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LIFESTYLE シングルマザー・再婚

2019.11.20

初恋の相手と結婚!不倫疑惑の酒乱夫とDVで泥沼離婚するまで〜草子さんの場合vol.2

 

人生とは喪失と再生の繰り返しのドラマ。「バツイチ」という離婚経験者たちは、ある意味、喪失を乗り越えてなお強く生きるサバイバー。初恋の彼と結婚したけれど、結婚後夫は豹変し、DVを受けて離婚しシングルマザーに。それでも幸せになることをあきらめない、草子さんの物語、完結編。

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酒乱な上に女性の影まで。耐えられない夫の仕打ち!

結婚して出産後、夫が鬱病になり会社を辞めて無職に。その後親の援助で独立開業して仕事が軌道に乗ったと思ったら、今度はモラハラ&酒乱になってしまい、踏んだり蹴ったりの草子さん。

前回のお話はこちら▶︎高校生から付き合った彼と結婚。モラハラ、DV、酒乱が原因で泥沼離婚するまで

草子さん:ストレスで寝られないのか、夫は毎日のように朝5時までお酒を飲んで、大音量で音楽をかけ続けてました。

そんな毎日にうんざりしているところに、夫のAさんは、 SNSで再会した大学時代の同級生の女性とやりとりするようになり、携帯にロックをかけるようになったそう。

―SNSで再会した同級生と不倫疑惑って、40代の既婚男性の「浮気あるある」じゃん(涙)!!

頭に来た草子さんは娘を連れて家出という強硬策に出ましたが、せっかく仲直りしたのちに、Aさんはまたまた浮気を始めたのです。その証拠を抑えようと夫の携帯を奪って逃げようとしたところ、腕を捻られて全治2週間の大怪我。

草子さん:次の日に病院に行ったときに、「もうムリ!」と思いました。その足で役所に離婚届をもらいに行って、そこに居た無料相談の司法書士さんに相談したら、「警察に行きなさい」とアドバイスをもらったんです。それで、診断書を持って警察に行ったら、今度は「別居しなさい」と弁護士を紹介されて…。

ーなんだか司法のわらしべ長者のような流れですが、このあと、離婚が成立するまでには泥沼のようなやりとりが。

娘との面会交流の条件を決めるのにかかった、莫大な弁護士費用と時間

まず、草子さんが夫を家から追い出し、→夫からのLINE攻撃を完全無視して弁護士を立てたところ、→「俺には子供を育てられない」と親権を破棄。そのわりには「娘には自由に会わせろ」と要求し、娘との面会交流は月1回、2時間と決まったのに再度調停で「月1回、7時間半」の面会交流の権利を申し立て。

その後も「やっぱり面会交流は泊まりにしろ」と、またまた調停をやり直すことに。結局面会交流の条件でもめて、離婚成立までは2年もかかったとか。

草子さん:弁護士費用が嵩んで大変でした。これって、立派な「リーガル・ハラスメント」だと思います。

さかい:だけど夫のほうがお金に困ってたんですよね? 向こうの弁護士費用はどうしたんですか?

草子さん:それが…。どの弁護士も断られて、Twitterで「妻にDVをでっち上げられて離婚を要求された」って騒いだんですよ。そうしたら引き受けてくれる弁護士が現れたそうです。

普通に考えたらどう見ても「触ってはいけない」案件なのに…。そんな物好きでお人好しな弁護士が居るなんて、〝ゴネ得〟としか言いようがない感じ。

解せないのは、それだけ娘との面会交流にこだわっておきながら、離婚が成立した後、Aさんは月1万円という約束の養育費も払ってくれなくなってしまったこと。

草子さん:途中から口座引き落としにしたら、私の口座名義の苗字が離婚で変わって居たから引き落とせなかったことがあったんですよね。そしたら、「勝手に変えやがって」って、そこから払ってくれなくなったんです。

養育費は払わないのに、相変わらず娘には会おうとするAさん。


これには、草子さんが資産家の娘であり、その遺産を相続するのは草子さんの娘だからできるだけ娘に会って手懐けようとしているんだと、草子さんは考えているそう。なるほどね〜〜〜。これがほんとだとすると、どこまでもお金にがめつい男性なんですね!

「離婚して、本当によかった!」

「でもね、離婚してからの開放感は半端ないんです」と草子さん。

草子さん:離婚が決まってから警察に挨拶に行ったら、「この前来たときと表情が全然違うね」って驚かれました。周りの人からも、本当に良かったね、って。ずっと、子どものためには両親が揃って居た方がいいと思って我慢してたけど、酒乱で酒癖は悪いし、娘の前で私のことを貶すし、そんな父親だったら、いらないですよね。

離婚してからの反省点は、「結婚する前に、相手の親を見ないとダメだったな」ということ。

草子さん:彼の実家は、親子3代で酒乱なんです。酔った義父が義母をスリッパで殴ったりいじめたり。そんな両親を見て育った彼は、「俺は親父のようには絶対にならない」と言っていたけれど、結局血は争えなかった。

お酒が人を狂わせるということを嫌という程学んだ草子さんは、娘には「お酒は怖いから絶対に飲まないでね」と度々伝えるようにしています。

草子さん:親子4代、になったら困りますからね…。

さかい:再婚願望はありますか?

草子さん:やっぱり娘には父親がいた方がいいのかなと思いますけど、人見知りする子だから、難しいかなって。子供って9歳までなら新しい親に懐くというけれど、娘は来年10歳。今私が勤めている会社は社員5人で全員既婚者ですし、出会いも全くないんです。

現在、草子さんは実家のとなりに建てた賃貸用の戸建の家賃収入と、週2のバイトで生計を立てるシングルマザー。

草子さん:最近、子どもが学校に行ってる間にテニスを始めて、それがすごく楽しんです。だけど夕方6時からは、晩御飯を作って娘に食べさせてピアノの練習をみて勉強をさせてお風呂に入れて、と壮絶な時間。誰かとデートする時間なんてありません。娘が塾に行きだしたら、たまには飲みに行ったりしたいな〜と思ってます。

さかい:もし再婚するなら、次はどんな相手がいいですか?

草子さん:怒らない人、かな。結婚中は、夜中に叩き起こされて「お前は太りすぎだ」と2時間説教されたこともあったんですよ(苦笑)。

インタビュー・文

さかい もゆる

出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。Web Domaniで離婚予備軍の法律相談に答える「教えて! 離婚駆け込み寺」連載も担当。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。

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