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LIFESTYLE ことわざ

2023.11.05

今さら聞けない「飛んで火に入る夏の虫」の意味とは?使い方、類語・対義語も

「年寄りの冷や水」

「年寄りの冷や水」の意味は以下の通りです。

老人が冷水を浴びるような、高齢に不相応な危ない行為や差し出がましい振る舞いをするのを、警告したり冷やかしたりしていう言葉。(<小学館 デジタル大辞泉>より)

主に、年齢を考えずに無茶をする人をたしなめたり、本人が自虐する際に使う言葉です。

例文:孫が一緒にジェットコースターに乗りたいと言ったが、年寄りの冷や水だからやめておく、と答えた

「雪仏の水遊び」

「雪仏」が水に浸かると溶けてしまうことから、自ら身を滅ぼすことをたとえた言葉です。「雪仏」は、雪だるまの昔の呼び名でもあります。

例文:素人が一等地でレストランを経営するなんて、雪仏の水遊びだと思ったよ

「紙子着て川へ嵌まる」

軽はずみな行為や、無鉄砲な行動によって自ら災いを招くことを表したことわざです。「紙子(かみこ)」とは紙で仕立てられた衣服のこと。紙でできた服を着て川へ入るような、向こう見ずな行動を指します。

例文:そんな軽装で雪山に登るなんて、紙子着て川へ嵌まるようなものだ

「墓穴を掘る」

「墓穴を掘る」の意味を調べてみてると、以下のようにあります。

身を滅ぼす原因を自分から作ることのたとえ。(<小学館 デジタル大辞泉>より)

「墓穴(ぼけつ)」とは、亡骸や遺骨を埋葬するための穴のこと。自ら破滅に向かうことを、「自分を埋めるための穴を自ら掘る」ということにたとえた言葉です。主に自分の軽率な言動で、自らを窮地に追い込むようなシーンで用いられます。

例文:彼は彼女の誘導尋問に引っ掛かり、墓穴を掘ることになった

「飛んで火に入る夏の虫」の対義語とは?

「飛んで火に入る夏の虫」の対義語には「君子危うきに近寄らず」が挙げられます。

「君子危うきに近寄らず」の意味とは?

「君子」とは「学識、人格、徳」を兼ね備えた人のこと。「賢い人は自分の行動を慎み、危険には近づかない」という意味のことわざです。自ら災いに向かうことを意味する「飛んで火に入る夏の虫」とは逆の意味のことわざといえるでしょう。

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「飛んで火に入る夏の虫」の英語表現は?

英語にも「飛んで火に入る夏の虫」と同じニュアンスで使われることわざがあります。

「Like a moth flying into the flame」

「moth」は「蛾」のこと。「into the flame」は「炎の中に入る」という意味。「It’s like a moth flying into the flame」で「それは飛んで火に入る夏の虫だ」という表現になります。

「Fools rush in where angels fear to tread」

直訳すると、「愚かな人は、天使が恐れる場所に踏み入る」という意味。怖いもの知らずや無鉄砲というニュアンスで用いられることから、「飛んで火に入る夏の虫」を英語で表現したいときに使うのもよいでしょう。

最後に

「飛んで火に入る夏の虫」について解説しました。無謀な行動をたとえることわざですが、災いが待ち受けていることを知らない場合に用いられます。明らかに危険だと承知の上で行動することに対して、「飛んで火に入る夏の虫」を用いるのは相応しくありません。言葉の意味や由来などを理解して、適切に使えるようにしましょう。

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