家族と毎日テレビ電話。『もういいよ』と言われるほど話しちゃいます
約2年前に宝塚歌劇団を退団、その後は俳優として映像作品や舞台に出演している、元宙組トップ娘役の潤 花（じゅん・はな）さん。1回目は仕事への向き合い方について、深くうかがいました。
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今回は潤さんのいつもの生活やこだわりについて深掘りします。
——いつも元気なイメージの潤花さん。その笑顔の源はなんですか？
潤さん（以下敬称略）：ファンのみなさんの存在です。退団してSNSをやるようになり、ファンの方からのDMや返信に目を通す機会が生まれまして、いただくお手紙を含めてそこにある言葉がとても温かくてうれしくなります。このために頑張っているんだなと思っています。
あとは家で常に音楽を流して過ごすこと。最近はちゃんみなさんをよく聴いています。カッコいいですよね。洋楽とか公演で歌う曲とか……いろいろなジャンルをランダムに流していますね。
父が音楽好きで、実家にいるときはいつも音楽がかかっていました。エド・シーランとか玉置浩二さんとか。父の影響もあるかもしれませんね。
——ご自身の性格を1文字で表すとしたら何でしょう？
潤：何でしょう……、「笑」か「情」かなぁ。
今回の『二都物語』のルーシーにいちばん共感ができる部分が、人が好きで情がわいてしまうところ。たとえば誰かに嫌なことをされたとしても、その人がそうした理由は何かあるんだろうなと思ってその人のことを悪く見ることはできないかな。
優しい言葉をかけてくださる方がいたら、それまでにたくさん傷ついていろいろな思いを抱えたからこんな言葉が出てくるんだろうなとか、「頑張らなくていいよ」と言ってくださる方ほどご自身が頑張って辛い思いをされてきたらこその言葉なんだろうなとか。
情がわいてしまうというか、そんな奥深いことを考えてしまいます。でも、モノはきっぱり断捨離するタイプです（笑）。
——（笑）。真風（涼帆）さんも断捨離されるとうかがいますよね。
潤：そうなんです。浦井（健治）さんも断捨離するって言われていました。
——みなさん、身のまわりをキレイにして次のお仕事に向かわれるのでしょうか？
潤：どうなんでしょうね。モノだけでなく気持ちもとてもスッキリするんですよ。私は友達の家にも断捨離しに行くんです。すごいんですよ、私の断捨離力（笑）。
——後悔することはないですか？
潤：「残しておけばよかったな」と思うことはあっても、もうそれはそういう運命だったんだと思って受け入れています。
——そんなお話をうかがった後なのですが……（笑）、最近買ったものでよかったものを教えてください。
潤：「クリーンデンタル」という歯磨き粉です。YouTuberのとうあさんがおすすめしていて、使ってみたのがきっかけ。とても苦くて最初口に入れたときは「うわっ」となったのですが、今まで使った歯磨き粉の中でいちばんスッキリして「磨いたー！」という感じになります。爽快感というより、歯磨きした充実感がいいんです。
——生活の中でルーティンになっていることはありますか？
潤：まず起きたら布団乾燥機をかけて音楽を流し、身支度をします。そこから掃除を始めるんですよ。お手洗い、お風呂、排水溝、モップがけ。終わったら湯船を沸かしてお風呂に入り、その後に筋トレとストレッチと軽く発声をしてから稽古場に行きます。
——すごいですね。朝早く起きないと間に合わなそうです。
潤：そんな早くないです、最近は７時半〜8時くらいかな。毎日のことなので慣れているから、短い時間でサッとやるのがコツ。
帰宅後はメイクを落としてとりあえずシャワーを浴び、湯船を沸かします。その間にごはんを食べて、稽古場映像をチェックしたら、湯船に浸かりながら歌います（笑）。
——めっちゃお風呂に入っていますね。
潤：お風呂もプールも海も好きなんですよ。水が好きなのかも（笑）。お風呂にはエプソムソルトを入れるのがお気に入りです。
——ちゃんと充実した1日を送られている感じです。
潤：何もしない日もありますが、朝と夜のお風呂は絶対に入ります。
——とっておきのリフレッシュ法はありますか？
潤：食べて寝る。カラオケ。サウナ。あとは外の空気を吸う！ 家族と顔の見えるテレビ電話をするのも大事ですね。昨日もしました。気づいたら2〜3時間経っていることもあり、母から「もうしてこなくていいから」と言われました（笑）。
でもそうやって家族と話すことで見えてくるものもあるじゃないですか。役の相談もしちゃいます。あとは、気のおけない親友たちに会いに行って心ゆくまで話します。
——落ち込んだときもそうやって浮上しているのでしょうか？
潤：私けっこう落ち込むことが多いんですよ。とことん落ち込んで、とことん泣きます。ひとりで落ち込むところまで落ち込んだら、家族とのテレビ電話や親友たちとのおしゃべりで元気をもらいます。
家族と親友って絶対に味方してくれるじゃないですか。その言葉ですごく強くなれる。そしたら「この落ち込んでいる時間って無駄だな」と思えてくるので、今、自分がしなければいけないことを整理して切り替えます。寝て、次の日からは別の思考になりますね。
人に対して情は厚いけれど、モノは断捨離！、という潤さん。1日もスッキリして始められるということで、きっとお部屋もキレイに違いないと予想。見習いたいポイントです。
次回は潤さんのバッグの中身を拝見します。お楽しみに！
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撮影／黒石あみ 構成・文／淡路裕子
チャールズ・ディケンズによる不朽の名作、12年の時を経て、再演!!
ミュージカル『二都物語』
【Story】
18世紀後半、イギリスに住むルーシー・マネットは、17年間バスティーユに投獄されていた父ドクター・マネットが酒屋の経営者ドファルジュ夫妻に保護されていると知り、パリへ向かう。無事に再会し父娘でロンドンへの帰途の最中、フランスの亡命貴族チャールズ・ダーニーと出会うが彼はスパイ容疑で裁判に掛けられてしまう。そのピンチを救ったのはダーニーと瓜二つの酒浸りの弁護士シドニー・カートン。
3人は親交を深め、ダーニーとルーシーは結婚を誓い合う仲になる。カートンも密かにルーシーを愛していたが、2人を想い身を引く。穏やかな暮らしが続くかに見えたが、ダーニーは昔の使用人の危機を救おうと祖国フランスに戻り、フランス革命により蜂起した民衆たちに捕えられてしまう。再び裁判に掛けられたダーニーだったが、そこで驚くべき罪が判明し、下された判決は死刑。ダーニーとルーシーの幸せを願うカートンはある決心をし、ダーニーが捕えられている牢獄へと向かう——。
【Staff& Cast】
原作：チャールズ・ディケンズ
脚本・作詞・作曲：ジル・サントリエロ
追加音楽：フランク・ワイルドホーン
翻訳・演出：鵜山仁
シドニー・カートン：井上芳雄
チャールズ・ダーニー：浦井健治
ルーシー・マネット：潤花
マダム・ドファルジュ：未来優希
ヴレモンド侯爵：岡幸二郎
バーサッド：福井貴一
ジェリー・クランチャー：宮川浩
ドファルジュ：橋本さとし
ドクター・マネット：福井晶一
ジャービス・ロリー：原康義
ミス・ロス：塩田朋子
弁護士ストライバー：原慎一郎
荒田至法 / 榎本成志 / 奥山寛 / 河野顕斗 / 後藤晋彦 / 砂塚健斗 / 田中秀哉 / 常住富大 / 福永悠二 / 丸山泰右 / 山名孝幸 / 横沢健司 / 彩花まり / 石原絵理 / 岩﨑亜希子 / 音道あいり / 樺島麻美 / 北川理恵 / 島田彩 / 原広実 / 玲実くれあ
大村つばき / 齋藤菜夏 / 高木郁 / 若杉葉奈 / 張浩一 / 松坂岳樹
【公演スケジュール】
2025年5月7日（水）〜31日（土）
東京都 明治座
2025年6月7日（土）〜12日（木）
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール
2025年6月21日（土）〜29日（日）
愛知県 御園座
2025年7月5日（土）〜13日（日）
福岡県 博多座
▶︎公式サイト
俳優
潤 花
じゅん・はな／1997年9月19日生まれ、北海道出身。元宝塚歌劇団宙組トップ娘役。2016年に102期生として宝塚歌劇団へ入団。雪組に配属され、2017年『ひかりふる路 〜革命家、マクシミリアン・ロベスピエール〜』で新人公演初ヒロインに。いくつかのヒロインを経て、2020年に宙組へ組替え。翌年宙組トップ娘役に就任し、『シャーロック・ホームズ－The Game Is Afoot!－』『Délicieux（デリシュー）！－甘美なる巴里－』で大劇場公演お披露目を果たす。2023年『カジノ・ロワイヤル ～我が名はボンド～』にて宝塚歌劇団を退団。退団後はドラマや舞台に出演し、現在公演中のミュージカル『二都物語』のメインキャストに名を連ねる。
▶︎Instagram：@junhana_official
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