Summary
- 「サシェ(sachet)」はフランス語で「におい袋」を意味する。
- 化粧品の試供品から香り袋まで、用途は多岐にわたる。
- ビジネスでは「小分けパウチ」、暮らしでは「香り袋」を指す。
「サシェ」という言葉、耳にしたことはあるけれど、「具体的に説明して」と言われると意外と難しい…。そんな人も多いのではないでしょうか?
実はこの言葉、化粧品のサンプルから香り袋、アロマ雑貨まで、さまざまな場面で登場しています。小さな袋の中に詰められた香りや体験は、暮らしをほんの少し豊かに彩ってくれるもの。
この記事では、ビジネスシーンと日常の両方で活躍する「サシェ」の魅力と使い方を、100%植物性のキャンドルやサシェを作る、ソイキャンドルデザイナーの木村吏江さんにお聞きしました。エレガントに解き明かしていきましょう。
サシェとは? 意味を確認
「サシェって何?」と疑問を抱く人が増えています。まずはその語源と基本的な意味を知ることで、暮らしにセンスよく取り入れるヒントが見えてきます。
サシェの語源と基本的な意味
「サシェ(sachet)」はフランス語で「小さな袋」を意味します。中には香りを閉じ込めたり、少量の中身を包んだりする役割を持つものが多く、素材も布や紙、アルミなどさまざま。
日常的には、衣類用の香り袋や、化粧品の試供品パッケージにこの名前が使われています。
まさに「暮らしに寄り添う小さなパッケージ」といえるでしょう。
辞書には次のように記載されています。
サシェ【フランスsachet】
《「サシエ」とも》におい袋。香粉(こうふん)などが入っていて、たんすの引き出しなどに入れておく小袋のこと。
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)

英語ではどう書く? ビジネス文脈での正確な理解
英語でも「sachet」と表記され、調味料や医薬品の小袋、化粧品サンプルの包装など幅広く使われています。たとえばカタログに「サシェタイプ」と書かれていたら、それは“個包装パウチ”のこと。商品開発やマーケティングに関わる人にとっては、知っておきたい基礎知識です。
よく混同される「サシェット」「パウチ」との違い
似た言葉に「サシェット」や「パウチ」があります。「サシェット」は「かわいらしい香り袋」を丁寧に表現する際に使われることも。
一方「パウチ」は食品を密封するアルミ素材や合成樹脂製の袋などを指します。辞書には次のように記載されていますよ。
パウチ【pouch】
[名](スル)《小袋の意》
1 食品を密封する、アルミ素材や合成樹脂製の袋。洗剤などの詰め替え容器にも使われる。「レトルト―」
2 印刷物などの用紙を保護するため、薄いフィルムではさみ、熱で密着させること。また、そうしたもの。
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
見た目は似ていても、言葉の意味や使われ方には微妙な違いがあるのです。
「サシェ」はにおい袋を意味し、香り袋や個包装など幅広く使われる。
化粧品やシャンプーに登場する「サシェ」の使われ方
商品サンプルなどで目にする「サシェ」。どのような目的で使われているのかを掘り下げます。
サシェパウチとは? 使い切りタイプが選ばれる理由
化粧品やシャンプーの試供品でよく見かける「サシェパウチ」。これは少量を密封し、携帯性と清潔さを兼ね備えた優秀パッケージです。旅行やジムのお供にもぴったりで、「まずはお試し」という体験をスマートに叶えてくれます。
化粧品業界での活用事例|顧客体験を高める工夫
有名コスメブランドが新作のサシェを郵送し、「使ってみて!」と顧客に体験を促すキャンペーンは定番。香りやテクスチャーを実際に試せることで、購買意欲を後押しします。小さなパウチが、ブランドとお客様をつなぐ大切な架け橋になっているのです。

マーケティング視点で見るサシェのメリットと注意点
サシェは「まずは体験」を提供できる強力なマーケティングツール。ただし中身が化粧品や食品の場合は、使用期限や保存状態に注意が必要です。きちんと管理されたサシェは、ブランドの信頼度を高める大切な役割も担っています。
サシェは使い切りパウチとして清潔・携帯性を備え、体験型PRに役立つ。
香りで空間を彩る、香り袋としての「サシェ」
雑貨店やギフトで人気のサシェ。香り袋としての魅力や使い方を紹介します。
玄関やクローゼットでの香り活用法
香り袋タイプのサシェは、インテリアとしても人気。玄関に置けば「ようこそ」の香りで迎えてくれ、クローゼットに忍ばせれば衣類にほのかな香りが移ります。湿気対策を兼ねてドライハーブを仕込むのも賢い工夫。小さな袋一つで空気感まで変わるのはサシェならでは。


