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2022.04.04

今さら聞けない「飛んで火に入る夏の虫」の意味とは?使い方、類語・対義語も

「飛んで火に入る夏の虫」は、「自ら災難や災いに向かって飛び込んでいくこと」をたとえたことわざ。虫の習性が由来となっています。今回は、意味や由来から使い方、類語・対義語まで紹介します。

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「飛んで火に入る夏の虫」の意味や読み方とは?

「飛んで火に入る夏の虫」は「とんでひにいるなつのむし」と読みます。「入る」は「はいる」ではなく、「いる」と読むので注意しましょう。

意味は以下の通りです。

明るさにつられて飛んで来た夏の虫が、火で焼け死ぬ意から、自分から進んで災いの中に飛び込むことのたとえ。(<小学館 デジタル大辞泉>より)

自ら災難や災いに向かって飛び込んでいくことや、自ら滅亡を招くことを表すことわざ。向かう先に災いがあることを理解していないときに用います。

「飛んで火に入る夏の虫」の由来は?

なぜ、「飛んで火に入る夏の虫」という表現をするのでしょうか? 言葉の由来について見ていきましょう。

夏の夜に自動販売機や、コンビニの蛍光灯に虫が集まっているのを見かけることがあるでしょう。これは、虫の多くは光に寄ってくる習性を持つことから。この習性は蛍光灯に限らず、火などの明るいものにも飛んで集まって来ます。

飛んで火にいる夏の虫意味とは使い方例文類語言い換え英語

かつて蛍光灯などがなかった時代は、火を使って明かりを灯していました。その中に虫が自ら飛び込み、死んでしまうことが由来となり、できたことわざが「飛んで火に入る夏の虫」です。

明治時代以前では「愚人は夏の虫、飛んで火に入る」、または「愚人は夏の虫」だけで用いられることもありました。「飛んで火に入る夏の虫」と、現在と同じ表現になるのは明治時代以降になります。

「飛んで火に入る夏の虫」の元となった言葉とは?

中国、南北朝時代の歴史を記した書物、『梁書(りょうしょ)』に「飛蛾(ひが)の火に赴くが如し」という一文があります。これが転じて「飛んで火に入る夏の虫」になったのだとか。しかし、知らずに災いに向かっていくことを表した「飛んで火にいる夏の虫」に対して、「飛蛾の火に赴くが如し」は、「自ら好んで災いに向かう」という意味合いの違いがあります。

「飛んで火に入る夏の虫」の使い方を例文でチェック

「飛んで火に入る夏の虫」は、自ら破滅に追い込むような行為、または怖いもの知らずの行動などに対して、忠告したり揶揄する際に用いられます。使い方を例文でチェックしていきましょう。

飛んで火にいる夏の虫意味とは使い方例文類語言い換え英語

1:「ブラック企業で有名なあの会社に入社するなんて、彼は飛んで火に入る夏の虫のようなものだ」

ブラック企業に入社するなんて、自分から苦しい状況に身を投じることになる、ということをいっています。

2:「詐欺をはたらいた相手が捜査官だったなんて、飛んで火に入る夏の虫とはこのことだ」

相手が捜査官だと知らずに詐欺をはたらき、「自ら墓穴を掘ってしまった」という状況を表す一文です。

3:「世界チャンピオンの彼女に勝負を挑むなんて、飛んで火に入る夏の虫のようなものだ。やめておいた方がいいに決まっている」

ほとんど勝ち目のない勝負を挑むことは、無謀な挑戦とも。そのことを忠告する際にも「飛んで火に入る夏の虫」は使うことができます。

「飛んで火に入る夏の虫」の類語・言い換え表現とは?

「飛んで火に入る夏の虫」と同じ意味合いで使うことができる言葉をチェックしていきましょう。

飛んで火にいる夏の虫意味とは使い方例文類語言い換え英語

1:「年寄りの冷や水」

「年寄りの冷や水」の意味は以下の通りです。

老人が冷水を浴びるような、高齢に不相応な危ない行為や差し出がましい振る舞いをするのを、警告したり冷やかしたりしていう言葉。(<小学館 デジタル大辞泉>より)

主に、年齢を考えずに無茶をする人をたしなめたり、本人が自虐する際に使う言葉です。

例文:孫が一緒にジェットコースターに乗りたいと言ったが、年寄りの冷や水だからやめておく、と答えた

2:「雪仏の水遊び」

「雪仏」が水に浸かると溶けてしまうことから、自ら身を滅ぼすことをたとえた言葉です。「雪仏」は、雪だるまの昔の呼び名でもあります。

例文:素人が一等地でレストランを経営するなんて、雪仏の水遊びだと思ったよ

3:「紙子着て川へ嵌まる」

軽はずみな行為や、無鉄砲な行動によって自ら災いを招くことを表したことわざです。「紙子(かみこ)」とは紙で仕立てられた衣服のこと。紙でできた服を着て川へ入るような、向こう見ずな行動を指します。

例文:そんな軽装で雪山に登るなんて、紙子着て川へ嵌まるようなものだ

4:「墓穴を掘る」

「墓穴を掘る」の意味を調べてみてると、以下のようにあります。

身を滅ぼす原因を自分から作ることのたとえ。(<小学館 デジタル大辞泉>より)

「墓穴(ぼけつ)」とは、亡骸や遺骨を埋葬するための穴のこと。自ら破滅に向かうことを、「自分を埋めるための穴を自ら掘る」ということにたとえた言葉です。主に自分の軽率な言動で、自らを窮地に追い込むようなシーンで用いられます。

例文:彼は彼女の誘導尋問に引っ掛かり、墓穴を掘ることになった

「飛んで火に入る夏の虫」の対義語とは?

「飛んで火に入る夏の虫」の対義語には「君子危うきに近寄らず」が挙げられます。

「君子危うきに近寄らず」の意味とは?

「君子」とは「学識、人格、徳」を兼ね備えた人のこと。「賢い人は自分の行動を慎み、危険には近づかない」という意味のことわざです。自ら災いに向かうことを意味する「飛んで火に入る夏の虫」とは逆の意味のことわざといえるでしょう。

使いこなせたらすごい!【君子、危うきに近寄らず】の意味とは?

 

「飛んで火に入る夏の虫」の英語表現は?

英語にも「飛んで火に入る夏の虫」と同じニュアンスで使われることわざがあります。

1:「Like a moth flying into the flame」

「moth」は「蛾」のこと。「into the flame」は「炎の中に入る」という意味。「It’s like a moth flying into the flame」で「それは飛んで火に入る夏の虫だ」という表現になります。

2:「Fools rush in where angels fear to tread」

直訳すると、「愚かな人は、天使が恐れる場所に踏み入る」という意味。怖いもの知らずや無鉄砲というニュアンスで用いられることから、「飛んで火に入る夏の虫」を英語で表現したいときに使うのもよいでしょう。

最後に

「飛んで火に入る夏の虫」について解説しました。無謀な行動をたとえることわざですが、災いが待ち受けていることを知らない場合に用いられます。明らかに危険だと承知の上で行動することに対して、「飛んで火に入る夏の虫」を用いるのは相応しくありません。言葉の意味や由来などを理解して、適切に使えるようにしましょう。

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