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LIFESTYLE インタビュー

2020.07.25

「ファンのみなさんと一緒に歩いていきたい」絶対的な人気を誇る元星組男役スター・七海ひろきさんの今

 

前回出演いただいた仙名さんからご紹介いただいた七海ひろきさん。在団中も大人気でしたが、退団後は活躍の場をさらに広げ、新たなファンを獲得しています。今回は主に、お仕事の話をうかがいます。

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舞台にとどまらず、様々な方向で躍進中! 七海ひろきさんのネクストステージ

抜群のスマートさと高いセルフプロデュース力で、在団中からファンをときめかせ続けてくれている元星組男役人気スター・七海ひろきさん。「タカラヅカOG」という肩書きには収まりきれないほど、様々な場で活躍をされています(ちゃんと追っていないと見逃してしまうほど!)。

女性として初めて舞台『刀剣乱舞』シリーズに出演、マンガ『夢の雫、黄金の鳥籠』のテレビCMの登場などホットな話題が盛りだくさん。そんな七海さんの「今」をうかがいました。

仙名彩世さんが、退団後にNHKBS8Kのお仕事でご一緒させていただいたとおっしゃっていました。「現役時代は『タカラヅカスペシャル(年に一度、タカラヅカのスターたちが一堂に会する祭典)』くらいしかご一緒する機会がなかったのですが、楽屋で話しかけてくださったりしてうれしかった」と。今も精力的に活動されていて、とても尊敬していますとのことでした。

七海さん(以下、敬称略):私こそうれしいです。仙名さんは下級生の時からとても魅力的だったんです。自分の世界観を大切にしながらも、タカラヅカの娘役としてのスキルや姿を追求し続けている姿勢は、私は先に入った上級生ですが、とってもリスペクトしていました。花組の『オーシャンズ11』のときはまだ下級生だったと思うのですがついつい目がとまる存在で、楽屋で話したように思います。その後、北翔(海莉)さんが主演された『風の次郎吉』でダブルヒロインを演っていて、それがあまりにも素晴らしく、「すごくよかったよ!」と伝えたんですよね。

仙名さんもおっしゃっていましたが、七海さんはギュッと濃い活動を多方面でされていますよね。退団されてから、「こんなことをやってみたいな」と思ったアイディアが形になったのですか?

七海:そうですね、退団までは先のことはまったく考えていなくて、タカラヅカの男役の道を貫くための努力をしていました。実は宝塚歌劇団を知ったのと同じくらいの時期に、声優というお仕事があるということも知ったんです。でも私はタカラヅカを選びました。退団してから「なにをしようかな」と改めて考えた時に、小さい頃にもうひとつの夢として心に持っていた「声優」をやりたいと思いました。音楽のメジャーデビューに関してはご縁があって、最初お話をいただいた時はとても驚いたのですが、「七海ひろき」として表現することのひとつになればと思って決めたんです。

他にも、舞台やラジオなどいろいろなフィールドで活躍されていますが、それぞれ七海さんが思う魅力はどんなところでしょうか?

七海:まずは舞台について。1月に『RED&BEAR~クィーンサンシャイン号殺人事件~』という舞台を演らせていただき、当たり前ですがタカラヅカとは違うところがたくさんあったんです。出演者のみなさんの取り組み方、お客さまの反応…発見だらけでした。舞台は「生」だから、お客さまと同じ空気を一緒に感じられることが本当に魅力的だなと思います。静まり返った舞台で何かを発する瞬間、共演者のセリフで私の心が動かされる瞬間、そしてそれを見たお客さまがどう感じてくださるのか。毎回毎回違う空気をなんですよね。舞台を全身で演じることも楽しいです。今後も年齢や性別を超え、いろんな役に挑戦したいですね。

声優は、今まで何作品かやらせていただきまして、舞台とはまったく、180度くらい違うと感じました。同じ「演じる」ということでも、声優は自分の顔を思い浮かばせることなく、そのキャラクターの声を出さなければならないことが難しくもあり楽しいところです。キャラクターの声を突き詰めるため、舞台とはまた違った部分で緻密に演じなければならない。努力あるのみだなと感じています。

音楽は前に言ったように、ご縁があってメジャーデビューをさせていただきました。2枚目のアルバム『KINGDOM』は、全ての楽曲で作詞をさせていただき、『愛し君へ』という曲だけは作曲もしました。アルバムを作る際に、例えば「雨をテーマにした曲が作りたい」等、情景や雰囲気をリクエストして曲を作っていただき、それに私が歌詞を当てはめていくのですが、それを考える作業がとっても楽しくて大好き。これからも続けていきたいです。

ライブは、お客さまとのやりとりで盛り上がることが多いので、舞台と近いイメージですね。コール&レスポンスをしたり、タカラヅカ時代にはあまりできなかったタオル回しをしたり。テンションが上がりますよね。

ラジオの仕事を初めてやったのは、1年くらい前でした。何を話したらいいのか、そもそもどうしたらいいのかまったくわからず手探りの状態だったので、とりあえず言いたいことをまとめて台本を自作して臨んでいました。最近は、「こんなことを話す」と大きなお題を考えて、そこからひたすら出てくる言葉で話しています。1年かけて、だんだんしゃべれるようになってきたんじゃないかな? ひとりでしゃべることには馴染んできましたが、より面白い話ができるようにさらに勉強しなければ。トーク力はいろいろなものにつながると思うので、スキルアップしていきたいです。

昨年任命された「いばらき大使」でいろいろ計画していたことがあったのですが、今回の(新型コロナウイルス感染拡大の影響による)事態で難しくなったものもあります。でも、故郷なので! 地元の友達も応援してくれているし、私ができることで貢献していけたらいいなと前向きに考えています。納豆のほかに、メロンとか栗とか特産物がたくさんあるんですよ。魅力を広められるように頑張りたいですね。

「科白劇 舞台『刀剣乱舞/灯』綺伝 いくさ世の徒花 改変いくさ世の徒花の記憶」(※)に初の女性キャストとして発表された時、大きな話題になりましたけれども、決まった時の心境はいかがでしたか?

(※正式タイトルは「綺伝 いくさ世の徒花」に取り消し線入る)

七海:人気の舞台で、ファンの方も大勢いらっしゃる、舞台『刀剣乱舞』シリーズに、出させていただくことがとても光栄でうれしく思いました。愛されているコンテンツだからこそ、私が出ることに疑問を持たれるファンの方もいらっしゃるでしょう。例えるなら、タカラヅカの舞台に男性のキャストが出るようなものですから。このお話をいただいた時に思ったのが、私のファンの方だけでなく、そういった舞台『刀剣乱舞』ファンの方も「観にきてよかったな」と感じていただけるものにしたいということ。それを心に留めて、お稽古しています。

七海さんがすべてのお仕事をされるうえで、モットーとしていることはなんでしょうか?

七海:自分がやりたいことを考え実行していくけれども、それをファンのみなさんと一緒に進んでいくことです。エンターテイメントの世界はいろんな方がいて、自分のこだわりを突き詰めていらっしゃる方ももちろん素晴らしく、尊敬しています。でも私はやっぱり、自分のことを応援してくださる方が大切なので。第一前提としては、自分がやりたいことや興味があることをやるわけですけれども、ファンのみなさんがどう感じて楽しんでくださるか。元気になるとかときめいてくれるとか、そういうことを心に思って、見てくださっている方を置いて行くことなく共に歩いていきたいなと考えています。


新しいことにチャレンジし、それぞれの場所で存在感を発揮されている七海さん。その活動の原動力となっているのが「ファンの方に楽しんでいただきたい」という気持ち。七海さんとファンの相思相愛が、今の活躍につながっているのかもしれません。

撮影/大靏 円(昭和基地) 文/淡路裕子

七海ひろきさんが一人三役で出演!! 話題のTVCM『夢の雫、黄金の鳥籠』

『夢の雫、黄金の鳥籠』ロングver.PV

詳細はこちら
▶︎元宝塚・男役スターの七海ひろきさん出演!人気漫画『夢の雫、黄金の鳥籠』のスペシャルCMが公開中

七海ひろき『One-man LIVE773 ”KINGDOM” ONLINE-SUMMER-』

8月12日(水)20:00より配信【配信チケット】 3,900円(税込)
※ライブ配信は90分を予定しております。
※チケット販売は8月13日21:00まで。8月13日23:59まで視聴可能。
詳細はこちら

アーティスト

七海ひろき

ななみひろき・1月16日生まれ、茨城県出身。2003年、89期生として宝塚歌劇団に入団。月組大劇場公演『花の宝塚風土記/シニョール ドン・ファン』で初舞台を踏み、宙組へ配属。星組へ異動し、2017年にバウホール公演『燃ゆる風』で単独初主演。2019年、星組大劇場公演『霧深きエルベのほとり/ESTRELLAS』で惜しまれながら退団。その後は、俳優、声優、音楽活動など、枠にとらわれることなく様々なフィールドで活躍を続けている。現在は、漫画『夢の雫 黄金の鳥籠』のテレビCMの出演しているほか、7月16日からは「科白劇 舞台『刀剣乱舞/灯』綺伝 いくさ世の徒花 改変いくさ世の徒花の記憶」(※正式タイトルは「綺伝 いくさ世の徒花」に取り消し線入る)が開幕。8月9日の大千秋楽公演はライブ配信も決定している。
▶︎七海ひろき 公式サイト
▶︎Instagram
▶︎Twitter

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