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2019.03.25

アラサー女性の「ごくごく普通」ってたまに苦しくなる… 【リラックマたちが教えてくれる人生で大切なこと】

 

リラックマが居候している都内のOLカオルさんの日常を描いた、ちょっと不思議な12か月のストーリーが、Netflixのストップモーションアニメーションで全世界に配信されます。おやつを食べたり、お掃除したり、お洗濯したり…、何気ない暮らしに溶け込むリラックマとコリラックマ、そしてキイロイトリ…!アラサー女性の心の隙間に寄り添ってくれるかわいい物語の魅力に迫ります。

Text:
朝岡真梨

リラックマたちと暮らすOLカオルさんの暮らしぶりがついに明らかに!Netflixのストップモーションアニメーションが4月19日より公開

お気に入りの黄色いビーズクッションでゴロゴロしながら、ごはんとおやつを楽しみに悠々自適な暮らしを送っているらしいリラックマ。2013年に登場してから、世界中の人々を魅了している人気キャラクターです。ぬいぐるみやグッズを愛用している女性も多いのではないでしょうか。

リラックマはもともと、“OLのカオルさんの家におじゃましたまま居候している着ぐるみ”という、かなり謎めく設定なんですよ。今回、Netflixで配信されるストップモーションアニメーションのなかでは、今まで姿を見せることがなかったOLのカオルさんが、主人公として描かれています。

リラックマとコリラックマ、そしてキイロイトリとの共同生活ってうらやましすぎる! と思いましたが、彼らの大好物であるホットケーキやおだんごなど、おやつ代がバカにならなさそうな日常が明らかになっています。

これってわがまま!? アラサー女性の「ごくごく普通」ってたまに苦しくなる… 

現代社会における私たちの日常は、小さなストレスで溢れています。仕事、恋愛、家事に子育て…、学生のころは毎日カフェでお茶していたお気楽な友人たちとも、時間をあわせて会うこと自体が難しくなったりする現実に、直面することもしばしば。

人は人、自分は自分と割り切っているつもりでも、何気ない誰かの言葉に、ふと寂しさを感じたことってありませんか?ライフスタイルが一人ひとり違うように、幸せの形もみんなそれぞれ。頭ではわかっていても、なかなか心が追いついていかないアラサーの心情が、カオルさんを通して、じんわりしみ出してくる部分に切なくなりました。 

筆者はピコピコなり続けるLINEのグループトークが鬱陶しくって、もう何年も前にLINE自体をやめてしまった極端な性格なのですが、会う人、会う人に「え?イマドキLINEやってないんですか?」という驚きとともに、迷惑顔をされることも珍しくありません。最近はすっかり慣れてしまいましたが、昔は「すみません、なかなか使いにくくって…」と、なぜか謝っていた時期もありました。

「どうしても連絡とりたい人は、電話でもメールでも連絡手段はいくらでもあるし」と割り切ってみたら、意外と不都合が生じていないので、「今後も再開なんてしないぞ!」と図太く生きていく決意を固めた一方、真面目すぎることがコンプレックスというカオルさんのスマホには、マウントをとってくる友達からのプチ自慢メッセージがちょいちょい送られてくるんですよね。「何の報告?」と、面倒を感じるシチュエーションが、美しい日本の四季を背景に炸裂していきます。

「だから、そんなのやめなって!」と忠告したくなるような瞬間に、そっと寄り添ってくるのが居候中のリラックマやコリラックマ、そしてキイロイトリ。特に何かの役に立ってくれるわけではないのですが、暮らしのなかにおける本当に大切なコトって、ちょっとツライときに、そばにいてくれる存在だよね!と改めて実感させられたりしました。それがたとえ、着ぐるみのクマだったとしても。 

カオルさんが過ごすストップモーションアニメーションの世界は、心地のいい風が吹いていたり、生き生きとした光に包まれていたり、色彩豊かで美しい光景が溢れています。夕暮れ時のちょっと寂しい時間帯にも、雨が続く薄暗いシーズンにも。

しかし、会社にいけば、イヤミな上司に失礼な後輩。けっして特別ではない、よくいる人々に囲まれているカオルさんの日常が、キラキラしているように見えて驚くほどリアルだから、見ていてどんどん引き込まれてしまうのです。ライフステージが大きく変化してゆくアラサー女性が、一度は感じたことがある孤独感や疎外感に、真面目な人も、大ざっぱな人も、きっと共感する場面があるはず。

年を重ねるごとに素直じゃなくなるけれど、ちゃんと言葉に出して伝えよう

焦げちゃったホットケーキにしょんぼりしたり、つまみ食いしようとして怒られたり、部屋のお掃除に精を出したり、リラックマやコリラックマ、そしてキイロイトリからみた日常のすったもんだも、すごくかわいらしい今回の作品。

ちょっと驚いたのが、リラックマも、コリラックマも、キイロイトリも、「おっ」とか「あっ」とか「ピーピー」など声は出しますが、あのシュールな名言が封印されているという点です。その分、表情やしぐさがわかりやすく表現されているのですが、セリフらしいセリフがない分、まるで自分の部屋にいるぬいぐるみの心情を読み解いているような気分にもさせられました。

だまってそばにいてくれる。隣にいる人に、おだんごを分けてあげる。いいときも、わるいときも、カオルさんがリラックマたちに話しかける素直な言葉に、すべてのストーリーを通じてキュンと胸を打たれます。

年齢を重ねるにつれて、自分の性格の厄介な部分がより際立ってきたせいか、近しい人に、なかなか本音を出せないもどかしさを感じる昨今。カオルさんがリラックマたちに話しかける絶妙なやさしい言葉を聞きながら、普段の何気ない会話の大切さにも気づかされたりしました。ちゃんと口に出して言わないと伝わらないことってありますものね。わかっていても、うまくできていない自分への反省も感じます。

決して器用ではないカオルさんの生き方に似ている人も、そうじゃない人も、リラックマやコリラックマ、そしてキイロイトリとの不思議な暮らしが教えてくれるメッセージは、明日の悩みを少しだけ軽くしてくれるかもしれませんよ。まるで映画を見ているかのような不思議な世界には、ゆる~い癒しが満載です。

Netflixオリジナルシリーズ「リラックマとカオルさん」は、2019年4月19日(金)よりNetflixにて全世界独占配信

【キャスト】
多部未華子ほか
【スタッフ】
脚本:荻上直子
クリエイティブアドバイザー:コンドウアキ
監督:小林雅仁
製作著作:サンエックス株式会社
監修:サンエックス“リラックマチーム”
アニメーション制作:ドワーフ
作品ページ
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ライター

朝岡真梨

世界50か国200都市を超える海外旅行の経験をもとに、各地のグルメや観光スポットの魅力を紹介している。最新のIT機器に関する取材も多く、女性目線からの分析が得意。キャラクターや英語にも明るく、コピーライティングの分野では他業種に関わっている。 旅行先ですったもんだした体験や主婦業をラクして乗り切るヒントを綴っている「遊んでばかりのスナフキン」が人気。 Instagram:@yans_publisher  Twitter:@Yans_Publisher

 

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