長年同棲しても結局離婚してしまった原因とは?
(取材データ)
次郎さん(仮名)、43歳、バツ2。前妻との間に子どもはいない。一度目の結婚相手はメンヘラ気味ですぐに破局。2度目の結婚では自分のやりたいことを妻が受け入れてくれなかったため離婚を選択。現在は子どもが成人したバツイチの同級生女性と同棲中。
久々に会った男友達がバツ2になっていた件。
ご結婚されているみなさま。もしも夫が「俺、やりたいことをやるために会社辞めたいんだよね〜」と言い出したら、どんなリアクションを取りますか?
彼の才能を信じて応援する?
それとも、「家庭があるのに何夢みたいなこと言ってるの!」って、猛反対??
今回は、私の友人である次郎くんが、自分らしく生きるために長年連れ添った奥様と離婚した話をご紹介したいと思います。
久々に会った次郎くんに「実は6月に離婚して、バツ2になったんだよね」と言われたのは、今年の9月。
え!? あんなに仲良さそうな夫婦ツーショットをSNSに良く上げてたのに!?
「あ、紹介するね、これ今の彼女。トモミ」
って、ええ〜〜〜〜〜!!!
ちょっと、離婚したばっかりなのに展開、早っ!
次郎くんには以前から、ちょいちょい奥さんとの、いさかいについて聞かされていたものの、やり直すために大きな部屋に引越してからは、上手く行っていると思っていたのでびっくり。
これは事情を詳しく聞かなくてはと(ライター魂)、早速取材をお願いすることに。
同棲中からレス気味、ケンカも多かったのに結婚した理由
さかい:次郎くんって過去にも離婚歴があるって言ってたよね?
次郎くん:実質1年間しか一緒に暮らしてないけどね。
30歳で初婚、33歳で離婚して、38歳で再婚した次郎くん。
まずは二度目の結婚から、お話したいと思います。
3つ下のマスコミ勤務のA子さんとは、5年間の同棲を経て結婚。
彼の話を整理すると、離婚の原因はいくつかあって、
・彼女が次郎くんの仕事の話は一切聞いてくれない
・お金や人に対する価値観の違い
・会社を辞めて、副業でやっている音楽の仕事に専念したいが賛同してくれない
・セックスの相性が合わない
・真面目な彼女がルーズな次郎くんにイライラすることが多い
ざっくり分けるとこんな感じ。
「そういうのって、5年間も同棲しててわからないものなの??」という素朴な疑問が。
次郎くん:実は同棲中に一度別れたんだよね。元々価値観が違うしお互い譲らない性格だったから、しょっちゅうケンカしてたし、彼女がセックスに全然興味がない子で、それも原因だったな。
別れても同じ部屋に住んだままの状態が続いていときに、彼女の方から「別れたくないから嫌なところは直すから」と言われて復縁。
その時点で次郎くんには「やり直すからには結婚して責任を取らないといけない」というプレッシャーが生まれ、「なんとなく流れで」結婚することになったそう。
―ロマンティストな私は、結婚までたどり着いた仲というと、「すごく愛し合って結ばれたふたり」というのを想像してしまうのだけど、実際にはこんな風に「たまたま適齢期に付き合っていた人と、周りのプレッシャーに流されて結婚した」という人は多いように感じます。
音楽への道を一度はあきらめて、妻のために就職
気になるのが、男性である次郎くんにとって、セックスが好きではない、すでにレス気味の彼女と結婚することに、迷いはなかったのか、ということ。
だって男性にとって、セックスってレーゾンデートル=自身の存在価値といっても過言ではないくらい、大事なものだって言いますもんね。
次郎くん:やり直してからは、彼女もちょっとがんばって応じてくれてたんだよね。あと、俺の方もレスに慣れてきちゃって、そんなにしなくても平気になって来ちゃってたと思う。
結婚を決めた当時、次郎くんは、とあるジャンルの音楽業界では割りと知られる存在になりはじめていてその活動は絶好調だったのですが、彼女と結婚するために就職することを決意します。
「別れたときに『朝ご飯を一度も作ってくれたことがなくて、そういうところにも思いやりを感じられなかった』と伝えたら、ヨリを戻してから作ってくれるようになったりして。彼女もがんばってくれてたから、俺もちゃんとしなきゃなって思って」
そんなわけで、A子さんと結婚するために一度は音楽で食べて行く夢をあきらめた次郎くん。その5年後に、一体ふたりの間に、何が起こったのでしょう?
続きは次回に続きます。
インタビュー・文
さかい もゆる
出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。Web Domaniで離婚予備軍の法律相談に答える「教えて! 離婚駆け込み寺」連載も担当。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。