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2024.11.15

元月組トップスター・月城かなとさんが美々しく登場! 【時代劇専門チャンネル「華麗なる宝塚歌劇の世界」】『銀二貫』『川霧の橋』番組収録レポ

PR /時代劇専門チャンネル

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24時間、時代劇のみを放送する「時代劇専門チャンネル」の人気企画「華麗なる宝塚歌劇の世界~Season6~」。今回は『銀二貫』-梅が枝の花かんざし-(’15年雪組 宝塚バウホール・千秋楽)と『川霧の橋』-山本周五郎作「柳橋物語」「ひとでなし」より-(’21年月組 博多座)が放送されます。番組ゲストとして、主演を務めた元月組トップスターの月城かなとさんが2週にわたって登場。2週連続でのゲスト出演は、この企画が始まって以来6年目にして“初”なのだそう。中井美穂さんとたっぷりトークを繰り広げました。

あの人気番組がリニューアル! 新しくなった秘密のカフェを訪れたのは、フレッシュOGの月城かなとさん

スカパー!などで視聴できる「時代劇専門チャンネル(CS292)」。数々の時代劇の名作が24時間365日見られるのが特徴で、毎週月曜日22時には「華麗なる宝塚歌劇の世界〜Season6〜」を放送。宝塚歌劇の中で、日本物作品を厳選してお届けしています。

さらなるお楽しみとして、ご自身も宝塚歌劇ファンであるフリーアナウンサーの中井美穂さんが案内役を務め、宝塚歌劇OGをスタジオゲストやVTRゲストに迎えてお話をうかがうナビゲート番組も!

11月には、2015年の雪組宝塚バウホール公演『銀二貫』千秋楽(11月18日(月)22時放送)と、2021年の月組博多座公演『川霧の橋』(11月25日(月)22時放送)をピックアップ。今年7月に退団したばかりの元月組トップスターの月城かなとさんを迎え、作品にまつわるお話をうかがっています。

『銀二貫』、『川霧の橋』という月城さんの日本物代表作を振り返るトーク番組

タカラヅカファンにはおなじみの『華麗なる宝塚歌劇の世界』、今回のSeason6よりリニューアル。東京・日比谷の東京宝塚劇場と同じビルの中にある秘密のカフェよりお届けするということは変わっておりませんが、なんとカフェの内装がグッとモダンにアップデート!

月組カラーのワンピースをまとった中井さんが待つカフェにやって来たのは、元月組トップスターの月城かなと(つきしろ・かなと)さん。フリルカラーのブラウスにブラウンのパンツで登場された月城さん。退団後、スカートに挑戦することもあるけれど、「今日はカフェでお話ということで、リラックスした着こなしにしました」とのこと。

今回は『銀二貫』と『川霧の橋』、2週分の収録。中井さんとの詳しいやりとりは番組をじっくりご覧いただくとして、収録時の印象的な出来事をお伝えしていきます。

中井さんとは7月に行われた月城さんの退団公演『Eternal Voice 消え残る想い/Grande TAKARAZUKA 110!』の東京公演千秋楽以来の再会とのことで、退団後の約4か月はどんなことをされていたのか、というところからお話が始まりました。

舞台の上では嘘をつかない。『もっと出して』という谷 正純先生の教えが今も舞台作りの礎に

まずは月城さんおすすめの「観劇のお供」をご紹介。今シーズンより新たなコーナーとして、ゲストがおすすめの一品を持参して秘密のカフェに遊びに来ています。
月城さんの「観劇のお供」は、もちもちしていて甘さ控えめの上品な味、そして差し入れにもぴったり。現役時代は楽屋で上級生と召し上がっていたそうです。「久しぶりにいただきます」と月城さん。具体的な商品名は、ぜひ番組でご確認ください。

最初の紹介作品は、月城さんがまだ雪組の若手スターだった頃の『銀二貫』。バウホール公演の初主演を務めた、谷 正純先生による脚本・演出の思い出深い作品です。

谷先生が手がけられる作品で主演ができるということの喜びとともに、原作があることへのプレッシャーがあったと言います。収録後に行われた取材会で谷先生との思い出をうかがうことができました。

「音楽学校時代に先生として教えていただいていた頃から、私がお芝居を好きだということを見抜いてくださっていました。当時のプログラムには『頑ななところが〜』と書いてくださっているのですが(笑)、本当にそのとおりだと思いました。

頑固なつもりはないのですが、周りの方に簡単に甘えることができなくて、自分の言葉をなかなか素直にぶつけられない。自分の中に渦巻いている感情を、お芝居としてどう表現していいかわからずもがいていたのをすごくわかってくださり、演出というより『もっともっと気持ちを出してしまえ』というようなお稽古。

この作品にかぎらず谷先生の作品は、大きく感情を動かしてそれを全部芝居にのせるというアプローチでした」

谷先生のその教えは、月城さんが月組に異動してトップスターになってからも息づいていたそう。

「自分の性格上、すべてを言葉にして伝えるのが得意ではありませんでした。人見知りなところもあるので、月組に組替えしてからも、たとえば舞台ではないところで自分をわかってもらおうとしなくてもいいのかなと割り切っていたところがあります。

そのぶん舞台の上では全部隠さず、嘘はなく、『あなたのことを心から信頼している』ということを芝居で出すように心がけていました。そうすればきっと自然にわかってもらえるだろうと。それはやはり谷先生の『もっと出せ、もっと出せ!』ということの真意を、私も心に留めているからだろうと感じていました」

初めてのバウホール公演の主演=“座長”ということで意気込みすぎていたけれど、専科の方や上級生のみなさんがいたことで安心して身をゆだねることができたという思い出話も。

「(月城さんが演じた)松吉が生きていたのは人とのつながりが濃い、人情味あふれる時代。いろいろな人に助けてもらって歩んでいくんです。その、新しい環境の中で自分を変えていかなければならないという状況が、バウ初主演の自分と重なりました。

『ひとりで頑張りすぎなくていいんだ』『ひとりじゃない』『みんなが助けてくれる』ということをとても感じて、周りに甘えることの大事さが実感できたんです」

このほかにも、日本物の所作に関する苦労話など、さまざまなお話を披露してくれました。そして、この頃実家で飼い始めたという柴犬の「松吉くん」の近況報告も。

月城さんご自身はトンキニーズの「チャイくん」という猫を飼われているそうで、「犬派でもあり、猫派でもあります。とにかく動物が大好き」とのことでした。

さらに、ゆかりの深いあの方からのメッセージもあり、そのサプライズに大きな瞳をさらに大きくして驚かれる月城さん。さて、いったいどなたから届いたメッセージだったでしょうか…!?

もうすぐ始まる退団後初のコンサートのことなどもお話いただき、内容たっぶりの1週目の収録が終わりました。

月組の素晴らしさを継承していく第一歩になった、トップコンビプレお披露目公演

中井さんが待つ秘密のカフェへ「また来ちゃいました!」ということで、2週目の『川霧の橋』の収録がスタート。今度は中井さんから月城さんに「観劇のお供」として月城さんが大好きなコーヒーをご用意。ほっと一息ついてから、作品についてのお話へ。

2021年の月組博多座公演『川霧の橋』は、月城さんと相手役の元月組トップ娘役、海乃美月(うみの・みつき)さんのプレお披露目公演。月組の大先輩である剣 幸(つるぎ・みゆき)さん、こだま愛(こだま・あい)さんトップコンビの退団公演の31年ぶりの再演ということで、さらに気持ちが引き締まったそうです。

「初演はもう、みなさんお芝居と所作が本当に素晴らしく、未熟な自分がこの作品を演じることはプレッシャーでした」

川霧の橋場面写真

『川霧の橋』は、江戸時代の柳橋(現在の台東区柳橋、隅田川のほとり)が舞台。作品をより深く理解するために、両国にある江戸東京博物館に行って当時の橋の様子を学んだり、浅草のお祭に足を運んでリアルな雰囲気を味わったりしたとのこと。

最初の太鼓を叩く場面、最後の(海乃さん演じる)お光と蛍を見る場面。観劇した誰もの印象に残るシーンのお稽古の話も披露してくれました。動物大好きな月城さんですが、虫は大の苦手で「蛍も遠くで見るにはいいんですけど、近くで見るとあまり…」と言われていました。

相手役のお光を演じた海乃さんとのエピソードも。まだまだコロナの影響がある時期の公演を乗り越えたトップコンビは、月組の確かな魅力を存分に伝えてくれたのではないでしょうか。

さらに取材会では、海乃さんとコンビを組んでどのように絆を深めていったかという問いかけに、深く考えながら本質的な答えをうかがうことができました。

「彼女(海乃さん)は早い時期から大きな役がつくことが多かったので、自分の経験とは裏腹の、しっかりと完成したものを見せることを求められてきたんだろうな、ということを初めて組んだときに感じました。『ちゃんとやらなきゃ』ということに縛られて、もしかしたら楽しむことができていないんじゃないかと。

トップとしてコンビを組み1か月同じ公演を毎日やるとなったとき、同じことを1か月ただ繰り返しても楽しくないよね、とふたりで話しました。彼女はとても責任感が強いし、お互いにすべてを投げ出してワーッとすることはできないけれど、日々の舞台が刺激的で充実しているのがふたりにとっていいことなのかなと相談しました。

でもそれって実はとても難しいことなんです。毎回本気で取り組み、その都度些細な変化に気づいてお互いに全部拾っていかないと、芝居を楽しむことはできない。楽しもうっていうわりに、すごく大変なことをしていました。

それがきちんとできたかどうかはわからないですが、お互いに『慣れ合うことなく楽しむ』という言葉の意味を最後まで考えつつ、もがきながら進んでいたという思い出です。

生きることって手放しで楽しいことばかりではないじゃないですか。お互いにこれからの人生を歩んでいくにあたり、『楽しむ』ということの意味をいろいろな面から考えられたことは大きなことだったと思っています」

番組収録は、半次役の鳳月 杏(ほうづき・あん、現月組トップスター)さん、清吉役の暁 千星(あかつき・ちせい、現星組男役スター)さんにも触れつつ、剣さんと交わした会話のこと、月城さんが過去に出演した日本物についてなど、盛りだくさんな内容で終わりました。

今シーズンから登場しているのが、番組オリジナルのマグカップ。毎回ゲストのサイン入りで3名様にプレゼントしているそう。月城さんのサイン入りマグカップの抽選プレゼントもあるようです。詳しくはぜひ、番組・HPでお確かめください。

次回は、番組収録の後に行われた取材会でのインタビューをお届けします。月城さんのあれこれを根掘り葉掘りしたインタビュー、ご期待ください。

【華麗なる宝塚歌劇の世界~Season6~】

『銀二貫』―梅が枝の花かんざし―(’15年雪組 宝塚バウホール・千秋楽)
原作:髙田 郁(幻冬舎時代小説文庫刊) 
出演:月城かなと/有沙 瞳 ほか
※番組ゲスト:月城かなと
放送日時:11月18日(月)22:00~/12月に再放送あり

『川霧の橋』―山本周五郎作「柳橋物語」「ひとでなし」より―(’21年月組 博多座)
原作:山本周五郎
出演:月城かなと/海乃美月/鳳月 杏 ほか
※番組ゲスト:月城かなと
放送日時:11月25日(月)22:00~/12月に再放送あり

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時代劇専門チャンネル【華麗なる宝塚歌劇の世界~Season6~】特設サイト

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撮影/黒石あみ イラスト/春原弥生 ヘア&メイク/灯(ROOSTER) スタイリスト/松島 茜(io) 構成・文/淡路裕子