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2025.09.08

トイレの壁掃除を効率よく安全に行う方法|汚れ別対処法と予防の工夫【専門家監修】

トイレの壁、きちんと掃除していますか? 床や便器ほど目立たないものの、実は尿ハネや湿気による黄ばみや臭いの温床になりがちです。放置すると落ちにくくなるため、正しい方法を知っておくことが大切。この記事では、家庭にある洗剤や100均グッズを活用した効率的な掃除法から、汚れを防ぐ予防策までを徹底解説します。

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Summary

  • トイレの壁汚れは尿ハネや湿気が主因で放置すると悪化する
  • 黄ばみや臭いにはクエン酸、日常汚れには中性洗剤が有効
  • 毎日のひと拭きと換気習慣で汚れや臭いを予防できる

トイレの壁は床や便器ほど目立たないものの、尿ハネや湿気で黄ばみや臭いの原因になりやすい場所です。掃除を後回しにすると落としにくくなるため、正しい方法を知っておくことが大切です。

そこで、この記事では、 京都太秦にあるリフォームのプロフェッショナルであり、お家の困りごとを解決するAtelierBoxさんに効率的かつ安全に壁をきれいにする方法をお聞きしました。

家庭にある洗剤や道具を使って、悩みを解決していきましょう。

トイレの壁が汚れる理由は?

汚れや臭いを落とすには「原因を知ること」が近道。まずは、黄ばみやカビが起こる理由を整理し、掃除方法を選びやすくするための手掛かりをお伝えします。

尿ハネや黄ばみがつきやすい理由

「なんだか壁が黄ばんでいる…?」そんな違和感の正体は、目に見えない尿の飛び散りかもしれません。

トイレの使用時、座っていても小さなしぶきは意外と広く飛んでいます。床だけでなく、壁の下のほうまで届いていることもあるのです。この飛び散りが乾くと、尿に含まれる成分が壁に残り、固くザラザラとした手触りになったり、床から腰の高さにかけて壁紙が黄色っぽく変色したりします。

特に男の子のいるご家庭では、気づかないうちに汚れが広がっていることも…。こまめな拭き取りを習慣にすることで、目立つ汚れを防ぎやすくなります。「なぜここが汚れるのか?」がわかれば、洗剤選びや掃除の頻度も自然と変わってくるのではないでしょうか。

トイレ
(c) Adobe Stock

湿気や換気不足によるカビの発生

もうひとつの見落としがちな原因は、「湿気」。トイレは水を流したり、手を洗ったりすることで、湿気が溜まりやすい場所です。湿度がこもりやすい空間。換気をせずにいると、壁や天井に水分がたまりやすくなります。

特に冬場や梅雨どきなど、外気との温度差があると、壁が結露していることもあるでしょう。そのまま放置すると、カビが発生するきっかけになります。黒っぽい点や、なんとなく壁紙が変色していると感じたら、それはカビのサインかもしれません。

掃除だけではなく、空気の流れを整えることも、壁を清潔に保つ大切なポイントです。換気扇を回す、窓を開ける、除湿剤を置く…。小さな工夫が、見えない汚れの予防につながっていきます。

尿ハネや湿気が黄ばみやカビの原因になる。

家庭でできるトイレの壁掃除方法

身近なアイテムを活用すれば、手軽に壁の汚れを落とせます。ここでは、ウタマロやクエン酸、100均アイテムの特徴を整理し、家庭環境に合わせた実践法を紹介します。

ウタマロクリーナーで日常汚れを落とす

「とにかく手軽に、サッと掃除したい」そんなときに心強いのがウタマロクリーナーです。この中性洗剤は壁紙を傷めにくく、臭いや手垢、尿しぶきなどの日常的な汚れに対応できます。使い方はシンプルで、スプレーして布で拭き取るだけ。水で流す必要もなく、時間がない日でも続けやすいでしょう。

スプレーする量は控えめに。壁が過度に湿ると、かえってカビや変色の原因になることもあります。柔らかい布やキッチンペーパーで、軽くなでるように拭き取ると安心です。

ふだんの掃除にひと手間足す感覚で、取り入れやすい方法といえるかもしれません。

クエン酸で黄ばみや臭いを分解する

「どうしても臭いが気になる…」そんなときは、クエン酸が頼りになります。

尿に含まれる成分はアルカリ性。そのため酸性のクエン酸は、臭いや黄ばみの中和に効果が期待できます。水200mlにクエン酸小さじ1を溶かしてスプレーボトルに入れれば、すぐに使える簡易スプレーの完成です。

壁に直接スプレーすると、液だれしてシミになる可能性他あるため、雑巾に含ませてから拭くのがおすすめです。とはいえ、臭いや汚れは取れても、水分が多いとカビの原因にもなるので最後に、乾いた雑巾で水分を拭き取り、壁を乾燥させることが重要です。

自然由来の成分で、安心して使えるのも嬉しい点です。こまめな臭い対策として、取り入れてみてもいいかもしれません。

クエン酸
(c) Adobe Stock

100均グッズやシートで時短掃除

「掃除道具をそろえるのが面倒…」そんなときには、100円ショップのアイテムが味方になってくれるでしょう。

メラミンスポンジは、軽くこするだけで表面の汚れを削り落とす働きがあります。黄ばみや黒ずみが気になるときに試してみると、見違えるようにきれいになるかもしれません。

ただし、メラミンスポンジは研磨作用がある為、トイレに柄の凹凸が多い壁紙を使用している場合は注意が必要です。研磨剤が入っているスポンジで擦ると、壁紙が削れて傷つけることになります。メラミンスポンジは非常に便利なお掃除グッズですが、その特性を理解した上で正しく使うことが大切です。

また、使い捨ての掃除シートも便利ですよ。シートをクイックルワイパーに取り付けて使えば、かがまずに広範囲を拭けるため、腰への負担も軽減されます。気がついたときにサッと拭く習慣があれば、汚れもたまりにくくなるでしょう。忙しい日常の中で、無理なく続ける工夫として重宝するはずです。

中性洗剤・クエン酸・100均グッズで対応可能。

「きれい」を保つための予防と習慣

一度掃除しても汚れは繰り返し発生します。ここでは、負担を増やさず清潔さを保つための拭き取り習慣や換気の工夫を提案します。

日常的にできる簡単な拭き取り習慣

「気がついたときに拭く」―それだけで、汚れの蓄積を防ぎやすくなります。

毎日きちんと掃除をするのは難しくても、朝のトイレ使用後や夜の歯みがき後に、壁の下のあたりをさっとひと拭きするだけでも十分です。トイレットペーパーにウタマロクリーナーや消臭スプレーを少量しみこませておくと、汚れ落ちもスムーズになるでしょう。

目立つ汚れがなくても、拭くことで見えない尿しぶきや手垢を取り除けます。続けるうちに「きれいな状態が当たり前」と感じられるようになるかもしれません。

決して完璧でなくていい。できる範囲で習慣にすることが、負担なく清潔を保つ近道になりそうです。

トイレットペーパー
(c) Adobe Stock

換気や消臭で臭いを抑える工夫

掃除だけでは取りきれないのが、トイレ特有のこもった臭いです。ここでもう一歩、換気や消臭の工夫を取り入れてみませんか?

トイレは臭いはもちろん、湿気やほこりがたまりやすい場所なのでトイレの換気扇は、24時間つけっぱなしにしておくことが推奨されます。窓がある場合は少し開けておくだけでも、空気が入れ替わりやすくなるでしょう。

さらに、市販の消臭ビーズやスプレーを活用すれば、臭いを感じにくくなります。最近では、香りが控えめでインテリアになじむタイプも多く販売されており、見た目の印象にもやさしくなじみます。

湿気と臭いが抑えられることで、カビの発生も予防しやすくなります。掃除とセットで取り入れておくと、より快適な空間を保てるようになるでしょう。

毎日のひと拭きと換気で汚れと臭いを防止。

最後に

POINT

  • 壁汚れの原因は尿ハネと湿気が大半
  • ウタマロやクエン酸で日常汚れと臭いに対応
  • 換気・消臭の工夫で臭いやカビの再発を防げる

トイレの壁掃除は「原因理解」と「適切な方法選び」で驚くほど簡単になります。ウタマロやクエン酸、100均グッズをうまく使い、日々の習慣に取り入れれば清潔さは長続きします。家族や来客にも安心な空間を作るため、今日から取り入れてみましょう。

TOP・アイキャッチ・吹き出し画像/(c) Adobe Stock

どうもとふみやさんのプロフィール写真

監修

堂本章弥(どうもと ふみや)

株式会社Atelier Box代表取締役。
リフォームやインテリアの提案を通して、お客様に豊かなライフスタイルを提供している。増改築相談員、インテリアデザイナー、空間ディスプレイデザイナー1級の資格を保有。趣味は建築物巡り。国内問わず毎年数回は旅行をし、旅先の建築物や町の雰囲気を満喫している。

構成・執筆/京都メディアライン

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