お得な回数券や定期購読は増税前に！ただしネット注文はご用心【消費税10％になる前に「買うべきもの」「買わなくてもいいもの」】

増税前だからとあわてて買って後悔はしたくない。けれど何かと出費のかさむワーママにとっては、「得する」買い物術は抑えておきたい。今回も消費生活アドバイザーの丸山晴美さんにお聞きしました。

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南ゆかり（フリーエディター）

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【目次】

お得度の高い回数券は買っておこう

お得度の高い回数券は買っておこう

「定期券、航空券、回数券は、増税前に先々のぶんまで買っておけば、増税後にもそのまま使えます。ほかにも、テーマパークや遊園地の年間パス、映画の前売り券、スポーツ観戦・美術館のチケット、それから各種回数券は、買っておいてもいいものです」

交通機関の回数券はもともとお得度が高いことで知られていますが、ほかにも回数券タイプのサービスは、見回してみればいろいろあります。ネイルサロン、エステ、マッサージ、コーヒー、英語レッスン、スパや温泉ランド…。自分が愛用しているメニューに回数券制度があるなら、また今後も使い続けるなら、活用しがいはありそうです。ただし、使用期限があるので「期限内に使いきれるか」はよく考えた上で。

「回数券と近い考え方になりますが、雑誌の年間定期購読も今のうちに。雑誌の定期購読は原則、2019年3月31日までに予約販売契約をして、2019年9月30日までに代金を払った場合、その後の購読も8％のまま。というと、3月はもう過ぎてしまって手遅れ…と思いますが、年間定期購読の申し込みと決済が増税前であれば、8％のままである出版社がほとんどです」（丸山さん）

雑誌は増税対象ですが、新聞は消費税8％（定期購読契約をした週2回以上発行の新聞の場合）のままなので、急いで契約する必要はないそうです。ちなみに電子版は10％と、なかなかややこしい…。

ネットショッピングは決済日と発送日に注意！

定期購読などの契約も、いろんな買い物も、ネット経由で行うことが多いですよね。そのときに注意したいのが、クレジットカードの決済タイミング。

「自分では9月30日に滑りこんで購入したとしても、クレジットカード会社に情報がいって決済されるのが10月1日を過ぎてしまうと、10％の消費税がかかってしまいます」（丸山さん）

どんなネットの買い物でも、購入申し込みが9月でも、商品の発送が10月以降になった場合、増税ぶんがあとから請求されることもあるそう。注文から発送までにかかる日数は、各ネット店舗・商品によって異なるので、購入時に確認しておくことが大事といえそうです。

●楽天市場では、こんなふうに注意が出ています。ご参考までに。
https://ichiba.faq.rakuten.net/detail/000011147

商品券は増税前後でお得度に変化なし

「ICカードのチャージ、商品券は、先に購入したとしても、買い物時に消費税を払うので、増税前に買ってもお得はありません。間違えやすいので、気をつけたいポイントですね」（丸山さん）

なるほど。こんなふうに、前倒し購入を焦っても結局意味のないものは、ほかにもありそうです。

「切手やハガキ料金も10月からアップします。だから、旧料金の切手やハガキは、これから購入するなら9月に使い切るぶんだけにしておくのが◎。あまった82円切手は、10月以降は2円切手をプラスして投函することになりますから、ちょっと面倒ですよね。もし、使わない切手やハガキがあったら、郵便局でゆうパックを出すときにそれで支払うこともできますよ」（丸山さん）