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WOMENバツイチわらしべ長者

2018.09.30

婿養子に入った僕が離婚を突きつけられた理由〜真一さんの場合〜

人生とは喪失と再生の繰り返しのドラマ。「バツイチ」という離婚経験者たちは、ある意味、喪失を乗り越えてなお強く生き、幸せになることをあきらめない人生のサバイバーでもある。バツという離婚経験が、幸せな結末=マルになる日を夢見て。そんなバツイチたちへのインタビュー。

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婿入りからの一方的な離婚宣告

今回の取材データ:真一さん(仮名)、 38歳。34歳のときに交際半年でスピード婚。相手は資産家の娘で婿入りするも、3年後に一方的に離婚を言い渡されて泣く泣く離婚。現在は再婚活中。

男が結婚を決意するとき

皆様、お気づきでしょうか。―何がって? そう、タイトルでもお分かりの通り、今回は、この連載始まって以来初の、男性のバツイチさん登場なのですっ。

現在は、ハイスペック男性しか登録できないという噂の某婚活アプリに登録して積極的に再婚活中のエリートサラリーマン、真一さん。高収入でルックスも爽やか、コミュニケーション能力も高くて愛車はポルシェ911。

そんな真一さんがなぜ奥さんに離婚されてしまったのか。そして離婚から1年半経っても未婚のままなのか。個人的にとても興味を持ってしまったので、出会ったその日に取材をお願いしたところ、快諾していただきました。

5歳年下だった奥様とは、真一さん34歳、奥様のOさん29歳の年に出会ったそう。東京に本社がある会社の関西支社に勤めていた真一さんと本社勤務のOさんというシチュエーション。

真一さん(以下、し)「東京出張のとき、一緒に飲んだ同僚が連れて来た派遣の女の子がOでした。最終の新幹線で神戸に帰るはずだったのが乗り過ごして、そのまま彼女とふたりで2軒目に行って朝まで飲み続けたんです」

第一印象で女性に怖いと思われがちな真一さんですが、このときOさんには初対面で「優しい人」と見抜かれ、普段は人に心をなかなか開かない真一さんが一瞬で心を開いてしまいました。

し「正直、外見は好みのタイプとは違ったんです。だけど最初から、彼女と居るとすごく居心地がよかった」

―いろんな人の話を聞いていて思うのが、大人になると男性は外見よりも居心地の良さから恋に落ちる傾向があるなあってこと。経験から言っても、「ルックスが好みだから」という理由より、「一緒に居ると楽しい」と言われたときの方が相手の本気度が高い(気がする)。むしろ「一緒に居ると楽しい」と言われたら、それはもはや彼のハートを掴んだも同然と言ってしまっていいと思う!

―さて、一緒に飲んだ日は何もなかったふたりですが、その後遠距離で連絡を取り合い、その2ヶ月後のクリスマスに彼女が神戸に遊びに来ることに。ご両親が早くに離婚しておばあちゃんっ子だった真一さんは、そのおばあさまがOさんを気に入ったことで「これはもうご縁に違いない」と、一気に結婚を意識。そこから結婚を前提にお付き合いがスタートします。―このおばあさまが真一さんの結婚観のかなり重要な鍵を握って居るのですが、その話はまた後ほど。

さかい(以下、さ)「それまでに結婚を考えた相手は居なかったんですか?」

し「20歳から27歳まで長年付き合った彼女がいたんですけど、そのときはまだ若かったし、ちょうど僕が東京に転勤になってしまったんです」

さ「彼女が東京についてくるという選択肢はなかった?」

し「彼女は医師で、自分の中での人生設計が出来上がっちゃってたんですよね。そこからはいろんな子と短いサイクルで付き合ってたんですが、シンプルに、僕が結婚をまだしたくなかったんだと思う。モデルの子と付き合ったこともあったけど、何か物足りなくて。まだそのタイミングじゃなかった、というか」

はい、出た〜〜〜! 男が口にする、「今はまだそのタイミングじゃない」。

さ「結局、結婚ってほぼほぼ、男性のタイミングな気がする…。『この人だ!』っていう相手に出会って決意するというより、男性が結婚願望が芽生えたそのときに付き合ってた相手と結婚するっていうケースが多くありません?」

し「う〜ん。たしかに。言われてみれば、そうかもしれませんね。まあ、僕の場合はご縁とタイミングを感じたから結婚を決意したって感じでしょうか」

妻の実家は大金持ち!

結婚する前の両家の顔合わせで初めてわかったのが、Oさんは父親が神奈川の地主で、すごい資産家の娘だということ。「彼女はお金持ちの実家だということを僕に隠してたんですよねえ」。

家柄や出自を気にする考えを持つ真一さんのお父様はOさんのファミリーのことを「土地成金」と呼び、結婚には反対していたそう。Oさんのことは気に入っていたおばあさまも、彼女の家族のことは「品がない」と評したとか。

結婚はお互いの家柄やスペックなどの釣り合いが大事と聞きますが、このふたりはどうだったんでしょう。ここで一旦真一さんとOさんのスペックを比べてみます。

真一さん 34歳 
・当時は大手出版社の広告営業
・父親はお堅い公務員で母親は超お嬢様育ち
・両親は早くに離婚
・その影響で、愛情に関しては屈折したところアリ

Oさん 29歳
・留学経験ありで帰国子女の派遣OL
・地方の土地成金の娘
・両親の愛を一心に受けて育ったお嬢様気質
・そのため、自由奔放でわがままなところアリ

―こんな感じ。

結婚して真一さんは婿養子に入り、少し経ってから真一さんが東京勤務になったので、Oさんの実家の近くに住むことにすると、「土地があるから」と、義理の両親がふたりのためにマンションを建ててくれたそう(!)。

さ「家じゃなくってマンションを!?」

し「はい(笑)。男って普通は独立願望が強いのかもしれませんけど、僕はそれよりも効率良く生きたいって気持ちが強くて。住むところを用意してくれるなら、そこに住みます、そんな感じでした」

婿の務めと夫の務めとの狭間でー

義実家には真一さん用のトレーニングジム部屋まで作ってくれたそう。まさに逆玉! 真一さんは経済的な基盤ができたことで、勤めていた大手出版社も辞めて、思い切って外資の出版社に転職。義実家に住む義理の祖父、祖母の面倒も看つつ、義父とゴルフに行ったりご飯を一緒に食べたり、はたまた本家である義実家玄関の掃除までをこなす毎日を送るように。

し「仏壇のご飯や花も換えて、おばあちゃんの散歩に付き合って…。婿としては申し分のないくらいによくやってたと離婚してから向こうのお父さんにも言われました」

そんなに真一さんが義実家の用事を務めて、奥さんは一体何をしてたのか?、と突っ込みたくなりますが、どうやら真一さんは資産家の婿養子に入ったことで、気合いが入りすぎていたようです。

し「義実家である本家がすごく大きな家で。母がお嬢様育ちで、資産家一家の相続争いが大変なことを目の当たりにして来たので、結婚後はいかにして本家の財産を争わずに自分たちのものにできるかということしか考えてなかった。お金が欲しいというよりは、争うような状況になりたくないから、誰にも文句は言わせない状態にしようとがんばってたんです」

結果的にはこの真一さんの努力が、夫婦間に亀裂を生む原因になってしまうのです。財産を手に入れるのはOさんのためでもあったのにね。

結婚生活が始まって、優先順位が妻であるOさんよりも彼女の実家になってしまった真一さんに、Oさんが離婚したいと告げたのは結婚3年目のことでした。

長くなったので離婚の顛末は次回に続きます。

インタビュー・文

さかいもゆる

出版社勤務を経て、フリーランスライターに転身。——と思ったらアラフォーでバツイチになり、意図せず、ある意味全方位フリーダムなステイタスになる。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛ける。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。


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