Interview
小濱なつきの「今の私、そしてこれからのこと」
モデルを始めたのは25歳のときで、それまでは地元でOLをしていました。上京後はアルバイトをしながら、俳優さん中心の事務所に所属。最初はビューティの撮影ばかりで、昔からファッションが好きだった私は、いつかファッション誌に出たいというのが夢で。だから、Domaniの仕事が決まったときはうれしかった。〝自分の年齢に近い読者の方が、どんな気持ちで読んでくれているんだろう?〟そう思うと、毎月の撮影が楽しくもあり刺激的でもあり。モデルとしても女性としても、成長させてもらっている気がします。
素敵なモデルさんがたくさんいる中で、自分のよさとか個性だなんて…恐れ多くて語れませんが (笑) 、それでも自分なりに大事にしていることがあります。それは、シチュエーションと感情と動きのバランス。
「この撮影場所にこの衣装でいる女性はどんな人?」 「どんな仕草や表情をする?」ということを表現し、見ている読者の方にリアリティを感じてもらえるようにしたい。そのために、普段から自分の動き、力の抜き加減を体に覚えさせて、体内の引き出しに入れておくんです。カフェで頰杖をつくとき、電車を待っているとき、本をめくるとき…など、ふとした仕草を撮影で再現するときって、どうしても不自然に力んでしまう。それを自然に表現できるよう、日常のポーズを体に染み込ませるイメージ。読者の方がページをめくって私を見たときに、すんなりと写真の世界を想像できて、なんだかわからないけど安心する…そんな存在を目ざしています。
プライベートでは、今年の6月に結婚式をあげました。入籍は去年済ませていて、お互いの仕事が落ち着いたタイミングでの〝時差婚〟なんですが、忘れかけていた新婚気分が蘇ってなんだか新鮮でした。
2歳上の主人とは、友人の紹介で知り合ったのですが、濃いめの顔立ちがそっくりで、初対面なのに〝なんか似てますよね?〟と、お互いに親近感を抱きました。つきあってからは一緒に過ごすのがとにかく楽しくて、ずっと笑ってたな。次から次へと面白いことを探しては見つける人なので、引っ張られて私の視野も広がったり。男女のパワーバランスがどちらかにあるのではなく、同じレベルで生きていける。そう感じたのが結婚の決め手でした。
[Wedding Memories]
今年の6月にあげた結婚式にもおしゃれなこだわりがたくさんつまっています!
【1】リビングに飾っている、ウエディングドレスの前撮りポートレート。撮影セッティングやブーケづくりなど、友人たちに手伝ってもらい、自宅の屋上で撮影。アットホームな空気の中で、自然体な表情が撮れました。ドレスは2着とも、ヴィンテージショップで購入。
【2】二次会でのパーティスタイルは、絶対パンツと決めていて。頭で描いていた理想のルックを、仲良しのスタイリストさんと行った〝セリーヌ〟で発見。
【3 ・4】ドレスは2着試着したうちの最初の一枚に決めました。〝ミーチェ〟というショップで見つけた〝RSクチュール〟のドレス。
“人として女性として、もっと大きく深い器でありたい”
最近は、 「人に優しくなりたい」 と常に思っています。家族に対しても仕事場でも、人を気使える女性でありたいなと。年齢を重ねるほどに器もどんどん大きく。周りを幸せにできる人間でありたいですね。
ニット/GALERIE VIE
Instagram @obamaccho
小濱なつき
♯1984年2月12日生まれ ♯現在33歳 ♯B型 ♯身長169㎝ ♯兄と弟の三人兄弟 ♯自分でつけたあだ名はおばまっちょ
Profile●鹿児島県南さつま市出身。特技は小4から社会人まで続けたバレーボールで、鹿児島女子高校時代にはインターハイ出場の経験をもつ。モデルデビューは25歳。現在はDomaniをはじめ、数々の雑誌、CM、広告で活躍。
Domani11月号「小濱なつきの〝おしゃれと人柄〟が評判です」より
撮影/YUJI TAKEUCHI(BALLPARK) ヘア&メーク/森野友香子(Perle Management)
モデル/小濱なつき スタイリング協力/城長さくら(kind) レイアウト/jupe design 構成/松井美雪