家には〝住む人〟が表れるもの。好きなものに囲まれて、心地よく暮らす人のインテリアには、自分らしく生きていくためのヒントがありました!
PROFILE
宮本 小夜子さん
43歳。インテリア会社などを経て、現在はケイト・スペード ジャパン リテールマーケティングのシニアマネージャー。
[ 居住地域 ] 埼玉県
[ 居住面積 ] 延べ床面積84.39㎡、夫婦の居住スペースは41.40平方メートル
[ 居住形態 ] 持ち家。2015年に建て替えた実家に二世帯で居住
[ 家族構成 ] 2階部分に結婚6年目の夫、愛犬と〝3人〟暮らし
友人をワインと料理でもてなしたくなる空間
高齢の父親と同居するため、埼玉県の実家を二世帯住宅に建て替えた宮本さん。東京出身の夫と2年前、都心から引っ越しました。一軒家の1階が父親、2階が夫婦の住まいです。
インテリア好きのふたりが厳選するのは、物語や歴史のある名作に建築的なフォルムの家具。どれもグレーを基調とした室内になじみ、イタリアンモダンをベースにしながらも、ショールームとは違う、暮らす空間としての心地よさを生んでいます。
通勤時間は片道1時間になるも、引っ越してから暮らしの大切さを改めて実感しているそう。「おしゃれはハッピーな気持ちにしてくれるし、夫の料理のおかげで体調もいい(笑)。そして、好きなものに囲まれた家はいちばん休まる場所。自由にアップデートできる楽しみもあります。自分らしく働くためにも衣食住の充実は大事ですよね!」
Living
ロフトのある吹き抜けと勾配天井で開放感あるリビング。〝カッシーナ・イクスシー〟のボックスソファはグレーのファブリック張り。サイドテーブルはアイリーン・グレイのデザイン。右側の壁面の特注棚には生活用品を収納。
クッションカバーは質感のある無彩色でそろえて大人っぽく。
ソファ左側の壁はシックな石壁。チャリティオークションなどで手に入れた写真などを飾って。
リビングには読みかけの本。ネットチェックは通勤電車内ですませ、家ではゆっくり読書。
Entrance
玄関はバリアフリー。1階に父親、2階に宮本さん夫婦が居住。
玄関脇のテーブルには〝ケイト・スペード ニューヨーク〟のキーケース、新作フレグランス「ウォークオンエアー」。
Bed Room
落ち着いたグレーの寝室。睡眠の質を大切にしたいから、マットレスは〝シモンズ〟。サイドテーブルには〝フロス〟の照明を置いて。
Dining
週末には友人をもてなすことも多い料理上手の夫に合わせて、高めにつくったキッチン。〝トーネット〟のテーブルには名作チェスカチェアを合わせて。「悩みごとを相談したり、夫婦で話すときはいつもこの場所です」
ダイニングの照明は、〝ビストージ〟のクロスペンダントライト。ガラス製で、点灯時と消灯時(画像)で色が変わるのもお気に入り。
キッチンのスパイス類は〝無印良品〟の容器に詰め替えてすっきりと。〝バイタミックス〟のブレンダーは、毎朝スムージーづくりに活躍。
Wardrobe
翌日着る服はリビングのコートラックに。
寝室脇のクローゼット。服はモノトーンと色柄ものに分けて収納。服やバッグは自社のもの。ひとつ増えたらひとつ処分するなどクローゼット内に収まるようにしている。
ジュエリーは〝無印良品〟のアクリルケースに。
宮本さんのお家ルール
■ モダンでも〝ショールーム〟にはしない
■ 衣類やバッグはクローゼットに収まる分だけを
■ 片付けを後回しにしない
Domani6月号 「おしゃれな人の暮らす部屋」に共通するもの より
本誌撮影時スタッフ:撮影/土田有里子 構成/松田亜子