おうち時間にもぴったりな、おいしい日本酒2選
学生時代は飲み会にはほとんどいかずにバイト三昧、就職したらすぐに出産、子育てとバタバタとした日々を送っていて、最近までお酒を飲む機会がありませんでした。そんな私ですが、娘も11歳になり、ほんの少し余裕ができて、おうちや外食でもお酒を飲む機会が増えました。
1番好きなお酒は、日本酒です。その理由は、もちろんおいしいから。それと、日本酒は全国各地のいろいろな場所で、その土地のお水やお米を使って、様々な想いを込めた人たちの手でつくられているのを、感じることができるのです。そんなことに想いを馳せながら飲む日本酒タイムは、なんだか旅に行ったような「非日常」な気分でリラックスできるので、大好きなんです。
そして、日本酒は、実は日常にとても取り入れやすいお酒。その理由は、
✓和食だけではなく、実はいろいろな料理と相性が良い
✓コストパフォーマンスが良い
✓日本酒を飲みながら途中でお水を飲む(和らぎ水と言います)ので深酔いしにくい
今回は、日本酒が大好きな私が、難しいことは抜きにして、おうちごはんに相性抜群で、日常に取り入れやすい日本酒2種類をご紹介します。
1:風の森 ALPHA TYPE1(油長酒造)
それまで日本酒をほとんど飲まなかった私が、日本酒好きになったきっかけがこの「風の森」。なので、とても思い入れが深い日本酒です。
▲720mlで1,265円(税込)という高コストパフォーマンス価格。
「風の森」は、奈良県御所市の油長酒造の日本酒で、原料米は秋津穂という品種。秋津穂は醸造に適したお米で、現在は奈良県、高知県で主に作られているそう。いろいろな種類の「風の森」のなかでも、このALPHAシリーズは、従来の「風の森」の枠をこえた独創的な技術で日本酒の可能性を追求するブランド、と位置付けられています。TYPE1〜5まで5種類のALPHAシリーズがあり、それぞれにタイトルがつけられています。TYPE1は「次章への扉」。飲む人にとって日本酒の可能性を広げ、日本酒の世界への扉となるようにこの名前がつけられたそう。まさしく、私が日本酒を大好きになる扉になってくれました。
飲むとシュワっとして、青りんごのような甘酸っぱさを感じるのですが、後味はすきっとしたキレ、さっぱり爽やかな味わいに変化します。この甘酸っぱさからのパンッ!とくるキレが新感覚!日本酒初心者の方も飲みやすく、日本酒を飲みなれている方でも満足させるすごい日本酒なのです。
そして、どんな料理に合うところも魅力的。焼肉にはビール!という方もいるかもしれませんが、私は焼肉に「風の森」を合わせるのが大好きです。大好きな焼肉店「にくがとう」にも、「風の森」があったのを見つけたときはテンションが上がりました!
「風の森」の名前の由来は、御所市内にある風の森峠という場所だそう。どんな場所なんだろう、どんな風が吹いているんだろう、と考えながら、この日本酒と過ごす時間が私は大好きです。
2:澤屋まつもと 守破離 五百万石(松本酒造)
京都・伏見の松本酒造の日本酒で、原料米には、お酒づくりに適した品種として知られている五百万石(富山県産)を使っています。
▲720mlで1,320円(税込)という驚異の高コストパフォーマンス価格。
飲むと、シュワっと微炭酸。そのあとに、辛口でドライ、潔いすきっとした味わいになるのですが、お米の旨味やちょっとフルーティな酸味も一緒に感じられます。ドライでさっぱりとした味わいなのに、深さもしっかりと感じるおいしい日本酒。辛口の日本酒が好きな方には、ぜひ1度試していただきたい!そして、この日本酒は不思議なくらい、本当に幅広い料理に合うのです。肉、魚、蕎麦などにはもちろん、個人的には、カレーライスやポテトサラダに合わせても美味しかったです。味が濃い料理にも薄い料理にもぴったり寄り添ってくれるすごい日本酒なのです。
ちなみに日本酒は、銀座・恵比寿・横浜に店舗がある横浜君嶋屋という酒屋で購入することが多いです。横浜君嶋屋にはバースペースもあるので、気になる日本酒を試してから購入できるのも魅力。オンラインショップもあります。
日本酒は、日本が誇る文化のひとつだと思います。日本酒を知れば知るほど、私の世界は広がり、日々が楽しくなりました。ラベルデザイン・産地を見て、「どんなお酒なんだろう?」と想像し、飲んで料理との相性も楽しむ。この時間が至福のときです。
皆さんもぜひ、日本酒を気軽に日常に取り入れ、日々を楽しんでください。
Domanist
杉山迪子
1児(女児)の母・病理医、乳腺外科医として働く女医。仕事と育児はもちろん、ファッション、人柄もバランス感覚を大切にしている。趣味は娘と旅行に行くこと。おいしい肉と日本酒が大好き。
Instagram:https://www.instagram.com/michiko_612/