こんにちは、editor_kaoです。
近ごろ、“ユニクロ”やスーパーとのコラボで再び話題となっている“アニヤ・ハインドマーチ”。上品で、でも茶目っ気があって、多くの人に愛されているブランドです。私もブームに乗っかり、ちゃっかり手に入れてしまいました。
デパートで出会った、超絶おしゃれな70代女性
この再ブームがきっかけに、数年前に見かけた女性のことを思い出しました。ある日デパートでお買い物をしていたら、すぐそばに、超絶おしゃれな方(推定70代)がいらしたのです。長くてボリュームのある白髪をゆるっとアップにしていて、着こなしはあまり覚えていないけど、ダークカラーの比較的カジュアルなパンツスタイルだったでしょうか。でもファッション業界の人ではないのかな……と、私が感じたのは、その方が手にしていたバッグが理由でした。それは、随分と前に発表された“アニヤ・ハインドマーチ”のビッグトートだったのです。
昔の“アニヤ”のトートを、かっこよく手にして
“アニヤ”といえば、今は『Eyes』が象徴的ですが、最初に日本で人気が出たとき(20年くらい前。そう思うとすごいブランド!)は、まだこのコレクションはありませんでした。女性が持っていたバッグは、まさにそのころのもの。ブランドロゴのリボンが正面にあしらわれただけの、黒いエナメルのビッグトートで、“アニヤ”本来の甘さが感じられるデザイン。「わっ、懐かしい!」瞬時に気づいたのは、当時は私も欲しかったけれど、ちょっと高くてあきらめたからでした。
この女性に出会ったのは数年前なので、“アニヤ”も今のようなコラボはしていなかったですし、『Eyes』はすでに登場していたと思いますが、彼女のバッグはそれ以前のもの。つまり最先端というわけではなかったけれど、でもその方の着こなしは、本当にかっこよかったんです!トレンドとは別次元の、彼女にしかできないおしゃれだなと感じました。
これから目指すは「任(にん)のある」おしゃれ!
ここからは完全なる妄想劇場ですが、きっと彼女はおしゃれが好きで、そのバッグを手に入れてから、ずっと愛用されていたのでしょう。70代なのに“アニヤ”、というセレクトも、独創的で素敵でした。そして新作とか旧作だとかいったことは関係なく、「自分にしっくりくるから身につける」というのは、最近お笑いとかで使われる言葉でいう、「任のある」おしゃれですよね(雰囲気とか人間性、みたいな意味です)。好きなものを選んで、時間をかけて、自分のワードローブを育てている印象。くぅー、あっこがれるぅ!(繰り返しますが、すべて妄想です)
いいかげん大人になると、時代を追い求めるのではなく、こんなふうに責任をもってアイテムを選び、大切にし続けたいものです。そうやってワードローブに人間性が表れてきたら、この女性のように、トレンドとは別次元の「任のある」おしゃれが叶うのでしょうか。先はまだ長いな……。
【今日のひと手間】
最近、めっっっちゃいいものを誕生日プレゼントにいただきました(7月だけど)。一見マーブル模様のボールですが、これ、スカルプブラシなんです。パカッと割ると、ふたつのブラシになって、頭を挟み込んでマッサージできる。通常のスカルプブラシだと、剛毛な私の地肌までブラシが届かないことを知っていて、選んでくれたことが本当にうれしい。ボールに戻せばマッサージ器具にもなって、お風呂時間が楽しく過ごせます。本当にありがとー!
エディター
editor_kao
大人の実用ファッションを中心に、人物インタビューや日本の伝統文化など、ジャンルレスで雑誌やブランドサイト、ウエブマガジンで活動中。また、インスタグラム@editor_kaoでは、私服コーディネートを紹介するかたわら、さまざまなブランドや百貨店とのコラボレーションも手がけている。ライフスタイルWEBメディアkufura(クフラ)でも「4ケタアイテムで叶えるオシャレ」を連載中。
イラスト/柿崎こうこ
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