【お悩み】専業主婦のママとのギャップを感じます
保育園時代は子どもの同級生のママもみんな忙しかったからそれほど気にならなかったのですが、小学校に入学したら専業主婦のママも少なくなく、ママ同士の距離感のとり方に戸惑っています。先日、初めて保護者会に出席し、PTAの雰囲気もなんとなくわかりましたが、どうやら苦手な雰囲気…。それでも努めて仲よくしておいたほうがよいのでしょうか?(43歳・子ども7歳/女)
【回答】子どものクラスメイトのママと、必ずしも友達になる必要はなし!
共働きで忙しくしていると、PTAや母親同士のつきあいを煩わしいと感じてしまうこともありますよね。仕事をしている人とそうでない人で、価値観のズレを感じることもあるでしょう。
私は、子どもの友達のお母さんとは、仲よくなりすぎないように距離をとっていました。もちろんふつうにコミュニケーションはとりますし、学校のためにボランティアしてくれているママには感謝の気持ちも伝えます。
でも、わざわざお茶の約束をしたりするほど仲よくなると、自分の子と相手の子を絶対に比べてしまうし、家族や家のことで「あの子のおうちは…、お父さんは…」などとマウンティングに発展することになりかねません。万が親同士が一気まずくなったら、子どもの友情にもひびが入りかねませんし。今でもこのポリシーは正しかったと思っています。
子どもは子ども、親は親。親同士は友達にならなくてもよいと思いますよ。
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撮影/田中麻以 構成/酒井亜希子(スタッフ・オン)
アグネス・チャン著
定価:1,400円(税抜)
発売元:小学館
教えてくれたのは…
アグネス・チャン
歌手・エッセイスト・教育学博士/ 1955年、香港生まれ。1970年代より日本で歌手として活躍し、上智大学国際学部を経て、カナダのトロント大学(社会児童心理学)を卒業。1989年、アメリカのスタンフォード大学教育学部博士課程に留学し、1994年に教育学博士号を取得。長男、次男、三男も母校スタンフォード大学に合格して話題となる。現在、ユニセフ・アジア親善大使、日本対がん協会ほほえみ大使など芸能活動のみならず幅広く活躍。2018年春の叙勲で旭日小授章を受章。2019年4月出版の著書『未知に勝つ子育て:AI時代への準備』(小学館)には、AI時代の家庭教育のヒントが満載!