思い出のなかにはいつも!愛しのあのキャラクターが…
皆さん、サンリオのキャラクターって、いくつご存知ですか?キティちゃん、マイメロディ、キキ&ララにけろけろけろっぴ…、こうしてパパパっと思いつく名前を並べていくと、何となくその人の年代が想像できてしまうから不思議ですね。
サンリオは、1973年に登場したコロちゃんからはじまり、今や450を超えるキャラクターが所属する”事務所”なんですよ。
子どものころに使っていたお弁当箱や文房具など、記憶をたどると、いつもどこかにかわいいキャラクターがいませんでしたか?筆者の場合は、持ち物がすべてポチャッコでした。当時は「ファンである!」という強い自覚こそ持っていませんでしたが、ポチャッコのことがかなり好きだったのだと思います。
大人になって初恋の人の名前も顔もきれいに忘れている状況ですが、初恋のキャラクターであろうポチャッコのことは、一緒に過ごしていた時間を今も鮮明に思い出せるんですよね。ポチャッコのノートに書いていた友達との交換日記が楽しかったなとか、連絡帳のクリアケースが破れたときはショックだったとか…。それもこれもポチャッコが今も変わらずにいてくれているおかげかな、なんて思ったりするのです。
白熱するサンリオキャラクター大賞!シナモンやプリンの眩しさが染みる
そんな80年代生まれにはたまらない存在であるポチャッコ。かつてはキャラクター大賞で5連覇を達成し「いちご新聞」の話題を独占するほどの人気を誇っていましたが、近年では苦戦続き。華々しく結果発表会が行われるピューロランドの会場では、シナモロールやポムポムプリンといったニューフェイスたちが熱いバトルを繰り広げているわけですよ。
ポチャッコと同じく犬をモチーフにしたキャラクターたちが、キラキラしたスポットライトを浴びて、王者の座を巡って激突しているなか、悔しい時間を過ごしてきました。
近年では、あのキティちゃんですら、3位以内に入ることができずにいるシビアな状況が続いています。リオオリンピックの閉会式では、東京のPR映像のなかでチアリーディングを世界に披露するという大活躍を見せていたにも関わらずですよ。
サンリオのキャラクター層の厚さを改めて感じるとともに、新進気鋭の眩しさを醸し出すシナモンやプリンに推される、おっちょこちょいなポチャッコを応援せずにはいられません。80年代生まれ同士の切ない想いがこみ上げてくるわけです。
2018年は悲願のトップテン入りを果たし、こちらが思わずもらい泣きしそうになるほどの感動がありました。ポチャッコ、がんばった!
長くなってしまいましたが、グッズを手に取るだけでもキュンとしびれる思い出に浸れるサンリオのキャラクター。本連載では、サンリオのデザイナーへのスペシャルなインタビューやキャラクター通の方々のとっておきのエピソードなども盛り込みながら、思わず明日話したくなるサンリオキャラクターの世界をご紹介していきます。
あなたの記憶の片隅にいるあのキャラクターのちょっと意外な横顔をのぞき込めるかもしれませんよ。どうぞお楽しみに。
(C)’73,’76,’88,’89,’96,’01,’19 SANRIO 著作(株)サンリオ
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朝岡真梨
世界50か国200都市を超える海外旅行の経験をもとに、各地のグルメや観光スポットの魅力を紹介している。最新のIT機器に関する取材も多く、女性目線からの分析が得意。キャラクターや英語にも明るく、コピーライティングの分野では他業種に関わっている。 旅行先ですったもんだした体験や主婦業をラクして乗り切るヒントを綴っている「遊んでばかりのスナフキン」が人気。 Instagram:@yans_publisher Twitter:@Yans_Publisher