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2023.04.26

石井杏奈さん「自分の取り柄がそこしかなかった」子供の頃からダンスや芝居を続けてきた思い

 

現在放送中のドラマ『ガチ恋粘着獣』が話題を呼んでいます。第4話からの主人公・花織琴乃を演じる、石井杏奈さんにお話を聞きました。

〝ガチ恋〟ファンの明日はどっち!? ドラマ『ガチ恋粘着獣』は新展開へ

現在放送中のドラマ『ガチ恋粘着獣』。〝推しにガチ恋〟したファンが巻き起こす、時に純粋・時に過激な恋愛バトルが話題を呼んでいます。第4話からは、石井杏奈さん演じる花織琴乃(はなおり・ことの)が主人公に。人気動画配信グループ・コズミックのリーダーであるコスモ(山下幸輝)に思いを寄せる琴乃の、揺れる恋心の行方は…? 石井さんにお話を聞くと、作品への愛情や現場の和気藹々とした雰囲気が伝わってきました。

スマホを見ている石井杏奈さん©ABC 

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「どんな行動にも大切な人への愛が一貫している」〝ガチ恋〟ヒロイン・琴乃の魅力

──〝推し〟がいる人にとって、リアルで共感できる描写も多いと評判の作品。石井さんも配役発表時に「共感できるところがたくさんあった」とおっしゃっていましたが、特に印象に残ったシーンは。

コスモくんと実際に出会ってしまってからの琴乃には、特に共感する部分が多かったですね。もっとお近づきになりたいけれど、コスモくんは〝ガチ恋ファン〟が苦手ということを知っているので、自分がファンであることを、大好きな気持ちを秘めて行動する。それは好きな人を傷つけたくない、という一心からなんです。そんな、いつも相手に居心地よくいてほしい…という思いには共感できました。私もなるべく自分よがりではなく、相手を思って行動したいなと思っています。

石井杏奈さん バストアップの写真

──琴乃の魅力はどんなところだと思いますか?

おしとやかで、3歩下がってついてくる…的な、〝昭和の女性〟っぽい要素もありつつ、しっかりと自我もあって、でも人に押しつけない。私にとって理想的な女性像でもあります。私は演じるキャラクターのすべてを愛したいな、という気持ちで向き合ってしまうので、琴乃を美化しちゃって悪い部分が見えていない可能性もあるんですけど(笑)。でも、どんな行動にも大切な人への愛が一貫している。そんなところが魅力的だと思います。

──琴乃を突き動かすだけのコスモの魅力とは何なのでしょうか。

弟っぽさといいますか、母性本能をくすぐるような愛嬌など。愛らしい感じが前面に出ているのですが、一方で好きと嫌いがはっきりしていて。でも好きなものに真剣だからこそ、嫌いなものにも向き合わなければならない。その気持ちのはざまで一喜一憂している姿はとても魅力的だと思います。

琴乃としてコスモくんと向き合ったときに、好きなものをキラキラ語る様子や、こちらにまっすぐ向き合って言葉を発してくれる姿など…実際に演じてみて、きっと琴乃はコスモくんのそんなところを好きになったんだと思いました。2人が出会って、どんな風に変化していくかも見どころです。

──コスモを演じる山下幸輝さんの印象はいかがでしたか?

コスモくんのままなんです! 漫画原作では見られなかった、“動くコスモくん”の魅力を感じていただけると思います。山下幸輝くんは普段からかわいらしくて、お話もしやすくて。落ち着いている瞬間がないというか(笑)、常に動いていましたね。ダンスをしていらっしゃるからか、待ち時間によく身体でリズムをとっている姿が印象に残っています。

──共演者とのみなさんとの印象的なエピソードがあれば教えてください。

クライマックスではコズミックと、ライバルグループのヘイダルゾーンのメンバーが勢揃いして。みなさん同世代だからこそ、とても賑やかで…そのときコズミックのなかで流行っていたという、大喜利大会に参加させられました(笑)

──まさにコズミックそのままの〝わちゃわちゃ感〟ですね! 大喜利の出来はいかがでしたか?(笑)

私自身、大喜利はあまり得意ではない自覚があるので…出番の直前だったのを理由に言い逃げしちゃいました(笑)。ウケていたのかスベっていたのかもわからないのですが…いや、若干ウケてたかな…?

石井杏奈さん バストアップの写真

落ち込んだときのリフレッシュ方法は「娯楽でプラスにチェンジ」

──石井さん自身がものすごく〝推している〟人やものなどはありますか?

いちばん推しているのが犬です! 家に2匹いるのですが、ずっと見ていたいくらいかわいい。お風呂のときも呼んだら来てくれたり、そばで寝てくれたり、本当に人懐っこいんです。

──忙しい毎日のなかで、落ち込んだりくじけそうになったときはどのようにモチベーションを回復させていますか。

私も落ち込むときはすごく落ち込みますし、ぐるぐると悩んでしまうことって、避けては通れないものですよね。「時間が解決する」というのがいちばんにありますが、時が経って「あの悩みってちっぽけだったな」と思えるまでが長くて。

ここに辿り着くまでは、ファンのみなさんの言葉に励まされたり、ブログに思いを綴ったりしています。あとはたくさん寝たり、楽しいバラエティ番組を観たりして、娯楽を投入して気持ちをまぎらわしています。マイナスじゃなくてこの時間もプラスなんだ、だから娯楽で1回楽しもう!というマインドにチェンジしていますね。

──最近、夢中になった娯楽といえば?

ご飯を作る! 2時間くらいキッチンにこもって、ローストビーフを作ったり、パンを焼いたり。携帯を見ちゃうとつい余計なことを考えてしまいますし、視野も狭くなっちゃいますよね。デジタルデトックスの意味でも、お料理に没頭するのはとてもよかったです。生地を寝かせているあいだにボーっとしたり、好きな音楽をかけて歌ったり。しっかりリフレッシュできました。

──新スタートを切る人が多い春ですが、この春新しく始めたいことはありますか?

一回洋服を全部買い替えたいです。春といえば!のトレンチコートを最近初めて買って。マスクも自己判断になったということで、メガネや帽子で遊びやすくなりますよね。顔周りの小物で春っぽく飾って、おしゃれに着こなせたらいいなと思っています。

愛情深く、時に厳しい母は「憧れの最上級です」

壁にもたれる石井杏奈さん

──石井さんにとって、お母さんはどんな存在ですか?

手の届かないような存在といいますか…私にとっては憧れの最上級です。友達のように接してくれて、でも親としての顔もしっかりあって。きょうだいみんなに分け隔てなく、愛情深いけれど干渉しすぎないでいてくれます。

いつも「子供のことがいちばん」と言ってくれるのですが、それだけじゃなく仕事や趣味もしっかり楽しんでいて。母だけど、ひとりの女性としても人生を謳歌している姿に憧れます。いつか自分も母のような母親になりたいです。

──そんなお母さんから言われてうれしかったこと、心に残っていることは。

作品を観て感想をくれるのはうれしいですね。『いつも杏奈として観てしまうけれど、今回は役で心に入ってきた』と言われたときは、やっぱりいちばん身近な存在だからこそ身に染みました。

母には人生について考えさせられる瞬間が多いです。子供の頃から仕事をしていたので、「学校と仕事、両立できないならどちらか辞めなさい」と、母だからこそ厳しい言葉もかけてくれたことをよく覚えています。当時は泣きながら『どっちもがんばる…!』と宣言していましたね(笑)。そういう風に、自分自身と向き合うきっかけを母がくれたからこそ今があります。

──小さなころからダンスやお芝居を続けてきて、得たものはありますか?

続けようと思って続けた…というよりも、いつの間にかここまで来ていた、という印象のほうが強いです。逆にいうと、自分の取り柄がそこしかなかったんです。やりたいことがほかになかったから、目移りもしなかったというか。長く続けたからこそ得たものって、実はまだわからないんです。もっと長い年月が経ったら、そのときにわかるのかな。まだ旅は途中です。

──石井さんの10年後、20年後にも期待が高まります! では、ご自身が「大人になったな」思う瞬間はありますか?

E-girlsでは最年少だったので、年齢を言うと常に「若いね!」という反応だったのですが、最近では共演者のみなさんに年下が増えてきて。それこそ、『ガチ恋粘着獣』の香音ちゃんや山下幸輝くんも年下。スポーツ観戦をしていても、世界で活躍している選手が年下だったりします。そのたび「あの頃〝大人〟だと思っていた年齢に自分もなったんだ」と思っています(笑)。

──『ガチ恋粘着獣』の現場でも、みなさんを引っ張っていく立場になるのでしょうか。

それが今、私の人生で大きな変化になっていることですね。主演という立ち位置もそうなのですが、自分が現場を引っ張るべき存在になっている。これまではついていくので精一杯でしたが、これからはみんなの中心に立たなければいけない、という責任感が自分のなかで芽生えている気がします。まだまだ発展途上ですが…いつか自信を持ってそんな存在になりたい、と思っています。

アンニュイな表情の石井杏奈さん

シャツ¥63,800(マルジェラ ジャパン クライアントサービス〈エムエム6 メゾン マルジェラ〉 ネックレス¥37,400・リング(左手人差し指)¥14,300・ (左手中指)¥15,950(テン〈テン〉)

撮影/山岡大志 ヘアメイク/尾曲いずみ スタイリスト/道端亜未 取材/徳永留依子

俳優

石井杏奈

いしい・あんな/1998年7月11日生まれ、東京都出身。2012年に放送された飲料メーカーのCMに出演後、女優デビュー。映画『ソロモンの偽証:前編・事件/後編・裁判』(15年)、映画『ガールズ・ステップ』(15年)で第58回ブルーリボン賞新人賞を受賞。近年の出演作に、ドラマ『ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇』(フジテレビ)、『金魚妻』(Netflix)、『プリズム』(NHK)、映画『砕け散るところを見せてあげる』、『破戒』など。2023年はドラマ『悪魔はそこに居る』(Paraviで配信中)、『ひとひらの初恋』(YouTube テレビ東京公式ドラマチャンネルで配信中)、『ああ、ラブホテル 〜秘密〜 第3話「2人合わせて5万円」』(WOWOW、6月2日放送予定)に出演。


ドラマ『ガチ恋粘着獣』

テレビドラマ『ガチ恋粘着獣』キービジュアル©ABC 

【放送情報】
・ABC テレビ(関西):毎週日曜よる23時55分
・テレビ朝日(関東):毎週土曜深夜2時30分
 ※最新話を TVer で見逃し配信&Huluで全話配信

【キャスト&スタッフ】
出演:香音 石井杏奈 井上想良 山下幸輝 松本大輝 ほか
原作:星来『ガチ恋粘着獣~ネット配信者の彼女になりたくて~』(ゼノンコミックス/コアミックス)
脚本:三浦希紗 開真理 鈴木裕那
監督::朝倉加葉子
プロデューサー:辻知奈美 近藤紗良(C&Iエンタテインメント)
アソシエイトプロデューサー:村山えりか(C&Iエンタテインメント)
制作協力:C&Iエンタテインメント
原作協力:コアミックス
制作著作:ABC

【ドラマあらすじ(第一部)】

女子大生・輝夜雛姫(香音)には、誰にも言えない秘密があった。 それは、スバル(井上 想良)、コスモ(山下幸輝)、ギンガ(松本大輝)の3人組動画配信グループ「コズミック」の メンバー・スバルに“ガチ恋”していること…。本気でスバルと付き合いたいと願う雛姫に、ある日見知らぬアカウントからDMが届く。相手は、なんとスバルだった! その一通のDMが、雛姫の人生を一変させる──。

【ドラマあらすじ(第二部)】

コンセプトカフェで働く花織琴乃(石井杏奈)は、「コズミック」のメンバー・コスモの大ファン。雛姫のような“ガチ恋”勢を軽蔑し、コスモに迷惑をかけない“本当にファン”でいることを 誓う一方で、コスモに近づきたい気持ちを抑えられない。そんなある日、コスモにつきまとう粘着質なファンの SNS 投稿を目にしてしまい──。

“推し”にガチ恋をした二人の純粋な“恋心”は、やがて暴走し狂気へと染まっていく…。

 

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