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2022.05.28

【過ぎたるは猶及ばざるが如し】とはどんな意味?

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」は、何事もほどよいことが大事という意味です。中国の古典である「論語」が由来となっています。今回の記事では、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」にスポットをあて、言葉の由来や例文、類語となることわざなどをご紹介します。

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「過ぎたるは猶及ばざるが如し」の意味

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」は、「すぎたるはなおおよばざるがごとし」と読みます。度が過ぎるのは足りないのと同じく良くないことだという意味です。物事は中立であることが大事だということを伝えています。

過ぎたるは猶及ばざるが如し

【過ぎたるは猶及ばざるが如し】
《「論語」先進から》何事でもやりすぎることはやり足りないことと同じようによくない。

(引用〈小学舘 デジタル大辞泉〉より)

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」は孔子の論語を由来としており、徳川家康が似た意味の言葉を遺しています。

ここでは、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」の意味や言葉の由来についてご紹介しましょう。

中庸が大切なことを示す

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」とは、「何事も行き過ぎればやり足りないことと変わらない」という意味です。物事はほどよいことが大切ということを伝えています。

「過ぎたる」は行き過ぎているという意味で、「及ばざる」が不足していることを表しており、どちらにも偏らない中立が大事ということです。やり過ぎることを戒める言葉といえるでしょう。

孔子の論語が由来

言葉の由来は、中国の思想家・孔子とその高弟の問答を記録した「論語」です。

孔子が二人の弟子のどちらが優れているかを尋ねられ、「一方は度が過ぎていて、もう一方は基準に達していない」と答えました。

高弟は「それでは度を過ぎている方が優れているのか」と聞いたところ、孔子の答えは「過猶不及」すなわち、どちらも同じように良くないという返答をしたということです。

類語に徳川家康の遺訓がある

類語として「及ばざるは過ぎたるより勝れり(およばざるはすぎたるよりまされり)」という言葉があります。
徳川家康が遺した「東照公御遺訓(とうしょうこうごいくん)」にある一文で、「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし」から始まり、「及ばざるは過ぎたるより勝れり」で結ばれています。

足りない方がやり過ぎてしまっているよりも良い」という意味です。やりすぎを戒め、謙虚であることをすすめる言葉とされています。

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」の例文

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」の例文をいくつかご紹介します。実際に使う場合は「猶」を省略することが多く、特に会話では「過ぎたるは及ばざるが如し」と言う場合が多いでしょう。

過ぎたるは猶及ばざるが如し

例文を参考にして、文章の中で「過ぎたるは猶及ばざるが如し」の意味を把握してみてください。

・徹夜してまで試験勉強するのはやめなさい。【過ぎたるは及ばざるが如し】で、やり過ぎると身体を壊してしまうよ
【過ぎたるは及ばざるが如し】で、いくら相手が悪くても度を過ぎたクレームを何回も行うのは良くない
・子供をしつけることは大切だが、厳し過ぎては【過ぎたるは及ばざるが如し】になってしまう

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」の類語

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」には、いくつかの類語があります。「分別過ぐれば愚に返る」「薬も過ぎれば毒になる」はどちらもやりすぎを戒める言葉で、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」とよく似た言葉です。

類語を覚えておけば、状況に合わせた使い分けができるでしょう。ここでは、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」の類語をご紹介します。

【類語1】分別過ぐれば愚に返る(ふんべつすぐればぐにかえる)

「分別過ぐれば愚に返る」とは、思慮分別があっても度を越すと判断を誤ってしまうという意味です。考え過ぎてしまうとかえって迷いが生じ、正確な判断ができないことを表しています。

【例文】
【分別過ぐれば愚に返る】ということわざにもあるように、ある程度は直感で判断することも必要だ
【分別過ぐれば愚に返る】ではないが、今回の件は考え過ぎても良い結論は出ないと思う

【類語2】薬も過ぎれば毒になる(くすりもすぎればどくになる)

「薬も過ぎれば毒になる」とは、いくら良いものでも度を越せば害になるという意味です。体に良い薬も適量を守らず飲み過ぎればかえって体に悪いことを例えにしています。

過ぎたるは猶及ばざるが如し

【例文】
・健康のために運動をするのはいいことだが、【薬も過ぎれば毒になる】のを忘れず、適度な運動量に抑えたほうがいい
・ダイエットのために野菜ばかり食べて痩せたのはいいが、体調を崩してしまった。【薬も過ぎれば毒になる】ということを痛感した

【類語3】中庸は徳の至れるものなり(ちゅうようはとくのいたれるものなり)

「中庸は徳の至れるものなり」とは、何事もやり過ぎは良くないが、遠慮しすぎるのがいいわけではなく、ほどほどに行動することに徳があるというものです。「過ぎたるは猶及ばざるが如し」と同じく、孔子の論語を由来としています。

「中庸」は特定の考え方や立場に偏らず、中立な立場にあるという意味です。

【例文】
・【中庸は徳の至れるものなり】の精神で、メンバーの意見を中立に反映させていきたい

【類語4】大吉は凶に還る(だいきちはきょうにかえる)

「大吉は凶に還る」は、吉は幸運だがそれ以上の大吉になるとかえって凶に近づくという意味です。幸せはほどほどで良いということを表しています。

また、良いことは長く続かないという戒めの意味もあります。中国発祥の占いである易から生まれた言葉です。

【例文】
・【大吉は凶に還る】というから、運が良すぎるのも考えものだ

まとめ

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」は、行きすぎることもやり足りないことも良くないという意味です。何事もほどほどが大切ということを表しており、孔子の論語に出てくる会話が由来とされています。

過ぎたるは猶及ばざるが如し

よく似たことわざも多く、徳川家康が残した遺訓も類語のひとつです。この機会に、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」の意味を正しく覚えておきましょう。

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