値崩れしない人気ブランドは消費税8%のうちに
デジタルのこととなると頼りたくなるのは、ITジャーナリストの高橋暁子さん。「増税前に購入がおすすめなのは、高額商品や値崩れしないものです。つまり、基本的に値引きがない新型iPhoneなどは、増税前に購入を検討してもいいかもしれません。一方、パソコンなどは次々と新製品が出るため、旧型になれば安く購入できるケースも多いので、増税前だからといって焦って買う必要はなさそうです」
そうですよね、焦って買っても、その後にすぐ値引きされていた…となると、すごくショックです。高額商品、そして値崩れしないもの。その対象を、消費生活アドバイザー・丸山晴美さんは、「アップル、ダイソン、バルミューダの3ブランドは確実です」と教えてくれました。値引きもされないし、家電量販店でのポイントバックも少ないので、いつ買ってもお得度に開きは出にくい。ならば、消費税8%で買えるときに買っておくのは賢い選択です。
では、ほかの家電はどうでしょうか。
洗濯機やキッチン家電は9月がベストタイミング
丸山さんいわく、「白物家電は、まさに9月が買い時です!」。白物家電は、冷蔵庫や洗濯機、レンジや食洗機などのキッチン家電、さらにはエアコンや空気清浄機も含まれます。どうして9月が買い時なのかというと…。
「いま店頭に出ているのは、昨年秋に新製品だったものの型落ち、つまり安くなって出ているものです。多くの家電は秋に発売されるので(冬のボーナス商戦を見込んで)すが、多くの家電は、発売後の1年の間で初期・中期・後期と段階的に製品を店頭に投入しています。いま店頭に出ている後期の製品は、初期・中期のエラーを改善して完成されたもの。値段は下がっていても、新発売のときよりいい状態のものが多いのです」(丸山さん)
そしてもうひとつ注目すべきは、白物家電の買い替えによる、その後の<時間>と<光熱費>の節約。手洗いよりも使う水の量が少なく済む食洗機も出ているし、操作が簡単なので子どもでもパパでもすぐ使える。ワーママの時間節約にもなるというわけです。ヒートポンプ式の洗濯乾燥機も、電気と水道が節約できるし、乾燥中の温度が低め(65~70℃)なので、衣類の縮みや傷みを気にせず使える。洗濯物干しの時間もカットできます。
ヒートポンプ式洗濯乾燥機は、20万円台~と高めなので、決断には少々勇気がいるけど、長い目で考えれば、総合的にお得になることは間違いなさそう。さらに丸山さんは、「家電の寿命はたいてい10年といわれています。Domani世代には、結婚したときに買ったものがそろそろ寿命を迎えるおうちも多いのでは。買い替えを考えるなら、今がベストタイミングといえるでしょう」
【家電編まとめ】
・増税前に買ったほうがいいもの/アップル・ダイソン・バルミューダの製品、冷蔵庫・洗濯機・レンジ・食洗機・エアコンなどの型落ち白物家電
・買わなくてもいいもの/上の3ブランド以外の製品、パソコン、テレビ
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南 ゆかり
フリーエディター・ライター。半年にわたって取材・執筆した書籍『真夏も雪の日もかき氷おかわり!』が発売中! ほかに書籍『今の私は』(後藤真希・著)、Oggi誌面インタビュー連載「この人に今、これが聞きたい!」「お金に困らない女になる!」などもぜひ読んでください