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WOMENバツイチわらしべ長者

2020.01.12

10年以上夫の携帯電話を着信拒否。13歳年上の夫と仮面夫婦になるまで〜菜穂さんの場合vol.2【バツイチわらしべ長者】

人生とは喪失と再生の繰り返しのドラマ。「バツイチ」という離婚経験者たちは、ある意味、喪失を乗り越えてなお強く生きるサバイバー。10代で妊娠し結婚したけれど、仮面夫婦になってしまった菜穂さんの物語、第2回。

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新婚時代から感じた年上夫への違和感

19歳で、30代のバイト先の店長とデキちゃった婚した菜穂さん。

▶︎前回の話はこちらから

けれど一緒に住み始めてすぐに、「あれ?」と思う違和感が多々。

菜穂さん:元彼は同年代で、常にイチャイチャして過ごしてたけど、夫はスキンシップや愛情表現が一切なくて。今思えば、感情を全く出さない、変わった人でした。「好き?」って聞いても、「そんなの言わなくてもわかるだろ」って…。そんなこともあって、さみしくなっちゃったんですよね。

19歳といえば、まだまだ〝キャッキャウフフ〟するような恋愛が楽しい盛りですもんね。

それに加え、義理の両親の「内孫」フィーバーぶりも、ちょっと怖いくらいだったそう。

義理の両親の内孫フィーバーにドン引き

菜穂さん:夫の両親は、世間体を異様に気にするタイプでした。息子がバツイチになってかなり落胆したらしいのですが、ようやく内孫ができたと大喜び。

娘を出産したばかりの菜穂さんに対して「次は男の子を産まんとな」とプレッシャーをかけてきたり、「この子は●●県の子やからな〜」と言ったり。

尋常ではない孫のかわいがりようと、言葉の端々から、「いつか義理の両親にうちの子は取られてしまうんじゃないか」と感じたことも。

Aさんには妹もいるのに、長男の嫁である菜穂さんに対する老後の介護などへのプレッシャーもすごく、「介護のときはこうしてね」と早くも指示されたり、あるときは義理の母親から「私が死んだらこれを着せてね」と京都で買った経帷子(きょうかたびら)を見せられたことも。

菜穂さん:特に夫のことで嫌だったのが、彼のうちの母に対する態度。うちは子どもの頃に両親が離婚していて母ひとりなんですけど、うちの母のことは一切やってくれないのに、自分の家の両親のことばかり。父の日や母の日も、自分ではやらずに私に「プレゼント買って送っておいて」って。

自分の両親ばかり大事にする姿に、「ずるいな」と感じるように。

口も聞かない仮面夫婦生活に突入した、きっかけ

元々低めだった菜穂さんの夫に対する愛情が完全に覚めてしまったのは、ある年の誕生日のこと。

菜穂さん:「誕生日だから焼肉食べに行きたいな」と言ったら、「焼肉なんて食いたくないよ!」って、なぜか激ギレされたんです(笑)。キレられたのも理不尽だし、さらに、私の元同僚の子からの情報で、実はその前日に夫はバイトの子たちを連れて焼肉を食べに行ってたことがわかって。「大事にされてないな」と。

実はこの頃、すでに夫婦は、Aさんが勤務先に近い社員寮に入ったことで、近距離別居婚という形態になっていました。

だけどこの一件がきっかけで、菜穂さんは「この人と一生暮らすのは絶対に嫌だ」と思い、そこから口を聞かないようになったのです。

さかい:幼い娘さんがいるのに、夫婦が話さないって可能だったんですか?

菜穂さん:今思えばかわいそうなことをしたと思うけど、娘の前でも夫と私は全く話さないし、夫のご飯も作りませんでした。だから娘は夫婦仲の悪さに、気づいていたと思います。

さかい:家族旅行のときはどうしてたんですか?

菜穂さん:行くならお互い、娘とふたりで、別々に行ってました。

ちなみに、菜穂さんは夫が嫌いすぎて、携帯の番号も着信拒否にしていたそうで、「怖いよね〜、私(笑)」、と菜穂さん。今まで聞いた仮面夫婦の中でも、夫に対する拒絶ぶりが、かなり徹底しています。

(C) ShutterStock.com

「離婚したい」という申し出は却下

娘が幼稚園のときに「離婚したい」と切り出したら、「これ以上うちの両親を泣かせられない」と、実家の世間体を重視。仮面夫婦だと知らない義理の両親は「いつこっちに帰ってくるの?」と、同居する気満々。―これじゃまるで、針のむしろ状態ですね〜(涙)。

けれど夫婦仲の険悪さがいつまでも隠し通せるわけもなく、向こうの両親も気づいたのですが、今度は「孫は渡せない。●●家の後継として、婿をもらってもわらないといけないから」と主張しはじめ、菜穂さんのストレス状態はMAXに。

菜穂さん:夫と頑なに口を聞かなかったのは、私も意地になっていたんだと思います。段々罪悪感が湧いてきていたのですが、今更、一歩踏み出して仲良くする勇気も出なくて…。

そんなこんなしているうちに、娘が高校に進学し、「大学まではお金もかかるし、離婚なんて言ってられないわ。そろそろ夫と仲直りしなきゃな」と思い始めた矢先。

今度は夫から離婚を切り出され、青天の霹靂

いきなり、夫から「離婚したい」と切り出されてしまったのです。

動揺する菜穂さんに、「元はと言えばお前から言い出したことだろう」とAさん。

菜穂さん:これは絶対に相手がいるなと思って聞いたら、案の定で。「3年前から待たせてるんだ」と。付き合っている彼女がメンヘラ気味で、夫がなかなか離婚しないから「頭がおかしくなってきてご飯を食べてくれないんだよ。頼むから、離婚してくれよ〜〜〜!」って泣きつかれたんです(苦笑)。

なかなか離婚してくれなかった夫が、娘のために仲直りしようと思った途端に離婚を切り出してくるなんて、ほんと、人生ってままならないというか、何が起きるかわかりませんよね…!

仮面夫婦をようやく卒業して、そこから菜穂さんが不倫にのめり込んで言ったお話は次回に続きます。

過去のバツイチわらしべ長者連載はこちらから

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インタビュー・文

さかい もゆる

出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。Web Domaniで離婚予備軍の法律相談に答える「教えて! 離婚駆け込み寺」連載も担当。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。

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