数社で広報職を経験し、現在は〝パーソルグループ〟で新規事業を創出している会社にて広報責任者を務める『さや姉』。そんな彼女がお届けする短期集中連載・第2回目。いざ、今回のお悩みは…?
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やみくもな転職活動は、疲弊するだけ
《戦略的ゆるゆる転職》志向のあなたに送る事前準備
こんにちは! さや姉です。前回のお悩みは、「アラフォー女性ってそもそも転職できるの?」でした。私からは、「リスキリングって、皆自然としているし、年齢含め色々言い訳しないことからはじめませんか?アラフォーの転職も悪くないと思います。」ということをお伝えしました。
2回目となる今回頂いたお悩みはこちら!「転職活動前にしておくべきこと、教えてください」。
今回も、私でどこまでお力になれるか未知数なのですが…仕事に取り組むのと同じように、全身全霊でお答えさせていただければと思っています。どうぞよろしくお願いします。
早速ですが、今回のお悩みは、転職活動前の準備編というのがポイントですね。
まず押さえるべきは、スケジュールの逆算と管理
ご存知の通り、今や転職の仕方も多様化しています。企業が求職者を直接スカウトできる「ダイレクトリクルーティング」や社員が求職中の知人や友人を企業に紹介する「リファラル採用」、オーソドックスに転職サイトに登録して、ちらりと案件を見るだけという方もいらっしゃるかもしれません。
〝1年や2年などダラダラと時間をかける転職はしたくない〟という方は、まず、転職したいスケジュールを逆算!これ絶対。この逆算、ホント大事なんです。なぜって年齢を気にしがちな『アラフォー女性』の1日、1か月って、それこそ重要!!「Time is money(時は金なり)」ならぬ「Time is life(時は命なり)」と最近本気で思っているワタクシ。それだけに事前準備におけるスケジュールの逆算は、必須ともいえます。一方で≪戦略的ゆるゆる転職≫を選んでいる可能性が高いのも、この年齢の傾向かもしれません。現在のお仕事的に会社の期末じゃないと辞められない等々、今の職場にいかに迷惑をかけないか考えたり、お子さんの年齢など家庭との両立を考え、よい募集があったら動こうかな(転職しようかな)という転職が≪戦略的ゆるゆる転職≫なわけですね。
どちらにせよ転職サイトや転職エージェントに登録すると、気になった案件に応募するだけでなく、スカウトやカジュアル面談のお誘いを企業側から頂けることもあります。そんな時に大活躍するのが『日程管理ツール』です。転職活動自体、仕事をしながらしている方が大半だと思いますが、その中で一番大変なことが面接日、応募締切等々の日程調整を含めたタスク管理なんです。当時の私はGoogleカレンダーを使っていたものの、転職サービスへの登録先が多くなればなるほど、情報がいろいろなツールに散らばってしまいまして…「複数登録した転職サービスの情報を一元管理するツールって、なんで無いのだろう?」と思うこともしばしば。そんな、誰もが1度はあったらいいなと思うであろう神ツールですが、実は、私がパーソル入社後に誕生したんですよね。
その名も【転職管理マイリスト】。
同じ社内をいいことに、こちらのサービスの発案者であり、責任者でもある二田大士さんに、改めてどんなものなのか突撃して聞いてみました。
「簡単に言うと、転職サイトごとにバラバラだった応募求人の情報や面接日程をまとめて管理できるサービスです。現在は19社・24の転職サイトと連携していて、IDとパスワードを登録すれば、各サイトで“気になる”や“応募中”にした求人の職種、年収、仕事内容といった情報が自動で取り込まれます。私自身も転職時に、選考の進み具合を把握するのが大変で苦労したので、同じような悩みを持つ人の助けになればと思ったのです。」とのこと。
複数の銀行口座などの残高をヒトマトメにしてくれるサービスに似てますね。そして、二田さんご自身の経験を活かして、見える化して転職活動の機会損失をなくしたいってことなんだと、腹落ちしたのでした。
さらに、地味に便利で嬉しいかもと思った機能は、求人の掲載が終了しても、その情報が『転職マイリスト』に残ること。つまり、過去に検討した企業の情報をあとから見返すこともできるんですね。しかも、お気に入り登録した企業の最新求人を通知してくれる機能もあります。これは、職種にこだわった転職をしたいのではなく、企業軸で転職を考えている方にはもってこいの機能。最新動向の情報をキャッチできますからね。
ちなみにこの『転職管理マイリスト』の利用者は、約4割が30代後半〜40代とまさにDomani世代。若年層は「3ヶ月以内に転職したい」という短期型が多いのに対して、35歳を超えると、4ヶ月以上かけて良い求人をじっくり探す傾向も見られるそうです。そんな≪戦略的ゆるゆる転職≫にこそ、このサービスはぴったり。
二田さんいわく、「Amazonのほしい物リストのように、“行きたい企業リスト”として使えます。必要なスキルや経験を見ながら、将来に備えて今から準備ができるツールなんです」とのことでした。
無料でお使いいただけますので、いつかの転職のために登録をしておくと、1歩進んだ感ありますね。
キャリアの選択肢が増える副業へのTRY これも立派な準備
なぜに転職の準備で副業?? と思われるかもしれません。少し玄人感ありなご提案となるかもしれませんが、〝すぐ転職できない〟という方や〝転職にちょっぴり恐怖を感じて踏み出せない〟なんて方にこそ、準備のひとつとしてお試し? インターン的に副業へのTRYがあると感じています。
いわゆる、副業にもいろいろあるため単発のイメージを持つ方もいらっしゃるかと思うのですが、3か月程度のプロジェクト単位での副業を紹介してもらえるサービスもあるんです。こちら私自身、もう一度転職活動前に時を戻していたら絶対やっていたなと思うサービスが『lotsful(ロッツフル)』という副業マッチングサービス。
こちらの登録者は、お金を稼ぎたいという方というよりキャリア軸での登録者が多く、サービスを立ち上げたlotsful Company代表である田中 みどりさんは、毎月副業に関する調査も実施しています。

▲lotsful Company代表 田中みどりさん
その調査の中でも、2回目の副業を収入ではなく人脈づくりと考えている方もいることが判明していますが… (2024年10月23日調査)
田中さんによると「副業を実際に体験することで、キャリア開発の手段として有効だと気付く方もよく見られますね。今の会社で評価されていることは他社でも評価されるのかなど、多様なはたらき方の中で自分のキャリアを見つめ直すよいきっかけになるのでは。また、どんな会社でも評価されるスキルを身につけたいからと、新たなキャリアへの挑戦として副業してから転職している方もいます。今は、1つの会社にしがみつくはたらき方を選択しない方が多いので、副業が身近になっているのではないでしょうか。」とのことでした。
「3か月単位の副業って、実際どんなものがあるのかな?」という方は、ぜひサイトを見て貰いたいのですが…ちらっとご紹介しますと、自治体の商店街活性化の戦略立案やSNS運営などなど、リモートでできるお仕事から『lotsful』でしか募集していないユニークな案件が多いので、〝自分が持っているスキルを必要としている会社はどこだろう〟という視点でも探せるかと。今はさまざまな副業サービスが登場しているので、いきなりの転職に不安がある方は、副業で自分のキャリアチェックをするのがおすすめです。
さて、次回のお悩みは、なんでしょう?
協力/パーソルイノベーション
メイン・アイキャッチ画像/(c)Adobe Stock

キャリアアップから人生相談までこなす多才なPR
さや姉
PRの奥深さをこよなく愛し、ホスピタリティに重きをおいている。数社での広報職を経て、現在はパーソルグループで新規事業を創出しているユニークネスな会社の広報責任者として、新領域における人材紹介や副業のマッチングサービスからはじまり、リスキリングなどのラーニングサービスにわたるまで複数のPRを統括。全力でサービスに向きあい、情報開発をしてきたため“さや姉が動くと掲載が増える”とも。面倒見のよい姉御肌として、社内外問わず信頼されている。