高額商品は増税前に。「本当に欲しい」ものなら、今が買い!
「今後も値下がりしないデパートコスメ、高級ラインのヘアケア用品などは、増税前に買っておくといいでしょう。ただ、その後に新商品が出て、そちらの新機能や効果に気持ちが移っていくことも、大いにありえます」(丸山さん)
それなら、「浮気しない自信がある定番」の商品――たとえばブランドバッグ、時計、アクセサリーなど――は、買ってもいいということになりますよね。
「そのためにお金を貯めてきて、そろそろ買うタイミングだという場合なら、ぜひ増税前に。それがもし、今じゃなくても…だったら、私は急いで買わなくもいいと思います。それより、百貨店の積立(年利換算したら15.38%相当)をコツコツ続け、それで買うほうが、お得になることもあります。最近は百貨店を利用しない人も増えているかもしれませんが、積み立てたぶん以上の商品券で、百貨店ならではのお歳暮やお中元を買うこともできます。もちろん、そのときは消費税8%の食品を選ぶ。同じ金額でも、洗剤やタオル、ビールやワインといった酒類、食品以外だと10%かかりますからね」(丸山さん)
これからの「お得」は、ひとつの基準だけでなく、どこで買うか・何を買うか・何で払うか、複合的に考えていかないといけないというわけですね。
美容院・エステの駆け込み予約はお早めに!
「次のヘアカットが9月末から10月頭になりそうだから、あわてて9月末に予約を入れたんですよ」と丸山さん。
それを聞いて私も、急いで美容院とエステの予約を入れました。ぎりぎり9月末に。聞けば、同じように駆け込み予約は多いそうで、もう少し遅かったら、10月の予約になってしまうところでした。エステだけでなく、ネイルサロン、まつげエクステなど、「どうせ定期的にやるんだから」は9月のうちに。
そのほか、人間ドック、歯列矯正やインプラント、美容外科、脱毛などには消費税がかかるので、これも駆け込み予約が増えているそう。とにかく、すぐにでも次の予約(できるなら複数回ぶんも)を入れておくことを、おすすめします! 子どもの歯列矯正も、必要だとわかっているなら、いち早く行動するのが吉。「消費税が上がってしまった」という事実より、「(消費税アップ前に)予約が取れなかった」ということのほうが、案外ショッックが大きい気がするので。
ちなみに私は、10月に予定していたインプラント治療を、前倒して9月に実施することにしました。虫歯の治療には消費税はかかりませんが、保険適用外のこうした治療には消費税がかかります。それも1本約20万だから、消費税8%と10%では、払う金額に4,000円の差が生まれます。出費を抑えたぶんで、ちょっといいランチにでも行きま~す♪
【ファッション・ビューティ編まとめ】
増税前に買ったほうがいいもの/デパートコスメ、高級ラインのヘアケア用品、エステやネイル・美容院、人間ドック・歯列矯正・美容外科・脱毛など自由診療
南 ゆかり
フリーエディター・ライター。半年にわたって取材・執筆した書籍『真夏も雪の日もかき氷おかわり!』が発売中! ほかに書籍『今の私は』(後藤真希・著)、Oggi誌面インタビュー連載「この人に今、これが聞きたい!」「お金に困らない女になる!」などもぜひ読んでください