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LIFESTYLE 家事

2019.05.06

「夫婦で共働き。育児を頑張るために家事は外注しても…いいですか?」【Dr.アグネス・チャンの教育お悩み相談室】

子連れで仕事をしたことで巻き起こった「アグネス論争」を経て、次男妊娠中にはアメリカ留学。3人の息子を育てながら第一線で活躍し続け、仕事と育児を両立してきたアグネス・チャンさんの家事観とは? 常に時間に追われているワーママの悩みにお答えします。

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【お悩み】家事に充てる時間をお金で買おうと考えています

子どもが生まれて、夫と「夫婦二馬力で働くのだから、お金で解決できることは解決して、家族で過ごす時間や仕事に集中できる時間を増やそう」と話し合いました。職場復帰したばかりでまだ様子見中ですが、もう少し落ち着いたら、掃除や料理の家事代行サービスを利用してみようと検討中です。(35歳・子ども0歳/女)

【Dr.アグネス・チャンの答え】まずは、家族全員で家事をしてみては?

経済的な状況が許すなら、家事代行サービスを利用するのはいいと思いますよ!ただ、子どもたちは、家事ができるように育てたほうがよいと思います。ひとりでも生きていける力と自信があれば、人生が自由でラクになりますから。

わが家では基本的に、家事はみんなの責任。「みんなそれぞれ、100%やるつもりでいましょう」というスタンスで、子どもも含めて家族みんなで家事をするようにしていました。もちろん、小さいうちはできないこともあります。火を使うのは危ないとか、高い棚には手が届かないとか。また、家事には優先順位をつけます。たとえば食事は絶対に手づくりにしたいし、ホコリのせいで病気になるのはイヤだから掃除はきちんとやる。でも片づけは適当でいいとか、衣類は清潔であれば多少シワくちゃでもいいなど、緩急つけて手を抜けるところは抜いていました。そうこうしているうちに、息子たちは家事全般ができるようになり、まったく料理ができなかった夫も腕が上がりました。息子たちも料理好きに育って、自分で食べたいものをつくるようになったんです。

昨年の夏、アフリカでインターンをしていた三男が「今日、ヤギ肉が安かったから買ったんだけど、何をつくればいいと思う?」と家族にメッセージを送ってきたんです。長男はすかさず「シチューがオススメ!」と返信し、私はステーキのおいしい焼き方を送りました。でも実は、私はヤギ肉を料理したことがなくて、「ランプ肉に似ているから、ステーキがいいかも?」思っただけ(苦笑)。優しい三男はシチューとステーキの両方をつくってくれましたが、料理上手の長男が提案したシチューのほうが正解だったようです(笑)。料理を覚えてから20年近く経った今、兄弟でこうして料理の話をしているのを見るとうれしく思います。

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撮影/田中麻以 構成/酒井亜希子(スタッフ・オン)

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『未知に勝つ子育て:AI時代への準備』

アグネス・チャン著
定価:1,400円(税抜) 
発売元:小学館

教えてくれたのは…

アグネス・チャン

歌手・エッセイスト・教育学博士/ 1955年、香港生まれ。1970年代より日本で歌手として活躍し、上智大学国際学部を経て、カナダのトロント大学(社会児童心理学)を卒業。1989年、アメリカのスタンフォード大学教育学部博士課程に留学し、1994年に教育学博士号を取得。長男、次男、三男も母校スタンフォード大学に合格して話題となる。現在、ユニセフ・アジア親善大使、日本対がん協会ほほえみ大使など芸能活動のみならず幅広く活躍。2018年春の叙勲で旭日小授章を受章。2019年4月出版の著書『未知に勝つ子育て:AI時代への準備』(小学館)には、AI時代の家庭教育のヒントが満載!

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