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LIFESTYLE 子育ての悩み

2019.05.30

保育園が見つからない…保活に疲れ果てたママに救世主現る!【ワーママの転職/ゆうみさんの場合・前編】

 

転職のスタイルは十人十様。成功ポイントも人それぞれ。ひとりめは、待機児童に悩んだあげく、ある行動に出た、ゆうみさんの場合。

Text:
南 ゆかり(フリーエディター)
Tags:

保育園に入れないなら、ご近所ネットワークに頼る!
懐かしくて新しい育児法

  ●PROFILE
ゆうみさん(仮名)・40歳・東京都江東区在住
IT関連企業・コンサルタント
9歳と7歳の女児をもつ

●キャリア遍歴
・22歳、出版社に就職。
・半年で退社して渡米。
 フロリダのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートのスタッフとして2年間勤務。
・26歳で帰国。人材関連企業の営業職に。
・30歳で結婚し31歳で第一子を出産(女児)。夫の転勤にともない、札幌で育児休暇。
・32歳、東京に戻る。長女が保育園に入れず、職場復帰を断念して第二子を出産。
・計3年の育児休暇を終えた時点でも保育園に入れず、ご近所の60代以上のグループに預けて仕事復帰。
・35~38歳、人事コンサルタントの仕事をしながらビジネススクールに通い、MBA取得。
 子どもは小学生に。
・38歳、自由な仕事スタイルを模索して退社。フリーで仕事をしつつ1年間専業主婦となる。
・39歳、IT企業にコンサルタントとして再就職。

アメリカで知った「やるほど自分に返ってくる」面白さ

フロリダのディズニーで働くまでは、「小金持ちでも捕まえてサクっと結婚しよう」なんて考えていました(笑)。ところが、アメリカのチップ制度の下で働いて、「やればやるほど自分に返ってくる」ことを体験すると、もっと仕事がしたくなる。成果をあげたくなって、帰国後は営業職を志願しました。業績もあげていたし、産後も1年で仕事に復帰するつもりだったのですが…。

ところが、タワーマンションが急増していたこの周辺では、保育園に入ることができず、それならと続けてふたり出産し、入園の機会をうかがっていました。ところが、翌年もその翌年も保育園に落ち続け…。

私、いつになったら仕事復帰できるのかしら。保育園に入れられるのかしら。そんなふうに悶々としながら、保活にも疲れ始めていたある日。公園でふたりの子どもを遊ばせていたら、60代の女性に声をかけられたんです。

「あなた、美容くらい行きなさいよ」

よほどボサボサで疲れて見たのでしょう。聞けば、その女性は同じマンションの住人でした。その後マンションの自治会での集まりがあったとき、雑談の中でふと私が、「仕事したいんです」と言ったことに、ものすごく共感してくれて、「いくらでも子どもは預かるわよ」と話はトントン拍子に進んで。

あとから知ったのですが、その女性は元キャリアウーマン。管理職になるタイミングで、男性社会の中での生きにくさに悩み、退職したのだそうです。自分ができなかったぶん、「仕事頑張って」と応援してくれて、さらに同年代女性たちの仲間7人が集まり、交代で子どもたちを見てくれることになったのです。

子どもたちにとっては、おばあちゃん世代と遊ぶのは、とても楽しいみたいで。ときどきお泊まりもしていましたし、娘たちの好物はお饅頭という渋好みになりました(笑)。

仕事を休んで娘と向かい合った1年間

マンションの人脈のおかげで仕事に復帰することができたのですが、やっぱりがむしゃらな性格で営業をするスタイルに、少しずつ体が悲鳴をあげ始めました。まだフレックス制度もなかったし、体力勝負で頑張って。その頃の私には、自分の主張を通したり上司に交渉したりするスキルも度胸もなかったのです。情けなくて、悔しくて、自分の価値をもっと上げたくて、ビジネススクールに通い始めました。仕事は少しずつセーブしながら、そしておばあちゃんネットワークに頼りながら。

そのとき、娘は小学校に上がっていました。退社を決めたのは、体力と気力をフル回転させる仕事に限界を感じたのと、「1年だけは娘とじっくり向き合ってみよう」と思ったことがきっかけです。それは、思いのほか自分のやりたいことをじっくり考える時間にもなり、それが次の転職につながりました。

大事なのは、時間の自由度がある仕事。これまでやってきたコンサルタントとしてのキャリアは生かしつつ、プロジェクト単位でかかわれる、フリーランスに近い働き方が理想的。こうした条件が明確になると、自然と転職先候補は絞られてきました。(後編に続く)

南 ゆかり

フリーエディター・ライター。半年にわたって取材・執筆した書籍『真夏も雪の日もかき氷おかわり!』が6月28日小学館より発売されます! ほかにOggi誌面「お金に困らない女になる!」「この人に今、これが聞きたい!」などなど連載中。

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