情に気づかないから「なんでわからないかなー!」ってモヤってる。

瀬戸:かわいいよね、琥珀。

如月:究極に似ていないのは、ナチュラルなウフフ笑いとか上目づかいね。萩をドキッとさせているところ。その仕草は私には一切なくて、難しかった。

七海:琥珀と萩の関係性がいちばんわかりやすもんね。

如月蓮さんのソロ写真

▲男装BAR「Rose」の店員、琥珀(コハク)は如月 蓮さんが演じる。

 

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ドラマでは男子大学生役の3人と合コンのシーンも。実際にはどんな雰囲気だったのでしょうか?

七海:合コンってきっと楽しいものなのでしょうが、収録ということもあっていかにNGを出さずに演じるかに意識がいっていたよ。あまり楽しめず…。

如月:私はめっちゃ楽しかったよ!(笑)

瀬戸:琥珀と萩くんはわちゃわちゃしていて、藤と浅葱くんはスンとしていて、蘇芳さんと常盤くんが回してくれる…みたいなね。

七海:その後にさ、実際に合コンでやるゲームをやってみようってことになってみんなでやったんだよね。すごく楽しかったけど、みんな負けず嫌い精神が出てきてガチ勝負になってね。

瀬戸:そうそう(笑)。合コンなのにガチ!

七海:ゲームに勝つことだけを考えてた。

如月:やったのは「愛してるゲーム」とか「ピンポンパンゲーム」だっけ?

瀬戸:うん。いつもと座り位置が違ったりもしたよね。

七海:お互いのペアと、いつも自然と対面で座っているんだよね。楽屋とかでも気づいたらその座り位置なんだよね。でもピンポンパンゲームをやった時はシャッフルして、あえていつもと違う位置に座ったんですよ。そしたらなんか違和感があってね。

瀬戸:景色が違いましたね。

如月:ソワソワしちゃってね。

七海:6人で撮影することもあったけど、基本、ペアのシーンが多くて。だからナチュラルに顔見知りの人の前に座っちゃったのかもね。


ガチ勝負をしたという合コンゲームの模様は番組宣伝で放送されるとのこと。気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。

2回目は初ドラマ撮影の感想や、3人のリアルな関係性などについてうかがいます。お楽しみに!

 

ドラマ『合コンに行ったら女がいなかった話』

※10月20日(木)いよいよスタート!

【Story】
あまり女子との縁がない大学生活を送っている常盤(トキワ/井上想良)&浅葱(アサギ/小西詠斗)&萩(ハギ/増子敦貴)の3人。その前を通りかかる女子学生たちがキャンパス内に現れるSSR(スーパースペシャルレア)のプリンスの話で盛り上がっている。「あんなにモテる男がいるのに俺たちはなぜ!?」とボヤく3人。

そんな時、常盤のスマホにメッセージが届く。なんと、同じ講義をとっている大学院生の蘇芳(スオウ/七海ひろき)からの合コンの誘いだった!ドキドキしながら、合コンにやってきた常盤&浅葱&萩。「どんな女の子なんだろう?」とソワソワしながら店内へ。しかし、そこにいたのは超絶キラキラオーラをまとったイケメン3人、蘇芳&藤(フジ/瀬戸かずや)&琥珀(コハク/如月 蓮)でーー。

【Cast】
蘇芳(スオウ):七海ひろき
大学院生。男装BAR「Rose」でアルバイトをしている。正統派王子様系男装イケメン。時々男装姿で学内に現れ、謎の“SSRのプリンス”として女子の間で噂になっている。

常盤(トキワ):井上想良
大学生。同じキャンパスに通う蘇芳に誘われ、初めて合コンに参加する。男装女子たちのイケメンオーラに圧倒され翻弄されるが、たまに鈍感さをいかんなく発揮する。

藤(フジ):瀬戸かずや
男装BAR「Rose」のオーナー。クール系男装イケメン。漫画同人誌の作家でもあり、作品の参考になりそうなシャッターチャンスを常に狙っている。合コンで出会った浅葱を撮影のモデルにスカウトする。

浅葱(アサギ):小西詠斗
大学生。同級生の常盤に誘われ、初めて合コンに参加する。のほほんとしているが何事にもフラットで動じず、合コン相手が男装女子でもわりとすぐに受け入れる。

琥珀(コハク):如月 蓮
男装BAR「Rose」の店員。“俺様系男装イケメン”を目指し、オーナーの藤の指導のもとで試行錯誤している。普段は蘇芳と藤の突拍子もない行動を止めようとする真面目な性格。

萩(ハギ):増子敦貴
大学生。女子にモテたい気持ちが強く、合コンの誘いに前のめりに参加する。想像していた合コン相手ではないことにとまどい、男装女子にときめきを感じてさらにとまどう。

【放送日時】
関西テレビ:毎週木曜 深夜24:25〜 TOKYO MX:毎週木曜 深夜25:00〜
※見逃し配信:カンテレドーガ・TVer

▶︎最新情報は公式サイトをチェック!

 

撮影/大靏 円 構成/淡路裕子

アーティスト

七海ひろき

ななみひろき/1月16日生まれ、茨城県出身。2003年、89期生として宝塚歌劇団に入団。月組大劇場公演『花の宝塚風土記/シニョール ドン・ファン』で初舞台を踏み、男役として宙組へ配属。星組へ異動し、2017年にバウホール公演『燃ゆる風』で単独初主演。2019年、星組大劇場公演『霧深きエルベのほとり/ESTRELLAS』で惜しまれながら退団。その後は、俳優、声優、音楽活動など、枠にとらわれることなくさまざまなフィールドで活躍を続けている。
▶︎七海ひろき 公式サイト 
▶︎Instagram @hirokinanami773 
▶︎Twitter @hirokinanami773 

俳優

瀬戸かずや

せと・かずや/12月17日生まれ、東京都出身。愛称は「あきら」。2004年に90期生として宝塚歌劇団に入団。雪組大劇場公演『スサノオ/タカラヅカ・グローリー!』で初舞台を踏んだ後、男役として花組に配属。2010年の花組大劇場公演『麗しのサブリナ』で新人公演初主演。2016年『アイラブアインシュタイン』でバウホール公演初主演、2020年には『マスカレード・ホテル』で東上公演初主演。2021年『アウグストゥス/Cool Beast!!』で退団。退団公演ではファン待望の2番手羽根を背負った。退団後は舞台を中心に活動している。
▶︎瀬戸かずや 公式サイト 
▶︎Instagram @kazuya.seto_akira 

俳優

如月 蓮

きさらぎ・れん/9月7日生まれ、神奈川県出身。2004年に90期生として宝塚歌劇団に入団。雪組大劇場公演『スサノオ/タカラヅカ・グローリー!』で初舞台を踏んだ後、男役として星組に配属。子役、青年役、父親役など幅広い役柄を数多く公演し、個性派としても活躍。ダンスに定評がありながら歌手の役も多く、ストレートプレイの出演者にも選ばれ舞台を支えた。2019年『GOD OF STARS-食聖-/Éclair Brillant』にて退団。退団後は舞台のほかMCやYouTubeなど活動の幅を広げる。
▶︎如月 蓮 公式サイト 
▶︎YouTube 「如月 蓮-ren room-」
▶︎Instagram @kisaragi.ren2 
▶︎Twitter @kisaragi.ren2

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