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LIFESTYLE シングルマザー・再婚

2018.10.14

「ルールズ」通りの婚活テクニックで手に入れたセレブ婚の正体は!?〜千田香代さんの場合vol.1

 

人生とは喪失と再生の繰り返しのドラマ。「バツイチ」という離婚経験者たちは、ある意味、喪失を乗り越えてなお強く生き、幸せになることをあきらめない人生のサバイバーでもある。バツという離婚経験が、幸せな結末=マルになる日を夢見て。そんなバツイチたちへのインタビュー。

千田香代さんのセレブ婚から離婚までの道

(取材データ)千田香代さん(44歳)。アメリカの恋愛マニュアル本のベストセラー、「ルールズ」に則って婚活&恋愛を実践し、24歳でN.Y.在住の中国系アメリカ人とセレブ婚。その後3人の子供を出産するが、夫がモラハラであることに気づき、結婚18年目にして離婚。現在は養育費をきちんと払わない元夫と裁判の準備中。

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インタビュー

千田香代さん

1973年生まれ。恵比寿の脱毛サロン「REINE」オーナー。子供のための渋谷区体操サークル「なないろ」を運営するほか、30代女性のためのパーソナル・ブランディング・プロデューサーとしても活躍している。スタジオジブリ・プロデューサー鈴木敏夫さんのラジオ番組にも出演し、バツイチであることを番組内で初めて公表した。心身ともに「すっぴんの本音人生」がモットー。REINE(美肌&顔脱毛サロン) DUCE(パーソナルブランディング)

「私は結婚相手を条件だけで選びました」

巷でよく聞く、「結婚は恋愛とは違う。条件でするもの」という言葉。賛否両論、あると思います。

今回取材した千田香代さんは、まさにその、条件だけで結婚相手を選んだというお方。しかも婚活やデートは、あのアマル・クルーニーもジョージ・クルーニーを落とすのに参考にしたという超・有名恋愛マニュアル本、「ルールズ」の恋愛ルールにすべて従い、その結果、ニューヨークのウォール街に勤めるエリート男性と24歳で見事にゴールイン!

だからこそ、今回のインタビューは20代、30代の婚活女子たちにもぜひ読んでいただきたいのです。

・結婚って条件だけでするとどうなるのか?
・どうすればセレブ婚できるのか。
・せっかくセレブ婚したのに、離婚した理由とは?

―などなど、とっても気になりますよね?

人が愛ではなく、完全に条件のみで結婚したとき、どんな結果になるのか。その一例として香代さんの結婚のお話を見ていきましょう。

「結婚とはステイタス」、「女性は25歳で結婚しないと市場価値が下がる一方」。そんないわゆる昭和時代的な価値観を持っていた香代さんは、「25歳までにいちばん条件のいい相手と結婚するんだ」と決めていたそう。

香代さん(以下、か)「私の人生、すべて計算尽くで生きてきました。高校で1年フロリダに留学したのも、帰国後あえて一学年留年して4大ではなく関西でいちばんいい短大に入ったのも、その方が就職に有利だったから。就活でも、自宅からの通勤時間と就労時間にお給料、すべてにおいていちばん条件のいい関西テレビとロート製薬の2社のみに絞って受けました。とにかく最短で、効率よく、いちばんいいステイタスのものを手に入れる、それが私のプライオリティだったんです」

優秀だった香代さんは、ロート製薬に入社してのちにヒット商品となるCキューブやロートジーブランド、ドゥーテストなどの商品企画を担当し、社内恋愛ののちに婚約。人生は香代さんの計画通り順調に進んでいるように見えましたが、その彼氏の浮気相手の元カノが妊娠し、22歳で婚約破棄に。その後23歳から香代さんの「リベンジ婚活」がスタート。

「ルールズ」を読んで25歳までに絶対「リベンジ婚」する!

か「実際に婚活を始めたのは24歳のとき。意地でも25歳までに結婚してやる、と。周りの子たちはどんどん結婚していく。でもその子たちは私と真逆のタイプだって気づいたんです。それで『私の恋愛がうまくいかないのは、恋愛が苦手だから。だったら研究しなきゃ』と思って。まだネットもない時代だったから、とにかくマニュアル本を読み漁りました」

その頃流行っていたのが恋愛マニュアル本の「ルールズ」。この本、正式には「The Rules〜理想の男性と結婚するための35の法則」という、なんともストレートでキャッチーなタイトル。1995年にアメリカで書かれたこの恋愛の自己啓発本は、世界27カ国で 累計300万部を超えるベストセラーとして、今もなお、ハイレベルな男性との結婚を願う女性たちのバイブル的存在となっています。

か「お風呂で般若心境のように何度も何度も繰り返し読んで、大事な文章にはアンダーラインも引っ張って。結婚式ではブーケの代わりに独身の女友達にその『ルールズ』を渡したほどです。『あなたもこれで幸せになるのよ』って(笑)」

「とにかく『ルールズ』通りに動けば結婚できる」と信じ切っていた「ルールズ教」信者の香代さんですが、一体全体、その「ルールズ」にはどんなことが書かれているんでしょうか。気になるその一部をご紹介したいと思います。

あなたから電話してもかけ直してもダメ。相手が電話で話したいと思うまでじっと連絡を待つこと!

週末のデートの約束は水曜日には締め切る。それ以降の急な誘いには応じない。

デートしても身体を許すべからず。

プロポーズされても一度目は断るべし。もう一度プロポーズしてきた人と結婚しなさい。

さかい(以下、さ)「って、え〜〜〜〜っ!? プロポーズ断られて2回もしてくる人とか居るんですか!?」

恋愛は直感がすべてだと思って生きてきた私にとって、目からウロコの恋愛テクニックの数々…! 

けれどアメリカ人の著者によれば、これら35個のルールを駆使することで、男性はあなたを「他の女性とは違う特別な女性」だと思い、夢中で追いかけてくるんだとか。そしてその追いかけてきた男性の中からいちばんいい男を選べ、というのがこの本が解いている内容。

―要約すると、自分を安売りしないことでいちばん高く売れ、ということですね。

そしてなんと、居たんだそうです、身体の関係も持っていないのに、断られてもめげずに二度目のプロポーズをしてきた男性が!

理想の条件をクリアした男性とハワイで運命の出会い

か「その頃、お見合いやコンパに行きまくったりして同時並行で8人の男性とデートしてたんです。『ルールズ』に従った、プラトニックなおつきあいですが」

その中には1年のうち、8ヶ月は航海に出る船の船長も居たらしいのですが、香代さん的には「夫は家に居ない方がいいから好物件」とか思って居たらしいです。なんか色々おかしいぞ、香代さん!

か「今思えば、自己肯定感がとんでもなく低かったんですよね、私。自信がないからマニュアルを鵜呑みにしたし、結婚相手の収入や肩書きで自分に付加価値をつけたかった。幸せを自分の内側じゃなくて、外に求めて居たんです。」

こだわったのは、男性の学歴や地位、収入。父親がフリーター気質で母親が苦労するのを見てきた香代さんは、「結婚相手の収入が多ければゆとりがある生活ができて幸せ」という価値観を母親から刷り込まれて育ったそう。

そしてようやく条件的に見てベストな男性に出会ったのは、お母様と行ったハワイ旅行でのことでした。

ハワイでナンパしてきた、マンハッタンに住む中国系アメリカ人でウォール街で働く銀行マン、「だけどイケメンではない」というJさん。香代さんが彼にプロポーズされて結婚を決めたのは、出会って3度目のデートのときでした。

>次回に続く

インタビュー・文

さかいもゆる

出版社勤務を経て、フリーランスライターに転身。——と思ったらアラフォーでバツイチになり、意図せず、ある意味全方位フリーダムなステイタスになる。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛ける。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。

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