Q:時短勤務になってから、思い切り仕事をしている女性がうらやましくて…
答える人/白鳥 舞(キャリアマーケッター)
A:あえて「残業デー」をもうけることでストレス削減
私自身もワーママになってから、時短勤務であることを「足かせ」としか感じられない時期がありました。仕事を調整してもらえるのは心からありがたく感謝している一方で、本当は自分がやりたいことを頭を下げて他人にお願いすることに、常にやるせなさストレスを感じていました。
私の場合は「働く時間を、少しだけ増やす」ことが解決のきっかけでした。まずは月に1日だけ「残業デー」をつくったのですが、思う存分仕事をした時の解放感、充実感、心地よい疲れといったら…。そのときはシッターさんを短時間利用したのですが、それだけで心のゆとりと満足度が変わりました。
そうして心の棘がとれた時に気付いたのは、「だれにとっても時間は無限ではない」こと。1日は24時間で、体力の限界もあれば、仕事以外にやることもあります。だからこそ必要なのは、「自分にとって最適なバランス」を見つけ、自分で人生の時間割りをつくることだったのです。
「ワーママ」として強制的な時間割り改編が生じたおかげで、今のあなたは「大切/そうでもない」「残す/捨てる」の判断力も、限られた時間を充実させる行動力も、以前より高まっているはず。
今のつらさは、「毎日、何をして生きていきたいか」という大きなテーマに向き合う最大のチャンスです。ぜひ、少しずつチャレンジしながら、あなたの時間割を見つけていってください。
写真/Shutterstock.com
キャリアマーケッター
白鳥 舞(しらとり まい)
パラレルキャリア・ワーママとして、会社員・個人の双方でキャリア支援を行う。
新卒で入社したメーカーにてブランディングに携わる中、女性の働き方に関心を持ち、「ヒト」のブランディングをすべく人材業界に転身。ひとりひとりの資質を活かしたライフキャリアの構築をサポートする。慶應義塾大学卒。
○キャリアブランディング講座『”i”クリエイト』
●ご相談ごとは、domani2@shogakukan.co.jp までメールでどうぞ! 件名に「働くアラフォー質問箱」と書いてお送りください。すべてのご相談にお答えできるとは限りません。あらかじめご了承ください。