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WOMEN女の人生を考える

2019.10.27

夫とだけしか一生しないなんて、結婚制度に無理があると思った【恋する母たちvol.3 アヤさんの場合】

ワーママたちがふとしたきっかけで“恋”に落ちてしまうのは、何がきっかけなのでしょうか? そもそもそれは、恋と呼べるの!? 今回お届けするのは、話題のマンガ『恋する母たち』(柴門ふみ作/小学館)も読んだという、いわゆる“不倫”をしていたというアヤさんのストーリーです。

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子どもが成長したら、デートに誘われるようになった

「今は、恋してません」というのは営業職のアヤさん、39歳。20代のころに授かり婚をして、現在子どもは小学4年生と1年生のふたり。子どもがだいぶ手を離れ、夫に託してひとりで夜に外出できるようになったのは2年ほど前から。

「それまでは本当に毎日綱渡りだったんですが、ようやく気持ちにも時間にも、少し余裕が出てきたんです。もともと飲みに行くのは好きなほうだったので、仕事関係の飲み会に誘われたり、学生時代の男友達から『近くで飲んでるから出てこいよ』などと連絡があったりすると、出かけることが増えました。

そこに居合わせた友達の友達や会社の同期などの男性と連絡先を交換して、『今度、これとは別にごはんに行こう』という流れになったりしたことも4~5回。夫以外の男性とふたりで飲みに行くこと自体に、それほど抵抗はありませんでした。でもそのうちのひとりと、肉体関係込みでつきあうことになって…」

「君が結婚してるから、つきあってほしい」なんて始まり方、あるんだ

その相手は友達の友達で、3歳年上のバツイチ独身男性。

「『つき合ってほしい』みたいな言葉は大人になったらもうないのかと思っていたんですが、ふたりで会うようになって5回目くらいのとき、その人は言ったんですよね。私に家族がいるのはもちろん知っています。『僕は結婚したくないから、独身の女性とつき合って結婚のプレッシャーを受けるのは嫌だ。君とはそんなことにならないから話が早いでしょ? 面倒は嫌だし絶対に迷惑はかけないから、つきあおう』って。

そのときの気持ちはうまく説明できないんです。彼のことがすごく好きになってしまってどうしようもない、というのでもない。『亭主関白な夫にバレたら殺されるかも…』と思うくらいの罪悪感はあった。でも同時に、『これからの人生、夫としかセックスしない、という結婚制度には無理があるのでは?』『この人とセックスしたい』とも思ったり。最終的には『不倫する人って、みんなこんな感じで関係をもっていくのかな』と思ったのを覚えています」

デートは、出勤するまでの間に彼の家で


彼は時間に融通のきくクリエイティブ職。フレックス制とはいえ、毎日10:00までには出社していたアヤさんの出勤前か、日中に会うことが多かった。

「下の子の保育園への送りは夫の担当だったので、8:00くらいにひとり暮らしの彼の部屋に行くんです。私、世話焼き気質で、おにぎりをつくって行ったりしちゃうんですよ。スープジャーにミネストローネ入れて行って、いそいそと。『おいしい』なんて言われたらうれしいじゃないですか。おうちピクニックみたい、なんてはしゃいだりして。『アレがおいしい』とか『コレがかわいい』なんてどうでもいいことを話して、セックスして、出社。体育会系の夫とはセックスはあっても、会話は最低限の事務連絡しかないから、楽しかったな。

仕事のアポイントの前後でランチしたり、ホワイトボードに“外出”と書いて中抜けしたこともありました。ちなみに一度そういうことをすると、自分以外にも同じようなことをやってる人がわかるようになりました(苦笑)」

“おてんとうさま”にきちんと顔向けできるかどうか


彼との連絡はほぼ毎日。でも、会えるのは月に1~2回だったとか。

「仕事も育児もあって、彼と予定を合わせられるのがそれくらいだったから。それに、会ってるときは楽しいんですが、『彼とずっと一緒にいたい』とは1mmも思いませんでした。…結局、“恋愛っぽいこと”をするのが楽しかったのかな。非日常を味わう、みたいな。

でもやっぱり、夫にも子どもにも知られちゃいけない、友達にも言えない。嘘をつく後ろめたさはありますよね。古い言い方だけど、“おてんとうさま”に向かって堂々とできないことはしてはいけない、どこかでしっぺ返しが来る気はしていました」

別れて1年、“執行猶予”が明けて今、思うこと


彼との関係がパタッと停滞したのは、アヤさんの上の子が小学校中学年になり、習い事に忙しくなったことがきっかけだった。

「中学受験に向けて塾が始まったり、ピアノのお稽古が本格的になってきたりして、親の負担も増えたけれど、そのぶん『娘の頑張りを私も本気で応援しよう』というスイッチが入ったんです。そうしたら、彼との関係が急にバカらしく思えてきて。彼からメッセージが来ても返事する頻度が急に減ったから、彼も察していたと思います。

2か月後くらいに、私の誕生日に久しぶりにランチしたとき、『最近どう?』と聞かれて、私が娘の話をしていたんです。何せ、最大の関心事ですから。そうしたら『受験の話なんて聞きたくないよ。全然面白くない』と言われて、『そうだよね』と思った。お互いに、ああ、もうこの関係は終わりだな、と思いました」

それ以来、彼とは連絡も取っていないけれど、“おてんとうさま”のしっぺ返しは後を引いて…。

「20万円もするお気に入りのピアスをなくしたり、娘がコンクールの直前にインフルエンザになったり、よくないことがそこそこあったんです。もちろん、彼とのことがなくたって同じことは起きたかもしれないけれど、『あんなことしたから…』と結びつけて考えてしまう。恋に落ちたり一線超えたりするのもアリだとは思うけれど、神様は人間を平等に見ていて、後ろめたいことをしたら何かしらのバチが当たるのかもな、って。

彼と会わなくなってもうすぐ1年、ようやく執行猶予が解けてきた気分です。もし今、“恋”をしそうになっている女性がいたら『やめておいたら』とは思いますね」

取材・文/酒井亜希子(スタッフ・オン)

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