アラフォー女子のセカンドハウス物語【FP里香の場合】/story3 | Domani

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2018.11.29

アラフォー女子のセカンドハウス物語/夫と一緒のベッドに寝るのは…【キャリアカウンセラー里香の場合3】

マイホームと別に、自分だけの「セカンドハウス」を見つけたワーキングウーマンの実録ストーリー。神戸と東京で暮らすキャリアカウンセラー里香さん(仮名)の最終回。

Text:
南 ゆかり(フリーエディター)
Tags:

story3 神戸と東京のデュアルライフ

Profile
里香さん(45歳)夫・娘ひとり
職業/キャリアカウンセラー
趣味/美術館めぐり、旅行
住まい/兵庫・神戸(戸建・購入・約70坪・6LDK)
    東京・青山(分譲マンション・50平方メートル・1LDK)

○story1 できたてのマイホームにひとりきり
○story2 賃貸の屈辱からマンション購入へ

夫と娘の楽しい神戸生活

里香が東京にいる間、神戸の家では、管理職になって時間に余裕ができた夫と大学生の娘のふたり暮らしが、すっかりなじんでいた。それどころか、娘のパパっ子ぶりは加速していて、ほんとうに仲がいい。夫は朝5時から読書をしたり近隣の山を散歩して、その後朝食を作りながら娘との会話を楽しんでいる。学習好きの夫は最近、TOEICのための勉強に精を出しているらしく、娘と英語力を張り合ったりしている。娘のほうは、大学に入って演劇に目覚め、将来は舞台俳優の道に進みたいという。こうした近況を、里香は関空から神戸の家に帰る車の中で、夫から報告として聞く。そして、関西でのテレビ出演や取材、講演をこなし、いくつかの原稿を仕上げ、家族3人で過ごして、また東京に戻る。

夫と娘がそれなりに楽しく生活している神戸と対照的に、里香の青山ライフは大部分の時間をひとりで過ごす。

「東京では日中打ち合わせをして、取材を受けて。仕事関係の人と食事に行く以外は、紀ノ国屋やディーン&デルーカで惣菜を買って帰って、マンションで食べます。テレビはそもそも観ないから置いてなくて、その代わり、本を読んだり、ヨガをしたり、ほぼ引きこもってます。休日は、近くの美術館や庭園をめぐったり、ショッピングに行ったりするのが楽しみですね。

あまり広くないから家具は置かないようにして、パソコンはソファの上で、あとはベッドがあるだけ。本棚や仕事の資料も置きません。ものは少なくてガランとしてます。ただ、クローゼットの中だけはぎっしり(笑)。取材を受けるときや講演のためのスーツ、たまに食事に行くときのワンピース、美術館に行くときのデニムやニット…。そしてクローゼットの一角には、私の愛するパンプスたちが、たくさん!」

ジミーチュウの靴と青山のセカンドハウス

里香が最初のジミーチュウを買ったのは、キャリアカウンセラーの資格を取った33歳のときだった。テレビ出演があるからと奮発したベージュの7センチヒール。テレビにはまったく映ることもなかったけど、それは問題じゃない。あのベージュのハイヒールは、里香自身のスタートラインのようなもので、今もときどき履いてみる。

このジミーチュウ1足目から10年ちょっとで、その数は50足に増えた。玄関の靴箱と、ベッドルームのクローゼットとに分けて、ようやく収納できる数だが、たまにしか履かないものは、神戸の家の靴箱にしまってある。

「新年や新年度の始まり、誕生日や大きな仕事を成し遂げたときに、1足ずつ。最近は、スパンコールつきのハイヒールを自分にプレゼントしました。靴は、足がきれいに見えることが絶対条件。甲と指の付け根は華奢に、足首は細く見えて、そして女性らしいこと。移動のときはフラットシューズが多いけど、講演で人前に立つとき、人と会うときは、ハイヒールに履き替えて、気持ちを高揚させるんです」

その効用は案外大きく、里香のセミナーや講演は、自身の失敗体験なども交えつつ、笑いと涙ありの劇場型で大人気だ。中でも、結婚直後の社労士としての失敗談は、つかみのネタにして笑いを取っている。最近は、ユーモアある里香の講演に女性ファンも集まるようになってきた。

今週末は、夫と娘が東京に遊びに来るという。3人で食事をしても、青山のマンションには里香だけが帰って、ふたりはホテルに泊まるのが、いつものパターンだ。里香が夫と一緒のベッドに寝るのはもう10年以上ごぶさただということと、1日の終わりはやっぱり自分の部屋で自分ひとりで、静かに過ごしたいという思いが強い。3人で食事をした後に、こっそり行きつけのバーに寄って、お気に入りのワインを1杯だけ飲んで帰ることもある。

そしてその翌週末は、里香が四国での講演をした後、神戸の家に帰る予定だ。キャリアカウンセラーの資料や書籍はこちらに置いてあるので、家にいるときはそれらを見返したり、勉強する時間にあてる。食事は夫が作ってくれるし、掃除は娘がやってくれるので、家の仕事で時間を取られることもない。感謝の気持ちは…。

言葉で表すのもいいけれど、家族3人で家の裏山を散歩するなにげない時間を大事にしようと思う。なんでもない小さい話題を楽しむ時間を大事にしようと思う。これだけは、どんなにお金を使っても手に入れられるものではないから。そして、夫はいつまでたっても頼りになる“知恵袋”。夫婦が年金生活に入ったら、「ふたりで毎日勉強しよう」と決めている。そのための年金計算は、里香の得意とするところだ。(終わり)

南 ゆかり

フリーエディター・ライター。10/5発売・後藤真希エッセイ『今の私は』も担当したので、よろしければそちらも読んでくださいね。CanCam.jpでは「インタビュー連載/ゆとり以上バリキャリ未満の女たち」、Oggi誌面では「お金に困らない女になる!」「この人に今、これが聞きたい!」など連載中。

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