小学生と中学生の3児の母として、仕事に育児に多忙な日々を極める大沢あかねさん。今年で芸能生活32周年。パーソナリティを務めるラジオ番組『大沢あかね LUCKY 7』(ニッポン放送)は、昨年11月に聴取率首位を獲得。40歳の節目を迎えて公私ともにますます輝きを増している、その理由を追いかけました。
大沢さんの「女の時間割。」
Vol.1「女」時間〜ひとりの女性として仕事に向き合う時間〜 ←この記事
Vol.2「妻」時間〜妻として夫に向き合う時間〜 1月25日公開予定
Vol.3「母」時間〜母として子供に向き合う時間〜 1月27日公開予定
大沢あかねさん
タレント・40歳
大沢さんの「女」時間をClose up
16:00@Radio Station
レギュラーのラジオ番組収録
「毎回様々なゲストの方が来て下さるこの番組のテーマは“その人の人生を深堀りすること”。重要な局面で何を思い、どのような選択をしてきたのか。短時間で深くうかがうために、収録中は相手の方に全力で集中します。ときにはご自身の話をするのが照れくさいという方もおられるのですが、共感をはさみながら質問を重ねることで、徐々に心を開いていただけるように務めています」

「女」時間 大沢さんのとある1日
6:00 起床
6:30 朝食・出発準備
7:30 子供送迎
8:30 出発
9:30 テレビ番組収録
14:00 テレビ番組収録終了
15:00 取材対応
16:00 レギュラーのラジオ番組収録
18:30 ラジオ収録終了
19:00 帰宅~夕食
20:00 子供とお風呂(半身浴)
21:00 子供寝かしつけ
21:30 自分時間(ドラマ視聴、推し活)
23:00 台本チェック
24:00 就寝
“共感”と“違い”を使い分けて心を開く
2025年3月から担当している『大沢あかね LUCKY 7』は、大沢さんにとって初のラジオの帯番組。パーソナリティとしてこれまで40人以上の多岐に渡る旬の人物を迎えて、7分×5日間のキーワードトークを繰り広げてきた。短い中にもぎゅっと濃縮された人生のエピソードがテンポ良く盛り込まれて、大沢さんの“相手の懐に飛び込むオープンマインド”や“引き出すスキル”による質の高いトークが多忙なリスナーに支持されている。
「基本的に人が好きで、関西人だからか話すことも大好きなんです。質問事項はスタッフの方がつくってくださるのですが、せっかくなら“あっ、ここから先をもっと聞いてみたい!”と自分が感じたことをその瞬間に、直球でバーン! とぶつけてみたいじゃないですか。目の前にいる方のことをもっと知りたいから、事前の下調べもあえてあまりしないようにしているんです。そのぶん、語られる言葉に集中して、共感や興味関心をもってお聞きすることを心がけています。
とはいえ、人と会話をしていると“えっ、ここは私と全然違う”と共感できない場面も出てきますよね。そんなときどのように対応しているのかをお話しすると、ひとつ思い出されるのは『いつか、富士山に登ってみたいんです』とおっしゃるゲストの方がいらしたときのこと。
実は私自身は、富士山に登りたいと思ったことが1度もないんです。それで『いや私、40年の人生で富士山に登りたいと思ったことが1度もなくて、』といったん正直に打ち明けてから、『だから登りたいと思えることがすごいと思う!』と返したところ、『そうなんですかねぇ』とうれしそうにしてくださって、そこからトークが弾みました。ウソはつかずにいたいですし、共感できるところは全力で寄り添いたい。正直すぎるスタンスかもしれないですが、これからも真摯な姿勢を忘れず、ゲストの方が話しやすい雰囲気をつくっていきたいと思います」
“楽しもうとする自然体”が番組にリアルを生む
大沢さんの素の自分を活かすスタンスはバラエティや旅番組でもいかんなく発揮され、見るものの目や心を楽しませている。
「今年で4年目になる『ヒルナンデス!』は、ありがたいことにもはや学校のクラスメイトと一緒にいるかのように馴染んだ感覚があるんです。世代もジャンルも様々なメンバーが集まっているので価値観の違いも刺激になり、生放送で培われたチーム感のおかげか、かなり自由にリアクションさせてもらっています。
リアクションといえば、昨年は大好きな韓国を訪れる旅番組出演の機会に恵まれ、驚きや感動を大切にロケをしてきました。食レポの際にはまずは率直な感想を。たとえば美味しさを表現するときは“すごく美味しい”のか、“今までこんなの食べたことない!”ぐらいのレベルなのか。単刀直入に伝えるためにファーストリアクションはややオーバーめに。でも、決してウソにはならないように、自分の中でちゃんとさじ加減を意識しながら取り組んでいます。
振り返れば、20代の頃は“番組の作り手の方たちの意図を理解しよう”みたいな、ちょっと生意気なところがありました。でも今は純粋に、素の自分で番組や収録を楽しんでいます。本気の笑顔やリアクションは見てくださる方にも伝わると思いますし、頑張って番組を作ってくださるスタッフのみなさんにも“起用して良かった”と喜んでもらいたい。いつの頃からかそんな意識に変わりました」

舞台での1年が教えてくれた“芝居の魅力”
そんな大沢さんが、将来なりたいイメージをキャッチしたのはわずか8歳のとき。芸能の道を志したきっかけは、テレビで見た、ものすごいオーラを放ちながら「兄弟仁義」を歌う北島三郎さんのインパクト。“自分も芸能の仕事をしたい”と劇団の子役募集を見つけ出し、母の手を借り書類を提出。芸能界入りを果たして以降は、母と二人三脚のようにして活動を続けながらローティーン誌のカリスマモデルとなり、時の人として輝いた。20代で出演したクイズ番組での好リアクションからバラエティという新たな可能性を拓いて、23歳にして“ぬるくない人生”を振り返る自叙伝を上梓。劇団ひとりさんとの結婚・出産・3児の子育てに追われる日々を経て、40代の今再び、仕事人生に新たなフェーズが訪れている。
「バラエティのお仕事は大好きなので、これからもタレントとして求めていただけるように努力したいと思っています。そして昨年『ハリー・ポッターと呪いの子』という作品に出演し、1年に渡る舞台公演に初めて挑んだことも、自分にとって大きな財産となりました。
3人の子育てをしながら週に3、4回は舞台に立つという、心身ともにタフなスケジュール。ダブルキャストでのぞんだ舞台でしたが、想定外のハプニングもありました。キャストの方が急に体調を崩され、スタッフの方から『大沢さん今日来られる? 夜公演お願い!』と連絡が入り、『えっ、収録が終わったばかりで気持ちできてないですけど、わかりました!』とあわてて会場に駆け付けたのです。あのときは改めて、健康を維持することの大切さをかみしめるような思いでしたね。
そんなふうにカンパニーで一丸となってピンチを切り抜けることにも尊さを感じましたし、どんな状況もまるっと飲み込んで、その日の芝居をみんなでつくりあげる生の舞台の醍醐味にも大きなやりがいを感じました。実は舞台のお仕事はこれまでやりたくてもなかなか叶わなかった領域だったんです。今後もチャンスをいただけたらぜひ、挑戦したいと思っています」
“肌管理オタク”としてのすべてをシェアしていく
「40歳を機に、初めてトライしたことがひとつあります。それは36歳から真剣に取り組んできた肌管理について発信をすることです。昨年夏に40を迎えるまでは、自分がスキンケアやルーティンについてお話しをするなんて思ってもみませんでした。そもそも美容オンチでしたし、3人目の出産後、育児や家事に追われてケアできなかったことで、自分でも愕然とするほど肌が激落ちしていたからです。
とにかく時間がない日々で、たとえば朝は歯だけ磨いたらパジャマにコートをはおって、子供たちを送迎していたほど。36歳のある日何気なく鏡を見たとき、シワやほうれい線が深くなっているのを発見して“あれっ、私の顔ってこんな感じだったっけ?”と焦りました。いずれ仕事復帰したときに、自分は大丈夫なんだろうか…。いや、このままじゃ絶対にいけない! と一念発起して、朝起きたらちゃんと洗顔をして、ちゃんと保湿してあげるという、めちゃめちゃ基本的なところから出直したのです。すると驚くことに、肌が化粧水や乳液を吸い込んでうるおいを取り戻すにつれて、人生のほうも徐々に変わり始めて…。丁寧なスキンケアは自分への自信も取り戻してくれることを実感しました。
今は“見た目の評価”が注目されてしまう時代ですよね。だからどうしても人と比べては一喜一憂することも少なくありません。でもこれだけSNSが当たり前になっているのですから、それを避けることは難しい。大切なのは、楽しみながら自分に自信をもたせる“美容の仕組み”をつくることじゃないかと思っています。私の場合はそれが“お風呂でする美容”でした。たとえ今は自分のことを後回しにするしかなくても、何かを始めるのに決して遅すぎるということはありません。人生、思い立ったらいつでも吉日なんだということを、身をもってお伝えしていければと思っています」
撮影当日の朝、大沢さんがスタジオに入ってきた瞬間、カメラマンが“歩き方が凛としていてカッコいい!”と絶賛するほど歩き姿も美しい大沢さん。Vol.2では大沢さんの妻時間とともに、気になる美容時間についてもお届けしますのでお楽しみに。

profile
大沢あかね
おおさわ・あかね/1985年生まれ、大阪府出身。北島三郎さんに憧れて8歳で芸能界デビュー。13歳で出演した『天才てれびくんワイド』(NHK)で注目を集め、2001年からはローティーン誌の専属モデルとしてカリスマ的な人気を博す。2005年の『クイズ!ヘキサゴンⅡ』(CX)の出演を機にバラエティに開眼。以降、タレントや俳優として多方面で活躍する。2009年に自叙伝『母ひとり、娘(こ)ひとり』(幻冬舎)を出版。2024年に舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』で、ジニー・ポッター役を好演し話題となる。現在、木曜レギュラーとして出演中の『ヒルナンデス!』(NTV)は今年で4年目。パーソナリティを務めるラジオ番組『大沢あかね LUCKY 7』(ニッポン放送 毎週月曜~金曜21時50分~21時57分)は、昨年11月に聴取率首位を獲得した。プライベートでは、23歳で劇団ひとりさんと結婚、現在は15歳、9歳、6歳の3児の母。初の美容本『遅咲き 肌管理オタク 美容に全ぶり』(ワニブックス刊 ¥1,815)は2月2日に発売。
インスタグラム:@oosawa_akane.official
撮影/眞板由起 スタイリスト/伊東牧子 /ヘア&メーク/榊ひかる(Lila) 構成/谷畑まゆみ
※衣装すべてスタイリスト私物
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