Q:フリーランス、急な仕事で子どもの預け先が見つからない!
答える人/田沼智美(スタイリスト)
A:複数の頼る先をふだんから確保しておく!
できるだけ仕事は断らないというのは私の仕事の信条でもあるので(笑)、急なときは本当に困りますよね。仕事とワンオペ育児を両立してきて今いえるのは、複数の対策をあらかじめ準備しておくことの大切さです。
実母やきょうだい・夫の両親・近所の友人まで、可能な範囲で、あらかじめ子どもを預けられる関係をつくっておき、すぐに声をかけられるようにしておきます。急な仕事のときだけでなく、仕事が長引いてお迎えが間に合わない! というときにも、頼ることができますし、何より子どもにとって人づきあいの幅が広がるメリットも大きい。さらに、いざというときのために、病児保育も登録しています。
そして親族といえども、お礼の気持ちは忘れないでいたいもの。私の場合は、頼りすぎたかなと思ったときには、食事をごちそうしていました。出費は増えるけれど、それで罪悪感が消えるなら、ムダな出費ではないと思います。
また、仕事場が子連れOKの環境なら、周囲に了解を得たうえで、連れていくのもあり。親族や友人にしても、職場にしても、ふだんから情報交換をして、頼りやすい関係性をつくっておく。よくいわれることですが、自分だけでなんとかしようと考えないことが大事だと思います。
ただ、依頼や調整ごとには大きな労力もともないます。今の自分には仕事よりもその労力がはるかに大きい場合(または関係性をつくるなどの準備が整わない場合)は、勇気をもって仕事を断ることも必要かもしれません。
写真/Shutterstock.com
スタイリスト
田沼智美(たぬまともみ)
アパレルメーカーに管理部門として就職後、現場にたずさわりたいという思いからスタイリストへ転職。約5年のアシスタント期間を経て独立後、女性向けメディアにて活動をスタート。2015年に女児出産。衣食住の充実度また重要性を感じ、メンズやキッズからインテリアや食まわりまでを広げ多方面のメディアや企業に向けてスタイリングを提案している。シングルマザー経験後、現在は外国人パートナーと同居中。
insta:@tanuma_tomomi
●ご相談ごとは、domani2@shogakukan.co.jp までメールでどうぞ! 件名に「働く女性の質問箱」と書いてお送りください。すべてのご相談にお答えできるとは限りません。あらかじめご了承ください。